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北村薫のおすすめ作品8選!人気シリーズや覆面作家時代についても紹介
鮮やかな謎解きからほろりとさせる人間ドラマまで、北村薫には多くのおすすめ作品があります。この記事では、北村薫のおすすめ作品8選と、人気シリーズの概要を紹介しましょう。
北村薫とは
北村薫は、1949年、埼玉県出身の小説家です。早稲田大学在学中にはミステリクラブに所属し、その後は国語教員として働きながら執筆を続けるとともに、創元推理文庫「日本探偵小説全集」の編集委員を務めました。
1989年、『空飛ぶ馬』で覆面作家としてデビュー。1991年、『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞(連作短篇集賞)、2006年に『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞、2009年、『鷺と雪』で第141回直木賞を受賞するなど、数多くの賞を受賞しています。
北村薫の作風
北村薫の作品は、日常に潜む謎を独自の目線で浮かび上がらせ、鮮やかにそのトリックを解き明かしていく作風が人気です。目を凝らすと浮かび上がるような「日常の謎」に迫り、もつれた毛糸がほどけていくようにストーリーが展開していきます。
そして、北村作品のもう一つの大きな魅力は、登場人物の人間模様です。連作では、作品が進むにつれ登場人物の成長も見られ、一緒に時を歩んでいるかのような気持ちになります。また、北村薫は男性でありながら、女性の友情や仕事、人生などをテーマとした作品も多数。女性の内面を細やかで繊細に表現しているところも、共感を集めています。
覆面作家時代について
北村薫は当初、性別や素性を明かしていない「覆面作家」としてデビューしました。女性の視点でのストーリー展開や作品中の繊細な感情表現などから、女性ではないかという噂が流れたそうです。1991年『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞を受賞したことをきっかけに、素性を明らかにして活動しています。
北村薫のおすすめ作品『円紫さんシリーズ』
北村薫の作品は、多くがシリーズ作品として人気を博しています。代表的なシリーズとその作品について紹介しましょう。
『円紫さんシリーズ』は、女子大学生の「私」と落語家・春桜亭円紫が、日常の謎を鮮やかな推理で解き明かしていくシリーズです。文学の素養の高さを感じさせる知的な会話も、読み応えがありますよ。
『空飛ぶ馬』
円紫さんシリーズの第1作が『空飛ぶ馬』です。身の回りに起こる不可思議な出来事について、円紫師匠が謎解きのヒントを示し、解決へと導いていきます。6編からなる短編集ですが、どれも粒ぞろいの名作。推理小説が苦手な人にもおすすめしたい1冊です。
主人公「私」の後輩である女子高生の真理子は、文化祭の準備中に墜落死してしまいます。真理子の幼なじみ・利恵は、親友を失った喪失感からまるで抜け殻に。利恵を案じた「私」は、円紫師匠の力を借り、墜落死の真相に迫っていきます。ラストにかけて、心が揺さぶられる1冊です。
『六の宮の姫君』
大学4年生を迎えた「私」は、卒論のテーマ「芥川龍之介」の研究を進めながら、出版社でのアルバイトに励む毎日。ある日、アルバイト先で芥川の残したとある言葉を知り、それが研究を深めるきっかけになります。作者・北村薫が実際に卒論テーマとして取りあげた内容をもとに、読み応えたっぷりの長編小説に仕上がっています。
北村薫のおすすめ『覆面作家シリーズ』
出版社の編集部に勤める岡部良介と、覆面作家としてデビューした新人作家・新妻千秋のコンビが事件を解決していくシリーズです。軽妙なキャラクター設定、ユーモアのあるストーリーで、読書が苦手な人でもスラスラ読み進められますよ。
『覆面作家は二人いる』
一目を惹く美貌を備えた、19歳の新人ミステリー作家・新妻千秋は、大富豪の御令嬢。しかし彼女は、一歩外へ出ると誰もが驚く一面を持っています。シリーズ1作目のこちらは3つの中編が収録されており、『お嬢様は名探偵』としてドラマ化もされた人気作品です。
『覆面作家の夢の家』
意図せず現れた写真の謎を解く『覆面作家と謎の写真』、崖での転落事故の真相に千秋が乗り出す『覆面作家、目白を呼ぶ』、そして、ドールハウスで行われた小さな殺人『覆面作家の夢の家』の3編が収録されています。北村作品らしく和歌の知識もふんだんに盛り込まれた、シリーズ最終作です。
北村薫のおすすめ作品『時と人 三部作』
『時と人 三部作』は、時間をめぐる不思議な体験をモチーフにした作品です。SFファンタジーのようなストーリーですが、登場人物の細かな心理描写にはリアリティがあり、惹き込まれていくこと間違いありません。
『スキップ』
9月のある日、女子高生の一ノ瀬真理子が自室でレコードをかけ目を閉じると、その後目覚めたのは桜木真理子42歳でした。25年を「スキップ」した真理子は、空白の25年に思いを馳せます。シリーズ1作目です。
『ターン』
主人公・真希は事故により時間のループの中に取り残されてしまうことに。どのような一日を過ごしても、定刻がくると一日前の座椅子に戻ってしまうのです。そのような日が続き150日がたった頃、現実世界から電話が鳴り、事態は一変します。結末までハラハラする作品です。
『リセット』
シリーズ最後のこの作品は、これまでと少し趣の異なる作品です。第一部は戦中、第二部は戦後と別の話が語られ、第三部でそれらが思わぬ形でつながります。時を超え、人がつながる、壮大なスケールのSF小説といってもよいでしょう。
北村薫のおすすめを読んでみよう
北村薫のおすすめ作品は、どれも本格的な謎解きが楽しめるものばかりです。また、トリックや推理だけでなく、何気ない日常への温もりや人間ドラマも味わえるのが魅力です。人気シリーズをはじめとして多くの作品があるので、ぜひ読んでみてくださいね。