
本の裏に、バーコードがありますよね。あれは書籍JANコードと呼ぶようなのですが、よくあるISBNと同じなのでしょうか?それとも違いがあるのか、よくわからないのでモヤモヤしています。
こんなお悩みに回答します。
・書籍JANコードとISBNの役割は同じ
・バーコード番号か識別番号かの違い
・JANコードがあると何かと便利です
今回は、本の裏表紙に印字されている書籍JANコードとISBNの違いについて解説します。
本記事を読むと、書籍JANコードやISBNの役割について理解できます。
書籍JANコードとISBNの違い
書籍JANコードとISBNの違いについて簡単に説明すると、書籍JANコードがバーコード番号、ISBNは識別番号という違いになります。
どちらも役割としては同じですが、JANコードについては本だけではなく、あらゆる商品に付与されるものです。
一方で、ISBNは書籍のみに割り当てられられる識別番号となっています。
それでは、それぞれの上についても簡単に説明します。
JANコード

そもそも、JANコードとは何かというと、商品パッケージなどに印字されているバーコードのことで、JANはJapanese Article Numberの略称です。
世界的には、EANコード(European Article Number)と呼ばれています。
このJANコードは、GS1 Japan(流通システム開発センター)という組織に申請をして作成することができます。
JANコードを付与する目的は、お店が売上を管理したり、商品の在庫を管理したりするのに使うことです。
また、自社のオリジナル商品だという印として発行するケースもあります。

書籍JANコード
本の裏表紙には、よくバーコードが印字されていますが、あの二段のバーコードは「書籍JANコード」と呼ばれています。
書籍用のJANコードということですね。
昔の本には印字されていない場合も多いですが、現在はほぼすべての新刊に印字されています。
基本的に、本の裏表紙には二段のバーコードが印字されており、以下のような意味を示しています。
- 上段:978という番号は「本」であることを示しています。
- 下段:192という番号も、「本」であることを示しています。
下段のバーコードは、192以降の番号についてはC分類などと呼ばれ、本の発行形態やジャンルを把握することができます。
また、本の価格もバーコード末尾付近の番号で示されています。
※ 一番最後の数字は、チェックディジットと呼ばれており、これは価格を示してはいません。

ISBN
ISBN(International Standard Book Number)というのは、国際的な規格コードのことを指しており、日本でも使われています。
本の裏表紙のバーコードの右側に「ISBN978-4-…」と印字されていることが大半です。
日本のISBNは978-4から始まっています。
この978という番号は、「書籍」を示しています。
日本は978ですが、979の国もあります。
4という数字は「日本」を指しています。
ここの数字は国や地域によって異なります。
まとめ

今回は、本に表示されているバーコードとISBNコードについて、ご説明しました。
普段読んでいる本にも、ほぼ表示されているものですので、よく見てみると面白いです。
最後に本の紹介です。
岐阜県高山市の左官の挾土秀平さんは、壁塗りだけではなく、その技術を活かして芸術的な作品を生み出し画廊やギャラリーを展開している方です。
今回は以上です。