本の要約を書くときのコツ4選!要約の書き方の例や注意点も紹介

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高校や大学で本や論文の要約レポートの課題が出されたり、自分が読んだ本の紹介をするシチュエーションになったとき、普段から要約する習慣がないと、何から手をつけて良いか分からないという方がほとんどではないでしょうか。

こちらの記事では、本の要約するときのコツを知りたい方向けに、要約の例文の紹介や、要約するときに押さえるべきポイントを4つにまとめて紹介しています。ぜひ記事を参考にコツを掴んで自分の言葉で要約文を書いてみてください。

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目次

本の要約とは?

積み上げた本と玉ボケ4

そもそも「本を要約する」とはどういう意味なのでしょうか。

要約とは『精選版 日本国語大辞典』によると「文章などの大意をとりまとめること。また、そのまとめたもの。主要な内容。要旨。」のことを指します。つまり文章の中の重要な箇所をまとめたものを要約と言います。

この文章の重要な箇所は「要点」とも言い、要点を文章にしてまとめたものが要約文となるのです。そのため本を読んで要点をまとめることが出来れば、要約文も書けるということになります。

本の要約の書き方例

人差し指でポイントを示す若い女性

要約の意味について理解できたところで、具体的に本の要約文を見てみないことにはピンと来ないという方もいらっしゃいますよね。ここからは実際に誰もが知っているであろう童話『桃太郎』を例にした要約文を作成してみます。

本の要約の書き出し例

要約文を書き始めるときに、急に本の内容について言及してしまっては、読み手側がついていけません。そのため提出を必要とする要約文を書く場合は、提出するレポートの内容によって書き出し方を変える必要があります。

要約レポートとして単体で提出する場合

要約レポートとして単体で提出する場合は、どんな本について要約したのか簡単に説明するだけで良いでしょう。今回例として挙げている『桃太郎』の要約の書き出しをするのであれば、下記のような形になります。

「本要約は、桃から生まれてのちに鬼退治をした童話『桃太郎』について簡潔にまとめたものである。」

レポートの中に要約文を含む場合

要約文単体でレポート提出するのではなく、レポートの中に要約文を含む場合は、なぜその本の要約文をそのレポートに含めるのかについても、冒頭で言及する必要があります。

例えば下記の例文では、『桃太郎』の要約文をレポートに含めるのは比較するためであるということを説明しています。

「一寸法師は小さな身体で2匹の鬼に1人で立ち向かってお姫様を守ったが、童話に出てくる『鬼』は弱い存在なのだろうか。桃から生まれてのちに鬼退治をした桃太郎に出てきた鬼と比較するために、童話『桃太郎』について簡潔にまとめる。」 

本の要約の例文

ここまでお伝えした書き出し方に加えて、その後に続く『桃太郎』の要約文を200字で下記に記載します。

「本要約は、桃から生まれてのちに鬼退治をした童話『桃太郎』について簡潔にまとめたものである。『桃太郎』は桃を割って出てきた男の子の物語で、成長したのちに犬、猿、キジを仲間に加えて、村人に悪さをしていた鬼を退治にし行き、無事成功させて日本一になった話である。そのためこの童話では、仲間やチームで力を合わせて活動することの大切さや、悪いことをしてはいけないという教えを子どもに伝えているということが分かる。」

この要約は仮に200字としましたが、レポートなどで提出するときには指定の文字数があるはずです。そのため、下記で説明する要約のコツを掴んで文字数の増減にも柔軟に対応できるようにしましょう。

本を要約するアプリ

ここでは童話『桃太郎』を例に挙げましたが、要約文に書くために様々な要約文に触れることも大切です。そこで本を要約するアプリもご紹介しておきます。

サイトもありますが、ここでは7日間無料で試せる「本の要約サービス flier(フライヤー)」をご紹介します。サイトにアクセスすると、どのような本が要約されているのか分かりますし、文章の途中までは無料で閲覧できるものもあります。

3,500冊の本を要約しているので、ご自身の興味のあるジャンルの本の要約を読んでみて、要約文に慣れていくこともおすすめです。

本の要約文を提出する際の書き方に関する注意点

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ここまで本の要約の書き方の例をお伝えしましたが、要約文のレポートを書く際に必ず注意しなければならない点を2点お伝えします。

元の文章をそのまま使用しない

まず1つ目は、元の文章をそのまま使用しないということです。そのまま自分のレポートに自分が要約したものとして使用してしまうと、盗用扱いされることもあります。

要約する際は元の文章をそのままコピー&ペーストするのではなく、必ず自分の言葉でまとめるようにしましょう。

自分の意見や主張、感想は入れない

2つ目は自分の意見や主張、感想を入れないようにするということです。要約はあくまでもその本や論文の要点をまとめて相手に伝えることが目的で、感想文ではありません。

要約する際に筆者の主張を入れることはもちろん問題ありませんが、ご自身の意見や感想は入れないように注意してください。

本の要約の書き方のコツ4選

考える女性

ここまでで要約がどのようなものかある程度理解していただけたでしょうか。ここからは、実際に皆さんが本の要約文を書くときに押さえるべきポイントを、4つお伝えしていきます。

主題をつかむ

まず要約をする上で一番大切なことは、その本の主題をつかむことです。主題は、著者が最も伝えたいことなので、なんとなく読み進めるのではなく、著者が伝えたいことは何かを意識して読み進めるのがおすすめです。

そこでここからは、具体的な主題のつかみ方についてお伝えしていきます。 

よく出てくるキーワードを見つける

まず重要なのは、よく出てくるキーワードを見つけることです。線を引いたり丸で囲ったりして直接印をつけても良いですし、キーワードになりそうなものを見つけたら紙にメモしておくのも良いでしょう。

