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読書感想文の書き出しは何を書く?インパクトを与える書き出しの具体例やコツを解説
小学生や中学生の時に読書感想文を書いた経験をもつ人は多いでしょう。
本を読んでいざ感想文を書く時に、書き出しでつまずいてしまうとスムーズに進みませんよね。
読書感想文の書き出しとして書くとよいことを説明します。
本人だけでなく保護者の方にも参考にしていただき、アドバイスの材料にしてください。
読書感想文の書き出しの役割
読書感想文はどのように展開してゆき、伝えたいことがしっかり伝わるかが鍵になります。
物語やエッセイ、あるいは何かを説明する書籍などジャンルによって感じることや印象は異なるでしょう。
文章を書くのが好きな人は、思い浮かぶことを次々に書けてしまいます。
しかしいきなり書こうとするのは、展開させてゆくうえで得策とは言えません。
もし書き出しの内容が決まったら、構成や展開がしやすくなると感じませんか?
読書感想文の書き出しは、伝えたいことを伝えるための種をまくような役割を果たします。
普段本を読む人は、その本の書き出しを見てその後の話題や内容を想像しやすくなるという経験があるでしょう。
感想文は読者が感じたことを書くものなので、これという正解はありません。
自由度が高いため、書き出しで書くことにもいくつか種類があります。
しっかりと書き出しを決めて、スムーズな展開を目指しましょう。
読書感想文の書き出し5選
それでは実際に読書感想文の書き出しにはどのようなことを書けばよいのでしょうか。
感想文の展開にはいくつかのパターンが存在します。
パターンの説明も合わせながら、例文を提示しつつ書き出しに書く内容を5選紹介します。
あらすじ
1つめは冒頭であらすじを説明するパターンです。
本の大まかな概要を説明して、感想文を読んでもらう人にどんな本についての感想文なのか把握してもらいます。
登場人物や物語の始まり、流れが変わるポイントや結末などを記すことで概要は伝わるでしょう。
しかしあらすじを長々と書いてしまうのはよいことではありません。
あくまで本を読んで感じたことや意見を伝えることが主旨ですから、あらすじ自体は比重は軽いです。
読書感想文には文字数や原稿用紙何枚といった制限付きの場合がほとんどでしょう。
あらすじで文字数を使ってしまうと、言いたいことが書けなくなってしまいます。
簡潔にまとめつつ、展開のきっかけにとどめておきましょう。
何を書くかどうしても決まらない時は、書き出しであらすじを紹介してしまうのがおすすめです。
本との出会い
読んだ本との出会いやきっかけを語ることも選択肢の1つです。
無数に存在する本の中からその一冊を選ぶ理由はあるはずです。
何となくや適当に選んだということもないとは言い切れませんが、出会いやきっかけが印象的だから感想文を書くのですよね。
出会いやきっかけを書き出しに書くことで、自分の伝えたいことや本に対する思い入れなどにつなげやすくなります。
きっかけは人それぞれです。
書き出しの例として「私がこの本を選んだ理由は、臆病な私に勇気を与えてくれたからです。」や、「仲の良い友達から強く薦められ、この本と出会いました。」などと始めるとよいでしょう。
書き出しの例(本との出会い)
- 私がこの本を選んだ理由は、臆病な私に勇気を与えてくれたからです。
- 仲の良い友達から強く薦められ、この本と出会いました。
登場人物
あらすじを書くことと少し近いパターンとして、登場人物を紹介する書き出しもおすすめです。
特に小説や物語を選んだ時に使えます。
主人公をはじめ、物語の鍵を握る人物の性格や容姿や生い立ちなどを書いてみましょう。
登場人物の中に、自分や知り合いと重ね合わせて感情移入してしまう人が出てくることは少なくありません。
誰のどのような部分に共感したか、または父親に似ていたなど感情的な文章に広げることが可能です。
例を挙げると「この物語の主人公は私と同い年であり、運動が大好きな男の子です。」や、「物静かな青年が、ある不思議な老人と出会うところから始まります。」のように書いてみましょう。
書き出しの例(登場人物の紹介)
- この物語の主人公は私と同い年であり、運動が大好きな男の子です。
- 物静かな青年が、ある不思議な老人と出会うところから始まります。
問いの投げかけ
書き出しに、疑問や問いを投げかけるのもおすすめです。
