MENU

森博嗣のおすすめ8選|シリーズを読む順番は『すべてがFになる』から

数学の勉強を始めます
  • URLをコピーしました!

森博嗣を初めて読むなら、デビュー作の『すべてがFになる』からです。第1回メフィスト賞を受賞したS&Mシリーズ第1作で、のちのシリーズにつながる人物がここで出そろいます。この記事では、シリーズを読む順番と主要8シリーズの一覧、そしておすすめ8作品を紹介します。

次に読む一冊、迷っていませんか?

「雨音選書」は、2〜3分の読書タイプチェックをもとに、あなたに合う本をプロが選ぶパーソナル選書サービス。自分では出会えなかった一冊を、最短3日でご提案します。

まずは無料の読書タイプチェックだけでもOK

目次

森博嗣とはどのような人物?

数字

森博嗣は1957年12月7日生まれ、愛知県出身の作家であり、工学博士でもあります。名古屋大学大学院環境学研究科 都市環境学専攻の助教授を務めるかたわら、1996年に『すべてがFになる』でデビュー。大学教員と作家の二足のわらじを履いたのち、2005年に名古屋大学を退官し、以後は作家として活動しています。作中に建築や工学の知識が自然に出てくるのは、この経歴が背景にあります。

森博嗣作品の魅力とは?

本でハート

森博嗣作品の魅力は、次の3点に整理できます。

  • 理系ミステリィ……理系の専門用語や数学的な発想が謎解きの中心に置かれ、「理系ミステリ」と呼ばれるジャンルの代表格とされる
  • 予想を裏切る展開……意外性を重視し、プロットを立てずに書き進めるスタイルが語られている
  • シリーズをまたぐ人物の再登場……犀川創平・西之園萌絵・真賀田四季らが複数のシリーズを行き来し、読むほど関係が見えてくる

なお、理系分野における外来語の読みの原則から、ミステリーを「ミステリィ」と独自に表記しているのも森博嗣の特徴です。

森博嗣のシリーズを読む順番は「刊行順」が基本

森博嗣の小説は多くがシリーズものです。シリーズをまたいで同じ人物が登場するため、刊行順に読むのがもっとも迷いません。初めて読む人向けの順番は次のとおりです。

  1. S&Mシリーズ(『すべてがFになる』から)……すべての起点。犀川創平と西之園萌絵が登場する
  2. Vシリーズ(『黒猫の三角』から)……探偵・瀬在丸紅子を中心とした別系統。S&Mと並行して読んでもよい
  3. 四季シリーズ(『四季 春』から)……S&MとVをつなぐ位置づけ。両シリーズを読んだあとに進むのが望ましい
  4. Gシリーズ(『φ(ファイ)は壊れたね』から)……S&Mの登場人物のその後が描かれる
  5. Xシリーズ(『イナイ×イナイ』から)……探偵事務所を舞台にしたスピンオフ

四季シリーズだけは順番に注意が必要です。S&MシリーズとVシリーズの内容に踏み込むため、先に読むと大きな仕掛けが分かってしまいます。

主要なシリーズを、第1作と特徴で一覧にしました。

シリーズ第1作特徴
S&MシリーズすべてがFになる犀川創平・西之園萌絵。全10作でデビュー作を含む
Vシリーズ黒猫の三角探偵・瀬在丸紅子。巻をまたいで話がつながる
四季シリーズ四季 春天才科学者・真賀田四季の生涯。全4作
Gシリーズφ(ファイ)は壊れたねタイトルにギリシャ文字。S&Mのその後
Xシリーズイナイ×イナイ美術鑑定会社の面々が探偵役を務める
百年シリーズ女王の百年密室近未来を舞台にしたSF寄りのミステリィ
Wシリーズ彼女は一人で歩くのか?人間と人工生命体ウォーカロンの境界を描くSF
WWシリーズそれでもデミアンは一人なのか?Wシリーズの続編にあたる

本格ミステリの読み口をもっと広げたい方は、芦辺拓のおすすめ作品もあわせて参考にしてみてください。

森博嗣のおすすめ作品『S&Mシリーズ』

読書のイメージ

S&Mシリーズは、工学部助教授の犀川創平と、その教え子である西之園萌絵が事件に挑む全10作のシリーズです。ここでは代表的な3作を紹介します。

デビュー作を含むため、森博嗣が未読の方はこのシリーズから読み始めるのが定番です。

『すべてがFになる』

森博嗣のデビュー作であり、第1回メフィスト賞を受賞した代表作です。孤島のハイテク研究所を訪れたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵は、両手両足を切断された死体を発見します。残されたメッセージを手掛かりに、二人は推理を始めます。

1996年刊行。犀川と萌絵という名コンビが誕生した、シリーズの出発点にあたる1冊です。

『詩的私的ジャック』

大学内で起きた女子大生の連続殺人。そのすべてが密室状態で行われ、遺体にはナイフで文字を表す傷が残されているという特徴がありました。助教授・犀川とお嬢様学生・西之園萌絵が事件の真相に迫ります。これまでの密室殺人とは違う、あっと驚く結末に期待です。

『有限と微小のパン』

S&Mシリーズの10作目にして最終巻です。西之園萌絵と犀川先生は、ユーロパークと呼ばれるテーマパークへ旅行に出かけ、そこで3つの事件に遭遇します。起こった事件はとある人物の演出なのか、それとも別の事実が隠されているのか。シリーズを追ってきた読者ほど手応えのある一作です。

