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上橋菜穂子おすすめ作品5選!作風についても紹介
上橋菜穂子はファンタジー作品の巨匠として名高い作家の一人です。本記事では、上橋菜穂子の作風や物語の魅力について掘り下げ、おすすめ作品を紹介します。彼女の作品をまだ読んだことがない人も、すでにファンの人も、新たな発見をお楽しみください。
異文化と自然が息づく、上橋菜穂子の作風
ファンタジー小説作家と文化人類学者の2つの顔を持つ、上橋菜穂子(うえはし なほこ)さん。精霊や超能力といった超自然的な要素と、現実世界でも普遍的な共生や成長といったテーマが巧みに組み合わさることで、独特の世界観に引き込まれます。
また、細かな描写にまでこだわって書き上げられているため、想像上の国や動植物、料理であるにもかかわらず、その世界に違和感なく入り込んでしまう、強烈なパワーを持った物語ばかりです。
上橋菜穂子のおすすめ小説5選
上橋菜穂子の作品は、上下巻あるものやシリーズ作品といった、1冊で完結しないものが多いのが特徴です。ですが、読み進めるうちに作品の世界観に引き込まれ、自然とページを繰る手が止まらず続きが気になって仕方なくなります。安心して読み始めてみてください。
『獣の奏者』
単行本版では、外伝を含め全5冊からなるシリーズ作品です。1・2巻で物語が一旦収束しており、そこまでの内容がアニメ化(「獣の奏者エリン」)や漫画化されています。
主人公は、獣ノ医術師である母と暮らす、好奇心旺盛な少女・エリン。ある日、戦闘用の獣である闘蛇(とうだ)が死んでしまい、責任を問われた母が処刑されることに。母を亡くし村からも離れたところに流れ着いたエリンは、蜂飼いジョウンに拾われます。
ジョウンと共に暮らす中で、美しい獣・王獣(おうじゅう)を目にし虜となるエリン。生物の、自然の、あらゆるものの在り方を知りたいと、母と同じ獣ノ医術師となることを志します。
「守り人」シリーズ『精霊の守り人』
全13巻からなるシリーズ作品の第1作です。アニメ化や漫画化、舞台化に加え、綾瀬はるか主演のドラマ化までされたことから、多くの人々を魅了したことがうかがえます。
物語の舞台は、人の世と精霊の世が交錯する不思議な世界。腕利きの女性用心棒バルサが、川に落ちた第二皇子チャグムを偶然助けたことから物語が始まります。
実はチャグムには異界の「精霊の卵」が宿っており、王国にあだなす存在として父帝に命を狙われていました。チャグムの母は息子の護衛をバルサに依頼し、2人は一緒に逃げることになります。
追手や卵を手に入れようとする異界の敵と戦いながら、世界の滅亡に関わる「精霊の卵」の秘密が徐々に明らかになっていきます。逃亡生活の中で、上に立つ者としての自覚が芽生える少年チャグムの成長過程も大きな見どころです。
『狐笛のかなた』
種族を超えた心の交流が描かれた、1冊構成の切なく美しい物語。
人の心の声が聞こえる力を持つ少女・小夜は、ある日1匹の子狐を助けます。この子狐・野火(やび)は、特別な力を持つ霊狐でした。
心の声が聞こえるために異端視され人を信じられなくなった小夜と人間嫌いの野火は、交流を通じて徐々に心を通わせていきます。しかし、互いを危険視する人間側と狐側の思惑により、小夜と野火には困難が降りかかります。
それぞれの運命に向き合い、周囲を思いやる絆の尊さが強調されているこの作品は、さまざまな人にとって、心に響く話となることでしょう。
『鹿の王』
本屋大賞並びに日本医療小説大賞を受賞し、アニメ映画化された作品です。
帝国から故郷を守るため、死兵として戦い奴隷に身を落とした戦士団の頭であったヴァン。岩塩鉱にて強制労働を課せられていたある夜、犬たちに襲われ謎の病が発生しました。生き残ったのはヴァンと幼い少女のみ。ヴァンは少女を連れて逃亡生活を始めます。
一方、医術師であるホッサルは、この病が国の運命を左右する恐ろしいものであることに気付きます。病を解明しようと奔走するホッサルの前に立ちはだかるのは、民族によって異なる風習や宗教観でした。
ヴァンとホッサルは協力し合い、病を収束させることができるのか。陰謀渦巻く展開に魅了される作品です。
『香君』
「香り」を軸として、植物や昆虫の生態をテーマに描かれた壮大な物語です。
香りによってあらゆる事象を知る神「香君」の庇護のもと、神郷からもたらされたという奇跡の稲のおかげで食糧難になることなく、発展を遂げてた帝国。しかしあるとき、稲に虫害が発生してしまい、このままでは人々が飢えることに。
同じ頃、帝都へやって来た特別な力を持つ少女・アイシャ。彼女は人並外れた嗅覚によって、植物や昆虫の声を聴くことができるのでした。
次々と災いが起きていくなかで、アイシャは仲間と共に稲の謎を解き明かし、人々を救おうと奮闘します。今ある自然は当たり前のものではないことに気付かさせてくれる、感慨深い作品です。
心に訴えかけてくる、上橋菜穂子作品の魅力に触れよう
上橋菜穂子の作品を読むと、自然との共生や生命の尊さ、成長と自己発見など、さまざまな思いが込められているのを実感します。児童文学に分類されている作品が多いですが、大人世代にもぜひ読んでほしい作品ばかりです。