書評の書き方で最も重要なのは、テンプレートを活用して「本の概要」「客観的な評価」「主観的な感想」の3要素をバランスよく構成することです。
書評は単なる感想文とは異なり、未読の読者に対してその本の価値や位置づけを論理的に伝えるスキルが求められますが、決まった「型」に当てはめることで、初心者でも質の高い書評をスムーズに執筆できるようになります。
この記事でわかること
- 書評と「感想文」「要約」の決定的な違い
- 書評に盛り込むべき3つの必須要素
- 【ジャンル別】コピーして使える書評テンプレート3選
- 【レベル別】初心者・上級者それぞれの執筆ポイント
- SNS・ブログ・レポートなど媒体別の書き方のコツ
- やってはいけないNGな書評の書き方
- 書評を書く前にやっておくべき3つの準備
- 書評執筆に行き詰まったときの対処法
この記事では、書評の基本定義から、そのまま使える実践的なテンプレート、執筆をスムーズに進めるための事前準備までを網羅的に解説します。
目次
基本的な書評テンプレート
書評を効果的に書くためには、基本的な構成を理解し、それに沿って書いていくことが重要です。ここでは、書籍の種類別に3つの実践的なテンプレートを用意しました。
これらのテンプレートは、あくまでも基本的な枠組みですので、書籍の特徴や自分の意図に合わせて、自由にカスタマイズしてください。まずは、このテンプレートに沿って書いてみることで、書評作成の基本的なスキルを身につけることができます。
テンプレート1:一般書籍向け基本テンプレート
【タイトル】
『[書籍名]』書評:[印象的なポイントを一言で]
【基本情報】
著者:[著者名]
出版社:[出版社名]
発行年:[発行年]
ページ数:[ページ数]
【著者について】
[著者名]は、[専門分野]で[年数]年以上の経験を持つ[職業]です。[主な業績や受賞歴]があり、これまでに[関連する著書の数や代表作]を執筆しています。
【本の概要】
本書は、[本の主なテーマ]について[独自の視点や特徴]から論じた作品です。全[章数]章で構成され、[主な内容や特徴的な点]を丁寧に解説しています。
【印象に残った点】
特に印象的だったのは以下の3点です:
- [印象的だった点1]について
- [印象的だった点2]について
- [印象的だった点3]について
【評価できる点】
本書の優れている点は以下の通りです:
【改善が望まれる点】
一方で、以下の点については改善の余地があると感じました:
【こんな人におすすめ】
- [対象者1]:[理由]
- [対象者2]:[理由]
- [対象者3]:[理由]
【総評】
本書は[全体的な評価]です。[特に優れている点]が印象的で、[対象読者]にとって[具体的な価値]となる一冊です。
テンプレート2:ビジネス書向けテンプレート
【タイトル】
『[書籍名]』で学ぶ[主要なテーマ]:[副題]
【書籍情報】
著者:[著者名]
出版社:[出版社名]
発行年:[発行年]
ページ数:[ページ数]
【著者の実績と信頼性】
- 職歴:[関連する経歴]
- 実績:[ビジネスでの成功事例や業績]
- 専門分野:[得意分野や研究領域]
【本書のポイント】
- 主要なメッセージ
- [核となる主張や考え方]
- [実践的な提案や方法論]
- 特徴的な内容
- 実務への応用
【実践的な学び】
本書から得られる具体的な知見:
- [学び1]
- [学び2]
- [学び3]
【ビジネスでの活用方法】
- [部門/職種1]での活用法:[具体的な方法]
- [部門/職種2]での活用法:[具体的な方法]
- [部門/職種3]での活用法:[具体的な方法]
【読むべき人】
以下の課題を持つ方におすすめです:
- [課題1]を解決したい方
- [課題2]を改善したい方
- [課題3]を実現したい方
【総合評価】
本書は[全体的な評価]です。特に[業界や職種]の方にとって、[具体的な価値や効果]が期待できる実践的な一冊です。
テンプレート3:学術書・専門書向けテンプレート
【タイトル】
『[書籍名]』における[主要テーマ]の考察
【書誌情報】
著者:[著者名]
出版社:[出版社名]
発行年:[発行年]
ページ数:[ページ数]