この方法では、結論にその疑問や問いの答えを添えながら言いたいことを書くと自然な流れで展開できます。
エッセイや説明文の書き出しでしばしば見かけるような、使いやすい書き出しのパターンです。
本を読む前と読んだ後で考えや意見が変化した作品の時は、書きやすいかもしれません。
冒頭で疑問提起をするため、結論に辿り着くまでの道筋が重要です。
やや論理的に展開することがコツですが、何か印象的な内容が合った時には疑問提起で始めてみてください。
書き方の例として、「なぜ人間は、目標に向かって努力するのでしょうか。」などがあります。
結論部で「人間は何かを達成することで幸福を感じるからだと分かりました」などと締めると、全体がまとまりますね。
自分の気持ち
書き出しで一番伝えたいことや気持ちを書くことも一例です。
冒頭で結論を書いてしまい、そこに至るまでの経緯やきっかけを本題で展開します。
感想文を読む人が結論を始めに理解できれば、そのきっかけに興味をもって読んでもらえるでしょう。
結論に辿り着くまで長い文章が悪い文章だとは言えません。
しかし、冒頭と結末で結論を繰り返すことでよりはっきりと伝えることが可能です。
例えば、「私はこの本と出会って思いやりがいかに大切であるかを学びました。」のように書いてみましょう。
結末で繰り返すことでより強く伝わります。
読書感想文の書き出し以外に意識すること
書き出しが決まっても読書感想文全体が書けるわけではありません。
書き出しはその後の展開のきっかけとなるとお伝えしました。
書き出し以外に読書感想文の質を上げるために注意したいポイントがいくつかあります。
質の高い文章を書くために事前に注意点を確認しておきましょう。
全体の構成を考える
まずは全体の構成を決めてしまいましょう。
本から受けた印象や自分の考えがまとまっていれば、書き出しからの展開が決めやすくなります。
文章を書くうえで構成は重要な要素です。
適当に書いたり思い付きで書き進めてしまうと、支離滅裂な文章や何が言いたいのかわからない自体を招いてしまいます。
中には文章を書くことが苦手な人もいるでしょう。構成の段階で悩んでしまうかもしれません。
その時は人が書いた文章を読んで、読みやすい文章の構成を真似してしまうというのも手段の1つです。
構成がしっかりと決まってから書き出すとよいでしょう。
本を読むときにメモを取る
本を読みながらメモを取ることで、感情や考えを整理しやすくなります。
書いている最中に書きたいことや言いたいことを忘れてしまっては、まとまりのある文章は書けません。
本を読みながらその時に抱く感情や、重要な個所または印象的な発言やセリフなど書き記すことで感想文の材料になります。
本を読みながらメモを取ることは、感想文を書くときのみならず学習や読書記録をつける際にも効果があります。
最初は難しいかもしれませんが、普段から読書の時にメモを取る癖をつけておくとよいでしょう。
伝えたいことをはっきりさせる
読書感想文を書くことの意味は、自分が感じたことを伝えることにあります。
書き始めや展開はそれぞれ違いますが、伝えたいことをしっかり書くということは共通です。
伝えたいことは感情の変化や意識の変化、印象や人生への影響などでしょう。
感想文を書き始める前に、構成の段階で一番核となる伝えたいことをはっきりさせる必要があります。
小学生であれば難しいことは考えず、感じたことを素直にはっきりと書くことがおすすめです。
何を伝えたいのかはっきりさせることは、読書感想文の始まりといえるでしょう。
保護者や先生と相談する
読書感想文は学校の宿題として書くという人が多いのではないでしょうか。
読書から始め感想文を構成し書ききることは、子どもたちにとっては負担に感じてしまいますよね。
文章に詰まることも少なくないでしょう。夏休みや冬休みなど長期休みであれば、保護者の方のサポートが受けられます。
あるいは先生に相談してみるのもよいかもしれません。
大人からの意見や会話を通して子どもたちによい刺激を与えられる可能性があります。
保護者からは優しく質問しながら、感想をうまく引き出すようにしてみるとよいでしょう。
読書感想文は最初の一行を意識しよう
読書感想文は学生の時に一度は書くことになります。
書き出しのパターンを中心に、読書感想文の書き方について説明しました。
読書感想文を書く本人だけでなく、保護者の人にも読んでいただき参考にしてもらえると幸いです。