被リンクが増えすぎて、どれが良質でどれが悪質なのかわからない…。そんな悩みを抱える人は少なくありません。被リンクはサイトの評価に影響する重要な要素。しかし、数が増えるほど管理が大変になります。
- 被リンクが多くても迷わず管理できるチェック手順
- 悪質リンクと良質リンクを効率よく見分ける考え方
- SEOに役立つ被リンクチェックツールの使い分けと活用法
本記事では、被リンクが多すぎてチェックしづらい状態を、サクッと確認できる状態へ変える方法をわかりやすく解説します。
被リンクチェックが重要な理由とは

被リンクチェックは、サイトの信頼性を守るために欠かせない作業です。どんなサイトからリンクされているかによって、サイトの見られ方は大きく変わります。とくに悪質サイトからの被リンクが増えると、サイトの評価が落ちるリスクがあるのです。
例えば・・・
・怪しい海外サイト
・自動生成されたブログ
・ジャンルの関連性がまったくないページ
これらは、知らないうちに大量に増えてしまうケースがあります。だからこそ、定期的に被リンクの状況をチェックし、必要に応じて対処することが重要なのです。
被リンクが多すぎる時の効率的な管理ステップ

被リンクは、すべてを細かくチェックする必要はありません。重要なのは、全体を把握し、悪質なリンクを優先的に確認し、最後に良質なリンクを押さえること。この流れで進めれば、被リンクが多くても効率よく管理できます。
全体像を把握する
まずは、全体をざっくり見ることから始めましょう。細かく見る前に、どのくらいの量があるのか、どのページに集まっているのかの俯瞰が必要なためです。
AhrefsやSEMrushなどの被リンクチェックツールを使えば、以下の3項目を一覧で確認できます。
・被リンク数
・参照ドメイン数
・新規リンク
見るべきポイントが明確になるため、最初に全体を把握しましょう。
悪質な被リンクを優先して抽出する
被リンクは、すべてを細かく見る必要はありません。「危険なリンク」のみ抽出すれば十分。サイトに悪影響を与えるのは質の低いリンクのため、優先的にチェックしましょう。具体的には、以下のサイトが挙げられます。
<悪影響を与えるサイトの一例>
・スパムリンク
・関連性のない外国語サイト
・自動生成ブログ
・オーソリティが極端に低いサイト
たとえ大量の被リンクがあっても、悪質リンクだけをあぶり出せれば効率的に管理できます。
良質なリンクを把握する
良質なリンクは、サイトの信頼性を高める「資産」。必ず把握しておきましょう。どのコンテンツが評価されているかを知ると、次の改善にもつながります。
・専門メディア
・業界ブログ
・SNS投稿の引用
上記のどれが強いかを把握すると、伸ばすべき記事が見えてきます。良質リンクの傾向を知ることは、今後のサイト運用に大きく関わるので、しっかり理解しておきましょう。
SEOに役立つ被リンクチェックツール

被リンクが多い場合は、「SEO評価に影響するリンクだけ」を可視化できるツールが欠かせません。Googleは質の低いリンクを評価対象外にする仕組みがあります。このようにSEO観点でリンクの質を見極めるには、ツールの力を借りましょう。
Googleサーチコンソール
Googleが実際に評価している被リンクだけをチェックできるツールです。まず「Googleがどう見ているか」を知りたい、余計な被リンクはないかざっくり把握したい人に向いています。
おもな特徴
- 無料で使える
- Googleが“実際に評価対象として”認識している被リンクを表示できる
- 一覧で「リンク元ページ」「リンク先ページ」「リンク数」を確認できる
ただし、すべての被リンクを拾えるわけではないため、補完的に他ツールと併用するのがベストです。
Ahrefs(エイチレフス)
被リンク分析において、世界的にもっとも信頼されている有料ツール。精度が高く、更新頻度も多いのが強み。詳細な被リンク状況を網羅したい、スパムリンクを徹底的に洗い出したいなど、精度を重視するSEO担当者 やブロガーに向いています。
おもな特徴
- 世界最大クラスの被リンクデータベース
- 被リンクの質を数値で判断できる
- スパムリンクの洗い出しがしやすい
- アンカーテキストごとの集計が可能
検出漏れが少ないため、本格的な被リンク分析をしたいなら最優先で使いたいツールです。
SEMrush
競合調査に強く、被リンクの質・トレンド分析にも優れたオールインワンSEOツール。競合がどんなサイトからリンクを獲得しているか知りたい、リンクの増減トレンドを管理したい人に向いています。
おもな特徴
- サイト全体のSEOを俯瞰しながら被リンクをチェックできる
- スパムスコアを自動で算出(有害なリンクを発見しやすい)
- 被リンクの増減トレンドがグラフで一目でわかる
被リンク+競合+トレンドの3つをまとめて見られるのが最大の強みです。
悪質リンクがSEOに与える影響

悪質な被リンクは、サイト評価を下げる可能性があります。Googleは不自然なリンクやスパムリンクを嫌うため、とくに急増した場合は注意が必要です。
具体例
- 無関係ジャンルの大量リンク
- 低品質な海外サイトからの自動リンク
- 意図的に最適化されたアンカーテキスト
このことから、SEOを守るためにも悪質リンクの把握は欠かせません。
悪質リンクへの対処法

悪質リンクへの対処法は、基本的には放置で問題ありません。なぜなら、Googleは質の低いリンクを評価対象外と判断する仕組みがあり、多くの場合は自動で無効化されるからです。たとえば、海外のスパムリンクは、自動で無視されることが多くみられます。
ただし、数百〜数千単位のスパムリンクが継続して増える場合は、サーチコンソールの「否認ツール」使用を検討しましょう。むやみに否認ツールを使わず、本当に必要なときだけ慎重に行うことが重要です。
被リンクチェックをサクッと終わらせる方法

被リンクチェックは、月1回、3分で十分管理できます。被リンクの変化は月単位で見るものだからです。作業ステップはたった3つ。
具体的な作業
- サーチコンソールで新規リンクを確認
- ツールで悪質リンクをチェック
- 気になるリンクだけメモする
この3つのルーティンを習慣化することで、被リンクが多くても短時間で管理できます。
効率的に被リンクチェックツールを活用しよう
被リンクチェックは、サイトを健全に運営するための基本作業。まず全体の把握、悪質リンクの確認、良質なリンクを評価する流れで進めれば、効率的に管理できます。SEO的にはツールの併用が必須ですが、悪質リンクの多くは放置で問題ありません。
月1回の軽いチェックだけで十分維持できるので、このシンプルなルールを守れば、被リンクが多くても無理なく管理できます。