分野:[学術分野/専門領域]
【著者の学術的背景】
- 所属機関:[大学/研究機関名]
- 研究分野:[専門領域]
- 主な業績:[代表的な研究や論文]
【本書の学術的位置づけ】
- 研究分野における位置づけ:[既存研究との関係]
- 理論的フレームワーク:[採用している理論や方法論]
- 研究手法の特徴:[データ収集・分析方法など]
【主要な論点】
- [論点1]
- [論点2]
- [論点3]
【学術的貢献】
- 理論的貢献:[学術的な意義]
- 方法論的貢献:[研究手法の革新性]
- 実践的貢献:[現実問題への応用可能性]
【課題と展望】
- 理論的課題:[理論的な限界や課題]
- 方法論的課題:[研究手法の限界]
- 今後の研究課題:[さらなる研究の方向性]
【対象読者】
- [学術分野]の研究者
- [専門分野]の実務者
- [関連分野]の学生
【総評】
本書は[分野名]における[学術的価値]を持つ研究書です。[特筆すべき点]は特に注目に値し、今後の研究に重要な示唆を与えると考えられます。
型(テンプレート)を手に入れたところで、次は『そもそも良い書評とは何か』という本質を押さえておきましょう。これを知ることで、テンプレートの言葉選びがより的確になります。
書評とは?感想文や要約とはどう違うのか
書評の基本的な概念と特徴について解説します。感想文や要約との違いを知り、魅力のある書評を書くための基礎知識を身につけましょう。
目的
書評の主な目的は、本の内容を紹介し、その価値や意義を客観的に分析して読者に伝えることです。著者の意図や本の主要なテーマを解説しつつ、読者にとってその本がどのような意味を持つかを考察します。質の良い書評は、読者の興味を引き新たな本との出会いを作り出す役割を果たします。
要約との違い
要約は本の内容を簡潔にまとめることが目的ですが、書評はそれに加えて評価や分析を含みます。
要約が客観的な事実の羅列に留まるのに対し、書評では書き手の意見や解釈が重要な役割です。また、書評では本の一部を取り上げて詳しく論じることもあり、要約よりも自由度が高いという特徴があります。
感想文との違い
感想文が個人の主観的な印象や感情を中心に書かれるのに対し、書評はより客観的な分析と評価を含みます。
感想文が「私はこう感じた」という表現が中心になるのに対し、書評では「この本は〇〇という点で優れている」といった客観的な評価を示すことが必要です。また、書評では本の背景や著者の意図など、より幅広い視点で本を捉える必要があります。
書評で書くべき3つの内容とは?
質の高い書評には、「作者の情報」「本の内容」「感想や意見」の3つの要素がバランスよく含まれています。それぞれの要素について具体的に解説します。
作者の情報
作者の経歴や他の作品、執筆の背景などを紹介することで、本をより深く理解する手がかりを読者と共有可能です。
作者の専門分野や過去の業績に触れることで、本の信頼性や位置づけを明確にできます。ただし、作者の情報は本の内容と関連付けて紹介し、単なる略歴を並べるだけにならないよう注意が必要でしょう。
本の内容
本の主要なテーマや構成、重要な概念について簡潔に説明しましょう。本全体の要約ではなく、特に印象的だった部分や著者の主張を中心に紹介します。
ただし、ネタバレには十分注意し、読者の読書意欲を損なわないよう配慮することが大切です。また、本の特徴や独自性を強調し、他の類似した本との違いを明確にすると良いでしょう。
本の感想や意見
本を読んで感じたこと、考えたことを率直に述べましょう。本の良かった点や改善点、疑問に思った点などを具体的に挙げ、その理由を説明します。単なる主観的な感想だけでなく、できるだけ客観的な根拠を示しながら自分の意見を展開することが重要です。
また、本の内容が現実社会やビジネスシーンでどのように活用できるかについても触れると、読者にとってより有益な情報となるでしょう。
【レベル別】初心者から上級者まで使える書評の書き方
書評を書く際は、ご自身の執筆スキルや読書量に合わせてアプローチを変えることが大切です。まずは基本の型を身につけ、慣れてきたら独自の視点を盛り込んでいくことで、より深みのある文章になります。