森博嗣のおすすめ作品『四季シリーズ』

読書

四季シリーズは、登場人物の真賀田四季(まがたしき)に由来する名前がつけられた全4作のシリーズです。春・夏・秋・冬の順に読み進めてください。S&MシリーズとVシリーズの内容に踏み込むため、この2シリーズを読んだあとに手を取るのが望ましいシリーズです。

『四季 春 』

科学者・真賀田四季は、5歳になるまでに語学を、6歳には数学と物理をマスターした天才エンジニアです。すべてを一瞬で理解するその天才的な能力に、人々は魅了されます。そんな彼女が幼いころに遭遇した殺人事件で、鮮やかな推理を披露します。四季シリーズの第1作。

『四季 冬』

四季シリーズ4部作の完結編。天才科学者・真賀田四季は、とある殺人事件を通し、生も死も、時間という概念を自らの中で再構築し新たな価値を見出します。哲学的、文学的な内容で難解な部分もありますが、ミステリーを超越した壮大なストーリーは、森作品の醍醐味ともいえるでしょう。

森博嗣のおすすめ作品『Gシリーズ』

破れた本

Gシリーズは、すべての作品タイトルにギリシャ文字が含まれているのが特徴です。S&Mシリーズの登場人物のその後が描かれるため、S&Mを読み終えてから進むと人物関係をたどりやすくなります。

『φ(ファイ)は壊れたね』

「Φは壊れたね」というタイトルのつけられたビデオには、ある事件の死体発見の一部始終が録画されていました。密室状態で行われた事件に、西之園萌絵と山吹早月らの学生が挑みます。S&Mシリーズでおなじみの犀川先生の登場。新たな探偵役も登場し、ストーリーを盛り上げます。

『θ(シータ)は遊んでくれたよ』

25歳の誕生日にマンションから転落死した男性、その半月後に発見された女性の死体、その後も続く殺人事件には「θ(シータ)」の文字がマークされているという特徴がありました。西之園萌絵は旧友・反町愛から事件について聞き、山吹ら学生、探偵・赤柳らと推理を進めます。

『χ(カイ)の悲劇』

Gシリーズの10作目です。かつて真賀田研究所に勤務していた島田文子は、香港のトラムでロボットのプログラムミスによる殺人事件に遭遇します。この事件をきっかけに、政府から真賀田四季に関する情報のハッキングを依頼されることに。シリーズを貫く真賀田四季という存在に、別の角度から光が当たる一作です。

森博嗣についてよくある質問

森博嗣はどの作品から読むべき?

デビュー作の『すべてがFになる』からです。第1回メフィスト賞を受賞したS&Mシリーズ第1作で、犀川創平・西之園萌絵・真賀田四季といった、のちのシリーズにも登場する人物がここで出そろいます。刊行順に読み進めるのがもっとも迷いません。

森博嗣のシリーズはいくつある?

主要なものだけでS&M・V・四季・G・X・百年・W・WWの8シリーズがあります。このほかにも短編集やスピンオフがあり、シリーズ間で登場人物が行き来する構成です。まずはS&Mシリーズから入り、順に広げるのが定番です。

四季シリーズはいつ読めばいい?

S&MシリーズとVシリーズを読んだあとです。四季シリーズは両シリーズの内容に踏み込むため、先に読むと大きな仕掛けが分かってしまいます。全4作で、春・夏・秋・冬の順に読み進めてください。

「理系ミステリィ」とは?

理系の専門知識や数学的な発想を、謎解きの中心に据えたミステリのことです。森博嗣はその代表格とされます。なお「ミステリィ」という表記は、理系分野における外来語の読みの原則にもとづく森博嗣独自のものです。

森博嗣の代表作は?

『すべてがFになる』です。1996年に第1回メフィスト賞を受賞したデビュー作で、孤島のハイテク研究所を舞台にした密室ミステリィ。森博嗣の全シリーズの起点にあたる作品でもあります。

編集長のひとこと:理系ミステリィで止まらないための読み方

田中寛大

大学院で社会学の学術書を読んでいた頃に身についたのは、専門用語をその場で全部理解しようとしないことでした。分からない語はいったん飛ばして筋を追い、二度目で拾う。理系の用語が出てくるミステリィも、この読み方なら途中で止まらずに進めます。

森博嗣の作品はシリーズをまたいで同じ人物が登場します。刊行順に読むと、S&Mシリーズで出会った人物がのちのシリーズでどう変わったかを、そのまま追いかけられます。順番に迷ったら『すべてがFになる』から始めてください。

森博嗣作品が向いているのはこんな読者

森博嗣の小説は、論理で謎を解く手触りと、シリーズ全体を貫く人物の流れの両方を楽しめます。理系の専門知識やウィットに富んだ会話が随所にちりばめられており、知的好奇心を刺激されたい読者に向いています。まずは『すべてがFになる』から手に取ってみてください。

同じミステリでも、殺人が起きない静かな謎解きが好みなら、日常の謎を扱ったミステリもあわせて参考にしてみてください。

📚 読者アンケート(30秒で完了)

※回答内容は個人を特定できない統計情報として、当メディアの記事内で紹介させていただく場合があります。

広告掲載はこちら

  • Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。
  • コンテンツ内で紹介した商品をご購入いただくと、売上の一部が運営会社(アマノート)に還元されることがあります。
  • 各商品の紹介文は、公式サイト等の情報を参照して作成しております。
  • 掲載情報は、アマノートが独自にリサーチした時点のものです。価格変動やその他の理由により、実際の情報と異なる場合があります。最新の価格、商品詳細、およびサービス内容については、各公式サイトでご確認ください。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次