メモをする場合は、出てきた回数も一緒に記録として残しておくと、著者が一番言いたかったことが分かりやすくなるだけでなく、補足としてよく使用しているキーワードも分かるので、副題も把握することができます。

目次・序章・結論を読み込む

次に、本の目次・序章・結論を読み込むことが重要です。

まず目次でその本がどのような流れで書かれているのかを掴みます。そうすることで、これから出てくる問題提起や前提、結論、その根拠がどの章に書かれているか把握することができます。どの章にどんなことが書いてあったかメモしておくのも、要約をする際の助けになります。

次に読み込むのは序章です。序章には著者がその本を書いた目的や前提、問題提起などが書かれています。著者の主張を理解するヒントになりますので、序章でどのようなことが書かれているかメモをしておくことも大事です。

そして最後にある結論の章もよく読み込みましょう。ここには著者が読者に伝えたいことが簡潔に書かれています。著者の主張を結論から抜き出してメモしておくと、主題をつかむ上で非常に役立ちます。

紙でもスマートフォンでもパソコンを利用しても問題ありませんが、メモをすることが要約文を書く練習にもなりますし、そのメモが実際に要約文を書くときに助けになります。メモをすることに慣れておくことも大事です。

目的・結論・根拠を読み解く

目次と序論、結論の章を読み込むと、自動的に著者がその本を書いた目的と結論、そしてその根拠が分かるのではないでしょうか。

目的は多くの場合、序論に書いてあるので、序論を読み込んだときにメモをした内容から、著者がこの本を書いた目的を見つけ出して印をつけておきましょう。

結論も、先ほど読み込んでメモした結論の章から抜き出した著者の主張から分かるはずです。

最後にその結論に至った根拠についてですが、それは本文中で説明されているはずです。そこで目次を読み込んだときにメモをした内容が重要になってきます。どの章にどのような内容が書いてあったかを把握しておけば、どの章を見れば結論の根拠が書いてあるか分かるからです。

ここまでメモしたものを整理していくと、著者がこの本を書いた目的から、どのような根拠があってどのような結論に至ったかが分かります。それは著者の主張を理解することになるので、主題をつかむことができたという状態になりますね。

各章ごとに要約を行う

主題がつかめたら、各章ごとに要約を行いましょう。目次を読み込んだときに、その章にどんなことが書いてあったかメモをすることをおすすめしましたが、そのメモが上手く書けなかった方も、これからお伝えする各章ごとの要約方法を参考にしてみてください。

ここでも先ほど主題をつかんだ方法と同様に、まずはその章でよく出てくるキーワードを見つけます。そして次にその章の目的と結論、そしてその結論に至った根拠を見つけ出せば、その章での著者の主張が分かります。

この各章ごとの要約は、のちに全体の要約をするときに非常に大事になってきます。そのため目的と結論、そしてその根拠のメモをしたら、実際に文章として完成させてみてください。

「この章では、〇〇という理由から△△について考察され、✕✕の研究結果から□□という結論に至った。」などのように一文で良いので簡単に文章にしてまとめてみましょう。

またそれぞれの章の分量が多い場合は、読んでいくうちにその章の主題が分からなくなってしまうということもあるかと思いますので、まずは段落ごとに主題をつかんでみるようにしましょう。

構成を考える

本の構成と同様に、要約文も序論、本論、結論の順にまとめることが重要です。

まず序論としてその本の目的や前提、著者が問題提起として挙げていることを書きます。そして本論として結論に至るまでにどのような根拠があるのかを順番に書いていきます。そして最後に結論として、著者がどのような結論に至ったか、そして著者が最も伝えたかったことは何かについて書きましょう。

ご自身で章ごとに要約した文章が、序論、本論、結論のどの部分にあたるかあてはめてみてください。

構成にしたがって要約文をまとめる

構成に従って章ごとに当てはめていったら、要約文はほぼ出来たも同然です。ここからは、章ごとの要約文の繋ぎ方についてお伝えしていきます。

章ごとに要約したものを繋ぎ合わせる

章ごとの要約を行っていたら、ただ繋ぎ合わせるだけで十分要約文やレポートとして成り立つのではないかと思う方も多いのではないでしょうか。しかし重要なのはここからです。

まずだいたいの場合、課題として提示されたら文字数の制限があるでしょう。そのため、その文字数に見合うように調整しなければなりません。

ただし、序論と結論は何よりも重要なので削除することはできません。そこで本論として何をピックアップするかを、文字数によって決める必要があります。

ピックアップする部分を決めたら、ただ文章を繋ぎ合わせるだけではなく、接続詞を利用してみましょう。「まず」「次に」「最後に」など上手く接続詞を使用することで要約文として成り立たせることができます。

自分の言葉を使ってまとめる

最後に注意点でもお伝えしましたが、必ず本の文章をそのまま使用するのではなく、自分の言葉を使って要約文を書くようにしてください。

もちろん著者の主張としてよく出てくるキーワードを使用することは問題ありません。しかし、文章をそのままコピーしてしまうと、要約ではなく書き写しただけになってしまいます。

章ごと、そして段落ごとの要約の段階から、自分の言葉で要約文を書くようにしておきましょう。

まとめ

今回は、本の要約文の書き方のコツについてお伝えしてきました。普段から本を読むことや文章を書くことに慣れていないと、急に課題が出されても何から手を付けたら良いか分からない状態になってしまいがちです。

そのため、本ではなく少し短い文章として、ニュースや新聞記事の一部を読んで要約する習慣をつけたり、本の要約アプリを活用して本の要約文に慣れておくことも大切です。

本の要約文を書くことで身につけたスキルは、学生時代だけでなく、社会人になっても生かすことができます。この要約文の書き方のコツを読んで、ぜひ要約するスキルを身に付けてくださいね。

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この記事を書いた人

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