ここでは習熟度に応じた書評の書き方のポイントを解説します。
初心者は「型」を守る書評の書き方から始めよう
書評に慣れていないうちは、オリジナリティを出そうとせず、まずは紹介したテンプレートなどの「型」に忠実に書くことをおすすめします。
構成を固定することで、文章の流れに悩む時間を減らし、「何を伝えるか」という中身に集中できるからです。型に沿って書くことで、必要な情報(本の概要や客観的な評価)の漏れを防ぎ、読者にとって読みやすい基本的な品質を担保することができます。まずは数をこなし、型を自分のものにすることから始めましょう。
上級者は「視点」を加える書評の書き方で差をつける
基本的な構成に慣れてきたら、あなた独自の「視点」を加えることで、他の書評との差別化を図れます。
例えば、著者の過去の作品と比較して作家性の変化を論じたり、同ジャンルの他書と対比させて本書の特異性を浮き彫りにしたりする方法があります。また、ご自身の専門知識や実体験を交えて本の内容を検証することも有効です。単なる紹介にとどまらず、読み手が新たな発見を得られるような、深みのある考察を盛り込んでみてください。
媒体・シーンで使い分ける書評の書き方
書評を発表する場所によって、求められる情報の質や読者の読む姿勢は大きく異なります。それぞれの媒体特性を理解し、ターゲットに合わせた書き方を意識することで、より多くの人に読んでもらえる可能性が高まります。
ここでは主要なシーン別の書き方のコツを紹介します。
SNS(X・Instagram)で共感を呼ぶ書評の書き方
SNSでは、タイムラインを流し読みしているユーザーの手を止めるような、キャッチーさと共感性が重視されます。長文の論理的な解説よりも、「この本を読んでどう変わったか」「誰に刺さる言葉か」といった感情に訴えるポイントを短くまとめるのが効果的です。
印象的なフレーズを引用したり、ハッシュタグを活用したりして検索性を高める工夫も必要でしょう。文字数制限がある場合は、結論を最初に持ってくるなど、一目で魅力が伝わる構成を心がけてください。
ブログやnoteでファンを増やす書評の書き方
ブログやnoteなどのウェブメディアでは、検索エンジンからの流入も意識し、読者が知りたい情報を網羅的に書くことが求められます。本の要約や感想だけでなく、その本を読むことで得られるメリットや、具体的な活用方法まで掘り下げて書くと良いでしょう。また、あなたの個人的なエピソードや価値観を交えることで、記事自体に個性が生まれ、リピーターとなるファンを獲得しやすくなります。見出しや画像を適度に入れ、読みやすさを意識することも大切です。
レポート・課題図書で評価される書評の書き方
大学のレポートや仕事の報告書として書く場合は、客観性と論理構成が何よりも重要視されます。「面白かった」という主観的な感想だけでなく、なぜそう評価するのかという根拠を、本文の記述や客観的なデータに基づいて論証する必要があります。
著者の主張を正確に要約した上で、それに対する批判的検討(肯定的・否定的双方の視点からの考察)を行う構成が一般的です。アカデミックな作法や指定された文字数・形式を遵守することも忘れないようにしましょう。
書評を書く前に準備しておくことは?
つづいて、効果的な書評を書くための3つの事前準備について解説します。
まえがき・あとがき・目次に目を通す
本を読む前に、まえがき・あとがき・目次に目を通すことで、著者の意図や本の全体像を把握できます。
まえがきでは著者の執筆動機や本の目的が述べられていることが多く、あとがきには著者の思いや補足情報が含まれていることがあります。目次を確認することで、本の構成や主要なテーマを理解し、重点的に読むべき箇所を見極められます。
感想や気づいたことのメモを残す
本を読みながら、印象に残った箇所や疑問に感じた点、自分の考えなどをメモしておくことが大切です。
残したメモは後で書評を書く際の貴重な材料となります。特に、本の内容と自分の経験や知識を結びつけた気づきや、著者の主張に対する賛同や疑問などは、書評に深みを与える重要な要素に。メモは簡潔に、但し後で見返したときに内容が思い出せる程度の詳しさで記録しておきましょう。
ターゲットを決め方向性を考える
