向田邦子のおすすめ作品7選!エッセイからドラマ化作品まで紹介

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昭和のドラマ「寺内貫太郎物語」の脚本で知られる向田邦子。

また、『花の名前』など3つの短編で直木賞を受賞したほか、エッセイや小説など幅広い作風をもっています。

軽快なテンポと鮮やかな描写に定評がある作家です。

今回は、向田邦子さんの作品の中から、特におすすめの作品をご紹介しますので、本を選ぶ際に参考にしてみてください。

目次

「向田邦子」とは

向田邦子は1929年東京生まれ。実践女子専門学校を卒業後、雑誌編集者、ラジオ番組放送作家として活躍。

その後、ドラマの脚本家として大成功を収めます。

デビュー作「ダイヤル110番」をはじめ、昭和の時代にヒットした代表作「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」など、テレビドラマ化された作品を多数発表して、その名を知られるようになりました。

また、小説家としても才能を発揮し、小説集『思い出トランプ』に収録された短編「花の名前」「かわうそ」「犬小屋」で第83回直木賞を受賞しています。

また、エッセイ『父の詫び状』『夜中の薔薇』も有名です。

1981年、台湾旅行中に51歳という若さでこの世を去りましたが、作品はその後も出版され、映画化もされています。

その功績を称え、ほかの優れた脚本家を顕彰するために「向田邦子賞」が創設されました。

向田邦子作品のすごさや魅力

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向田邦子の作品は、多くが昭和初期を舞台とするのが特徴で、日常的な環境に置かれた人々の言葉にできない心情を巧みな筆致で掬い上げ、愛情たっぷりに描いています。

また、描写力が高く、テンポのよい語り口で、読者の想像力をかきたてます。

テレビドラマ化された作品を知っている人でも、彼女の小説がもつ独特の味わいを楽しめるでしょう。

向田邦子のおすすめ作品7選

読みかけの本

ここでは、向田邦子の代表的なおすすめ作品を紹介します。

思い出トランプ

人間のもつ弱さや寂しさなどを描いた短編集。

表題作をはじめ、直木賞受賞作「花の名前」「犬小屋」「かわうそ」など13編で構成されています。

父の詫び状

昭和の時代を舞台として、親子の絆をテーマに、作者の実体験をもとに回想とユーモアたっぷりに描かれた随筆集。

1986年にテレビドラマ化されました。

この物語の父親は、昭和の家庭を象徴するような存在で、家族を養い、維持することに責任を負っています。

しかし、その権威的な存在ゆえに、娘が心から尊敬することは難しくなっているのでした。

そんな複雑な心情を絶妙に描き出している作品です。

阿修羅のごとく

ドラマ化され、1979年から1980年にかけて土曜ドラマとして放送されていました。

家族のあり方を考えるうえで、示唆に富む作品です。

無名仮名人名簿

日常的な出来事を独自の方法で表現している作品。

心の琴線に触れられ、旧友と会話しているような気分にさせてくれます。

本書は、彼女の世界観や経験を垣間見ることができる1冊です。

寺内貫太郎一家

向田邦子初の長編小説で、東京下町の庶民の生活を描いたこの作品は、1974年にテレビドラマ化され、続編が制作されるほど人気を博しました。

登場人物たちの絆は、葛藤の中でも共感を呼び、笑いあり涙ありの物語に仕上がっています。

主人公・貫太郎は向田邦子の父親、向田敏雄をモデルにしたもので、執筆の5年前に他界した父親への感情も物語から伝わってきます。

全体として、昭和の下町の人情が描かれた印象的な1冊です。

夜中の薔薇

向田邦子は51歳の若さで航空事故により亡くなりましたが、生前、最後に書かれたエッセイ集。

些細な出来事にも深い温もりを感じさせ、彼女の類まれなる才能を示す作品です。

隣りの女

表題作「隣りの女」のほか、二度もテレビドラマで取り上げられた「胡桃の部屋」、絶筆の「春が来た」など5編を収録しています。

年を重ねるごとに、より物語を味わえるようになります。

大人の恋愛の複雑さをじっくりと楽しみたい人には、ぴったりな作品といえます。

向田邦子のおすすめ作品を楽しもう

向田邦子は、テレビドラマの脚本家として、素晴らしい業績を残しています。

昭和という時代に触れたい人は、ぜひ彼女の作品に触れてみてください。

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この記事を書いた人

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