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早川書房のおすすめの本10選!推理小説とSF小説から5冊ずつ紹介!
早川書房は1945年(昭和20年)に設立した出版社で、文学賞の開催をして新たな書き手を見つけているようです。本記事では早川書房発行のおすすめの作品を紹介し、出版した作品のジャンルについても解説しています。
早川書房の書籍のジャンルは?
早川書房で出版されている作品のジャンルについて解説します。著名な作品からあまり知られていない小説まで、いろいろな本が揃っていますよ。
推理・SF小説が中心
早川書房を設立した当初から、『ミステリマガジン』や『SFマガジン』などの雑誌を創刊しています。現在も国内外の推理小説やSF小説を中心に発行され、『アガサ・クリスティー賞』、『ハヤカワSFコンテスト』などを開催。活躍している国内の受賞者も少なくありません。
推理小説ではアガサ・クリスティーやコナン・ドイルなど、SF小説ではロバート・A・ハインラインやアイザック・アシモフなどの著名な作家のシリーズが、早川書房から発行されています。あまり推理やSFの作品を読まないという人も、お気に入りの作品が見つかるかもしれません。
おすすめの早川書房の推理小説5選を紹介
早川書房のおすすめの推理小説を5作紹介します。
『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂冬馬)
2021年に『第11回アガサ・クリスティー賞』を受賞した本作。戦争のむごさ、戦闘の悲惨さの描写が真に迫り、考えされられた読者も多いようです。
舞台は1942年、ソビエト連邦下で対ドイツとの戦争が激化している頃。イワノフスカヤ村に住む主人公の少女セラフィマは、母や村人がドイツ軍に殺されるのを目撃します。主人公はドイツ軍と、母達を焼き払ったソ連軍の女性兵士に復讐するため、狙撃兵の訓練を受けようと決意。前線のレニングラードに駆り出された主人公の運命はいかに。
『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ)
アメリカ、ノースカロライナ州の湿地を舞台にした小説。『誰が犯人か』探るという点ではミステリー小説の一種ですが、貧困差別や放置子などの社会問題も盛り込んだ女性の成長を描いた作品ともいえるでしょう。最後の章で真犯人を表すようなどんでん返しがあります。
1969年湿地でアメフトの人気選手の遺体が発見。『湿地の娘』と呼ばれ、差別を受ける孤児のカイアが容疑者として逮捕されます。彼女は被害者に騙され捨てられたという動機がありました。カイアには引退した弁護士、兄の友人だったテイトなどが助力し、彼女の無実を勝ち取ろうと奮戦します。
『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティー)
エルキュール・ポアロが探偵役の有名な作品。雪に閉ざされた電車内のクローズドサークルものです。作者は実際に起った『リンドバーグ愛児誘拐事件』を下敷きにしたといわれています。
中東での事件を解決したポワロは、ロンドンに向かうべくオリエント急行に乗車。客は職業も国籍もさまざまで、冬期には珍しく客室が満席に。乗客の実業家は脅迫状を受け取り『護衛役をしてほしい』と依頼。良い印象を持てずにポワロは断ります。その夜に実業家は12の刺し傷を負って絶命。彼の正体は幼児誘拐殺害犯でした。
『七番目の仮説』(ポール・アルテ)
ツイスト博士シリーズの作品。異様な雰囲気の人物、人が消えたり突然現れたりとホラー小説のような展開とミステリーが融合した内容です。劇作家と俳優、ツイスト博士のやり取りはスリルを感じ、最後のどんでん返しにつながっていきます。
下宿屋の夫婦は、借り主の青年がペストにかかったと聞き驚愕。病気の青年を囲むのは異国風の格好をした3人の医師達です。担架に乗せて病人を運ぼうとしたところ、消え失せました。その夜、巡回中の警察官は不思議な人物からゴミ箱を開けるように示されると遺体が出現。ツイスト博士も頭を悩ませる難事件の始まりです。
『ロング・グッドバイ(長いお別れ)』(レイモンド・チャンドラー)