書評を書く前に、想定する読者(ターゲット)を決め、どのような方向性で書くかを考えることが重要です。
例えば、同じ分野の専門家向けなのか、一般読者向けなのか、また、本の内容を詳しく解説することに重点を置くのか、それとも批評的な視点を強調するのかなどを決めておきます。ターゲットと方向性が明確になれば、より焦点の絞られた、読者にとって有益な書評を書けますよ。
書評の質を高める3つの要素(書き方のコツ)
テンプレートを使って書く際も、ただ空欄を埋めるだけでは魅力的な記事にはなりません。ここでは、ワンランク上の書評にするために意識すべき3つのポイントを解説します。
著者の背景と信頼性をセットで語る
単に著者名を紹介するだけでなく、「なぜこの著者がこの本を書いたのか」という背景や信頼性に触れることで、書評の説得力が格段に上がります。
例えば、「[著者名]は、[専門分野]で[年数]年以上の経験を持つため、現場のリアルな事例が豊富です」といった具合に、著者の経歴と本の内容をリンクさせて紹介しましょう。これにより、読者は「読む価値がある本だ」と直感的に理解できるようになります。
ネタバレを避けつつ「核心」に触れる
あらすじ紹介で最も重要なのは、読者の好奇心を刺激することです。すべてを説明するのではなく、「問い」や「気づき」を提示する形で留めましょう。
例えば、「本書では[章立て]について解説されています」と事実だけを並べるのではなく、「特に印象的だったのは、[章名]で語られる『常識を覆す意外な結論』です」のように書くことで、読者の「答えを知りたい」という欲求を掻き立てることができます。ネタバレを回避しつつ、本の魅力を最大限に伝える「寸止め」の技術が重要です。
「客観的な評価」と「主観的な体験」を混ぜ合わせる
良い書評には、必ず書き手の「体温」があります。本の内容(客観)に対して、あなた自身がどう感じ、どう変わったのか(主観)を織り交ぜてください。
「本書の主張は[内容]です」で終わらせず、「この主張は、私の[過去の経験]における失敗と重なり、痛烈な学びとなりました」といったように、自分の体験談や実生活への応用を語りましょう。あなた自身の言葉で語ることで、単なる情報の羅列ではない、読み応えのあるコンテンツになります。
やってはいけないNGな書評の書き方
どれほど熱心に書いても、読者をがっかりさせてしまう書き方をしては元も子もありません。書評としての価値を下げ、信頼を損なってしまう避けるべきポイントがいくつか存在します。
ここでは、多くの人が陥りやすいNGな書評の書き方について解説します。
あらすじだけで終わってしまう
書評の大部分が本のあらすじや要約で占められてしまい、肝心の「評(評価や考え)」がほとんど書かれていないケースは避けましょう。読者は本の内容を知りたいだけでなく、その本を読んだあなたがどう考えたか、どのような価値を見出したかを知りたがっています。
あらすじはあくまで前提情報の共有にとどめ、あなた自身の言葉で語られた分析や感想の比重を増やすよう意識してください。自分の意見がない書評は、単なる説明文になってしまいます。
批判ばかりでリスペクトがない
本の内容に対して批判的な意見を述べること自体は問題ありませんが、著者への敬意を欠いた感情的な攻撃や、全否定するような書き方は避けるべきです。
建設的な批判は読者の役に立ちますが、単なる悪口は読む人を不快にさせ、書き手自身の品位や信頼性を下げることにつながります。「ここは意見が分かれるかもしれない」「この点は物足りないが、ここは素晴らしい」といったバランスの取れた視点を持ち、公平な立場で評価することを心がけましょう。
ネタバレへの配慮が欠けている
ミステリー小説や、結末に重要な仕掛けがある作品において、核心部分を安易に明かすことはマナー違反とされます。書評は未読の人が本を選ぶための参考情報でもあるため、読む楽しみを奪ってしまうようなネタバレには細心の注意が必要です。
どうしても結末に触れる必要がある場合は、タイトルや冒頭に「ネタバレあり」と明記したり、スペースを空けて誤って目に入らないようにしたりするなど、読者への配慮を忘れないようにしましょう。
書評の書き方に困ったときはどうすればいい?
