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角田光代のおすすめ10選!女性の抱える孤独や痛みをリアルに描く
角田光代は読みやすい文章でありながら、日常生活の中で女性が抱える孤独や葛藤、痛みをリアルに描き出すのが得意な作家です。直木賞など受賞作や映画・ドラマ化された作品も多数。原作本として角田光代作品に出会った人も多いのではないでしょうか。
角田光代とは
角田光代の作風や経歴を見てみましょう。
角田光代の作風
女性の心理描写が得意な作者。女性の抱える孤独や暗さ、痛みを読みやすく描きます。身近にいそうな家族や、日常の延長のような設定で描かれるドラマの数々に引き込まれます。主人公の気持ちや言葉に共感する読者が多いのが特徴です。
角田光代の経歴
1990年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
『空中庭園』で婦人公論文芸賞、『対岸の彼女』で直木賞、『ロック母』で川端康成文学賞、『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2021年『源氏物語』(全3巻)訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)など多数の代表作と受賞作のある作者です。
映画化、テレビドラマ化された作品も多数。猫や旅行をテーマにしたエッセイも人気です。
角田光代おすすめ作品10選
角田光代のおすすめ作品を紹介します。
対岸の彼女
ベンチャー企業の社長・葵にスカウトされ、専業主婦の小夜子はハウスクリーニングの仕事を始めます。2人の出会いと友情、そして関係性の変化を描いた物語。結婚や子供など、人生の分岐が女性同士を隔ててしまいます。2006年に夏川結衣、財前直見主演でドラマ化されました。
八日目の蝉
檀れいと北乃きい主演でドラマ化、永作博美と井上真央主演で映画化された作品。不倫相手の家から誘拐した新生児を、心から愛し必死で育てる希和子。誘拐犯に育てられた過去に引きずられる恵里菜。母性とは、愛情とは何かを問う壮絶な物語です。
愛がなんだ
OLのテルコはマモちゃんのことが好きで好きで仕方がありません。仕事もそっちのけでマモちゃん最優先の生活を送ります。でもマモちゃんはダメ男でテルコのことは好きではなくて。テルコの強い執着心は恋なのか愛なのか。岸井ゆきの、成田凌主演で映画化された作品です。
紙の月
銀行で契約社員として働く梨花は、夫との生活に違和感と空虚感が。年下の大学生・光太だけが自分を認め、大切に扱ってくれると感じます。光太のために、最初は「借りる」つもりで顧客の金に手を出し、徐々にエスカレート。最終的には、約一億円を横領し海外逃亡するまでに。
誰にでも、人生を踏み間違える可能性はあるのかもしれないと考えさせられる作品。宮沢りえ主演で映画化されています。
さがしもの
古本屋に売った本に意外な場所で再会する「旅する本」など、本をテーマに書かれた短編集。あとがきのエッセイに共感する読者も。本に出会う喜びを大切にしたいと思える1冊です。
空中庭園
家族5人と、家庭教師1人の6人それぞれの視点から家族を描いた連作短編小説。「何ごともつつみかくさず」がモットーの、一見幸せそうな家族にはそれぞれ秘密が。著者の作風が変わるターニングポイントとなった作品と言われています。
ツリーハウス
小さな中華料理屋「翡翠飯店」の家族三代の物語。主人公・孫の良嗣は祖父の死をきっかけに、祖母とひきこもりの叔父を連れて家族のルーツを辿る旧・満州への旅に出ます。
墓の場所もわからず、親戚もいない、どっしり重い根っこのない家族。そんな家族を作るものとは何なのか。時には逃げてもいい、とにかく生きるんだ、という力強いメッセージを感じられる作品です。
ロック母
1992年から2006年にかけての著者の代表的な短編をまとめた1冊。タイトルにもなった『ロック母』は川端康成賞を受賞しています。
タイトル作『ロック母』は、シングルマザーとして子供を産むため実家に帰ると、母が大音量でロックを聴くようになっていたというストーリー。うまくいかない人生や隣人との関係性を描き、短いながらも印象に残る物語がまとめられています。
私のなかの彼女
祖母は「醜女」だったと母から聞かされていた和歌。そんな祖母がかつて本を書いていたことを知ります。「男と張り合うな」と言っていた祖母。祖母の人生を想像することで、和歌に「書きたい」衝動が生まれます。
憧れていた恋人は、和歌の仕事が認められるにつれ少しずつ態度を変えます。母からも書くことに反対される和歌。どこか変なのは自分のほうなのか。祖母はかつてどんな思いでいたのか。自分の人生を生きたいともがく女性たちの物語です。
源氏物語
原文では主語が省略されている点などから、読者にとって理解のハードルが高いと言われる源氏物語。角田光代の訳では主語を入れわかりやすく展開。原文に沿っていながらも、現代の物語のように自然に読み進められるのが特徴です。
著者が現代語訳した源氏物語は、読みやすく、初めて最後まで読めたと感想を述べる読者も。
角田光代作品を読んでみよう
家族を始めとするさまざまな人間関係の中で生まれる、暗く重い感情やねじれた心理状況をリアルに表現する角田光代の小説。作品は読んでいて苦しさを感じるものも。ただ、その先に希望を見出す読者も多いようです。
猫や旅行のエッセイでは著者の違う一面や魅力も感じられます。幅広い魅力を持つ角田光代作品、映画やドラマと合わせて味わうのもおすすめですよ。