フィリップ・マーロウが探偵役を務める作品。サスペンスとスリル満点のハードボイルド小説で、感傷的でありながら冷静なセリフや文体、主人公の生き方に魅了されるファンも少なくありません。結末は非常に切なく、題名とマーロウの切なさが感じられます。
探偵のフィリップ・マーロウは、1949年にレノックスという酔客に出会いました。意気投合し、友人になった彼とバーで飲み合う二人。翌年にレノックスからメキシコに連れて行くよう懇願。無事に送り届けますが、彼は誘拐犯として指名手配され、マーロウも共犯として警察に疑われてしまいます。釈放されたマーロウの家に、レノックスから手紙が届いていました。
おすすめの早川書房のSF小説5選を紹介
SF小説のおすすめを5作紹介します。
『三体』(劉慈欣)
現代の中国だけでなく、世界でも2,900万部発行されているSF小説。本作は三部作シリーズの最初の作品です。作者はエンジニアで科学知識が豊富。ハードSFを読みたい人にもおすすめです。
科学者の女性、葉文潔は異星人の交信と探索を極秘に行う基地に配属。彼女は地球の情報を伝えるメッセージを送り、地球にごく近い『三体星人』からのメッセージを受け取りました。異星人の暮らしは過酷で、水源が豊かな地球に興味を示します。彼らは、地球人を亡き者にして征服し、自ら移住しようと計画。果たして阻止できるでしょうか。
『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ)
人工知能を搭載したロボット、クララが主人公。クララと一緒にいる少女、ジョジーとの出会いと関わり方、切ない別れが描写されています。読後感については、『感動した』『通常イメージするロボットとは異なるクララの温かい気持ちを考えると…』と、賛否両論です。
ロボットのクララは、病弱な女の子ジョジーの世話をする役目を担っています。ただ、ジョジーと関わる中で相手を理解しようと友人のような関係に。彼女のことをひたむきに世話をするクララに周囲の人間も感化されていきます。しかし、時が経つにつれてクララの存在は変化していき…。
『僕が愛したすべての君へ』(乙野四方字)
並行した世界で自ら選んだ道により、生き方が変化するパラレルワールドもの。本作は略称が『僕愛』、両親の離婚で母の側について行った場合の主人公の運命を描いています。父に引き取られた場合の主人公については『君を愛したひとりの僕へ』、略称『君愛』。
両親の離婚で母側と暮らす主人公高崎暦は、母の実家の祖父母や愛犬と一緒。高校生になり同じクラスの瀧川和音に話しかけられます。彼女の父と自分の父が同じ研究所に勤務しているということ、腕についた機械と数字を見せて、生まれた時にいた世界とは違う並行世界から来たことを告げられます。
『嘘と正典』(小川哲)
6作の短編集。表題作は共産主義の撲滅の対策を練るタイムトラベルもの。社会主義による革命を説いたマルクスとエンゲルスが結びつかなければ、共産主義は成り立たなかったのではと考えるCIAの工作員。歴史をさかのぼって二人が出会うのを阻止しようと歴史を改変する方法を取ろうとしますが、果たしてうまくいくのでしょうか。
表題作以外の5作の短編集は以下の通りです。
- 『魔術師』
- 『ひとすじの光』
- 『時の扉』
- 『ムジカ・ムンダーナ』
- 『最後の不良』
『標本作家』(小川 楽喜)
第10回『ハヤカワSFコンテスト大賞』を受賞した作品。舞台は西暦80万2千700年、人類が滅亡した後の遠い世界の未来を描いています。本作は作家の話が出てくるところから、さまざまな作家の本を読み込んでいる人に好まれるかもしれません。
人類が滅亡した地球では地球人の文化を研究するため、高等知的生命体により作家の収容施設を造営。歴史上有名な作家を蘇らせ執筆をさせる代わりに、不老不死の身体を与えて望みを1つだけ叶えるという条件を持ちかけます。ただ、作者の独自の作風ではなく、いろいろなものが混ぜ合わされ共著の形になってしまいました。作家と生命体との交渉役をする女性は、作家達にあることを持ちかけます。
国内外の良質な推理・SF小説を探す人へ!早川書房の書籍がおすすめ!
早川書房は、国内外の推理小説やSF小説の出版の草分け的な存在です。コンテストの企画も開催しているため、良質な2つのジャンルの小説を探すのにおすすめです。読みこなしているマニアックな読者だけでなく、著名な作品も多く出版されているため、初心者にも手に取りやすい名著があります。