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山本文緒のおすすめ作品7選!ドラマ化作品から最後のエッセイまで紹介
2021年に58歳で逝去した直木賞作家・山本文緒。デビュー以来30年以上にわたり、恋愛小説を中心に現代を生きる人々の機微を描き続けた作家です。この記事では、ドラマ化された代表作から最後のエッセイまで、山本文緒の魅力が詰まった7つの作品を紹介します。
直木賞作家、山本文緒のプロフィール
山本文緒は、1962年神奈川県生まれの作家です。大学卒業後から創作活動を始め、1987年に『プレミアム・プールの日々』でコバルト・ノベル大賞の佳作を1回目の応募で受賞し、少女小説家としてデビューしました。その後、2001年『プラナリア』で直木賞を、2021年、『自転しながら公転する』で島清恋愛文学賞、中央公論文芸賞を受賞しています。
小説だけでなく、エッセイでも精力的に執筆活動を行い、女性誌などでの連載も人気を博しました。2021年10月、すい臓がんにより58歳で永眠。女性の心理を巧みに描いた作品は、今でも多くの女性に愛されています。
山本文緒の作品の魅力
山本文緒の作品の魅力は、誰もが経験するような日常のできごとや人間関係を丁寧に描くところです。とくに女性の気持ちや生き方を描いた作品では、「まるで自分の気持ちを代弁してもらっているよう」と、多くの読者から共感の声が寄せられています。
登場人物たちの会話も自然で、まるで隣で話しているかのような臨場感があります。また、人物の表情や仕草、周りの様子なども細かく描写され、読んでいるうちに物語の世界に引き込まれていくでしょう。
さらに、山本文緒は現代社会が抱える問題にも目を向けています。働き方、仕事と家庭の両立、人間関係の変化など、私たちの身近にある課題を物語に織り込んでいるのが特徴です。ただ重たいテーマを扱いながらも、平易な文章で描かれているため、幅広い年代の読者に支持されています。
一見普通の日常を描きながら、そこに潜む人々の想いや社会の課題を浮き彫りにしていく、それが山本文緒作品の大きな魅力といえるでしょう。小説を読み終えた後、自分の生活や人間関係を見つめ直したくなる、そのような力を持った作品ばかりです。
山本文緒のおすすめ作品7選
山本文緒の作品の中から、読んでおきたい7作品を紹介します。小説からエッセイまで、読み応えのある作品を集めました。
『ブルーもしくはブルー』
高級マンションで裕福な暮らしを送る佐々木蒼子は、冷え切った夫婦関係の中、互いに愛人がいる生活を送っていました。そんな中、恋人との旅行帰りに立ち寄った博多で、昔の恋人・河見と、自分そっくりのもう一人の「蒼子」に出会います。同じ名前と容姿を持ちながら異なる人生を歩む2人は、互いへの好奇心から1か月限定で生活を入れ替わることを決意しますが、その選択が思わぬ展開を引き起こしていくのでした。
テレビドラマにもなり、話題を呼んだ作品です。
『ファースト・プライオリティー』
人生で最も優先すべきことは何か? 主人公たちは、31歳になって初めて、自分にとって譲れないものの存在に気付きます。他人から見れば些細なこだわりかもしれない、恋愛や家庭、仕事について、等身大の悩みが丁寧な筆致で綴られていきます。
揺れ動く大人たちの姿を描いた、珠玉の短編小説集です。
『恋愛中毒』
「もう神様にお願いするのはやめよう。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。」そう誓う主人公・水無月の閉ざされた心に、小説家の創路が強引に入り込んできます。「人を愛さなければこんなに苦しまずに済んだのに、なぜ恋は、私のすべてを縛りつけるのだろう。」複雑に入り混じる感情が、恋愛の切なさを表現しています。
吉川英治文学新人賞を受賞した、今もなお愛される恋愛小説です。
『自転しながら公転する』
母の看病のため実家に戻った32歳の都は、アウトレットモールで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と交際を始めます。しかし、結婚の展望は見えず、頼りない店長やセクハラ上司に悩まされる職場、母の不安定な容態と、問題は山積み。正社員への転換、理想の相手との出会いなど、さまざまな選択肢の中で揺れ動く都が、最後に見出した答えとは?
中央公論文芸賞を始め、数々の賞を受賞し、映像化もされた作品です。
『プラナリア』
23歳で乳がんを患い、右胸を失った春香。手術後の事実を公表しながらも、まだ乗り越えられずにいる遥かは、社会復帰への意欲を失い大学生の恋人と遊び暮らす日々を送ります。そんなとき、入院中に知り合った美しい永瀬さんと再会し、アルバイトに誘われますが、物語は思わぬ展開に進んでいきます。
直木賞を受賞した、ベストセラー短編集です。
『あなたには帰る家がある』
平凡な主婦の心を揺さぶる恋のきっかけは、何気ない出来事でした。一方、平凡な男性は、幸せそうに見える主婦に心惹かれていきます。妻と夫、それぞれの秘めた思いを通して、結婚生活の深い機微が浮かび上がっていきます。
夫婦の感情を鋭く描き、結婚の本質を問う渾身の長編小説です。
『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』
「これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい」ある日突然のがん宣告に、夫婦二人は無人島に流されたかのような生活を強いられます。コロナ禍の自宅で始まった闘病生活では、58歳で余命を告げられながらも、作家は最期までペンを手放すことなく日記を綴り続けました。
お別れの言葉となった、山本文緒最後の作品です。
山本文緒の世界に浸ってみよう
山本文緒の作品は、現代社会を生きる人々の喜びや苦悩、葛藤を鮮やかに描き出しています。登場人物たちの心情に寄り添いながら、読者自身の人生や生き方についても考えさせられる作品ばかりです。おすすめの7作品を通じて、ぜひ山本文緒の世界に浸ってみてください。