書評執筆中に行き詰まったときは、以下の3つの方法を試してみてください。
本を読み返して意見をはっきりさせる
書評を書く際に迷いが生じたら、本を読み返して自分の意見を明確にすることが有効です。
特に印象に残った箇所や疑問に感じた部分を中心に再読し、著者の主張や論理展開を丁寧に追うことで、自分の考えがはっきりしてきます。読み返す際は、最初に抱いた印象と比較しながら読むことで、新たな気づきが得られることもあるはずです。また、本の構成や主要な論点を整理することで、書評の骨格を作りやすくなるでしょう。
他の人の書評を参考にする
行き詰まったときは、同じ本についての他の人の書評を読んでみるのも良い方法です。ただし、他人の意見をそのまま真似るのではなく、自分の意見と比較しながら読むことが大切です。
他の書評から、本の捉え方や評価の視点、表現方法などのヒントを得られます。特に自分とは異なる視点や解釈を見つけたときは、それについて深く考えることで自分の書評に新たな深みを加えられるでしょう。
テンプレートに当てはめる
書評の構成に悩んだときは、既存のテンプレートを活用することで、スムーズに書き進められます。
例えば、「作者紹介→本の概要→印象に残った点→改善点→総評」といった基本的な構成に沿って書いていくことで、必要な要素を漏れなく盛り込めます。テンプレートを使うことで、書評の骨格が固まり、そこに自分の意見や感想を肉付けしていく形で書き進められます。
ただし、テンプレートに縛られすぎず、必要に応じて順序を変えたり、項目を追加したりして、自分らしさを出すことも大切です。
書評の書き方に関するよくある質問(FAQ)
最後に、書評を書く際によく挙がる疑問についてお答えします。細かいルールやマナーを確認し、自信を持って書評を執筆しましょう。
書評の文字数はどのくらいが目安ですか?
媒体によって適切な文字数は異なりますが、ブログやWeb記事であれば2,000文字から3,000文字程度が一つの目安と言われています。
これは、本の概要と自分の意見を十分に盛り込み、読者に満足感を与えるために必要な分量と考えられているためです。
一方、レポートなどでは指定された文字数に従うのが原則ですし、SNSであれば数百文字でまとめるスキルが求められます。長ければ良いというわけではなく、内容の密度が重要であることを意識しましょう。
本を批判するようなネガティブな内容を書いてもいいですか?
結論から言えば、ネガティブな内容を書いても問題ありません。
書評はあくまで「批評」であり、良い点だけでなく改善点や疑問点を指摘することは、読者にとって有益な情報となるからです。「この本は初心者には難しいかもしれない」「著者の主張には根拠が乏しい部分がある」といった指摘は、ミスマッチを防ぐ役割も果たします。
ただし、前述の通り感情的な誹謗中傷は避け、なぜそう感じたのかという理由を論理的に説明することが重要です。
本の文章を引用する際に気をつけるべきルールはありますか?
引用は自分の主張を補強するために有効ですが、著作権法で認められたルールを守る必要があります。
まず、引用する部分(他人の文章)と自分の文章が明確に区別されていること(「」で括るなど)、そして自分の文章が「主」で引用部分が「従」の関係にあることが求められます。
また、必ず出典を明記しなければなりません。 (例:『書籍名』〇〇氏、p.45より引用)
これらのルールを守らずに本文を掲載すると、著作権侵害になる可能性があるため注意が必要です。
【実践編】あなたの書評を、多くの読書家に届けよう
この記事で紹介したテンプレートを使えば、誰でも質の高い書評が書けるようになります。せっかく書いた書評、多くの本好きが集まる場所で発表してみませんか?
そこでおすすめなのが、書籍紹介メディア「ブックレコメンド」です。
ブックレコメンドは、ただ感想を書くだけでなく、「ある本を読んだ人が、次に読むべき本」を提案する、ユニークなスタイルの書評サイトです。あなたの書評が、誰かの新たな一冊との出会いに繋がります。
ブックレコメンドで書評を投稿するメリット
- 読書好きに届く:専門サイトだからこそ、あなたの書評が熱心な読書家の目に留まります。
- 報酬のチャンスも:読者からの「いいね」数に応じて最大1万円の報酬や、優れた書評に1万円が贈呈される制度があります。趣味が副業になるかもしれません。
- 手軽に投稿:サイトの雛形に沿って書くだけなので、デザインなどを気にせず書くことに集中できます。
- 自著の宣伝も可能:ご自身の本を書評の中で紹介することもできます。
あなたの言葉で、本と本を繋ぐ素敵な書評を書いてみませんか?書評家としての第一歩を、ここから踏み出してみましょう。
書評の書き方はテンプレートを活用しよう
書評を書くことは、初めは難しく感じるかもしれませんが、テンプレートを活用することで誰でも簡単に書評を書き始められます。書評を書く習慣をつけることで、読書がより深い学びの機会となり、自分の思考を整理する良いトレーニングにもなります。
本記事で紹介したテンプレートを参考に、自分なりの書評スタイルを見つけていきましょう。まずは気軽に始めてみてください。