漫画は読書の範疇に入るのか?漫画好きが読書も好きになる方法とは

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近年、名作と呼ばれるにふさわしい良作の漫画が増えてきました。ここで、漫画好きや読書好きの方々が気になるのが、「漫画は読書の範疇に入るのか?」という点ではないでしょうか。

漫画が読書の範疇に入るのかどうかは賛否両論があります。今回は、漫画が読書の範疇に入るのか、検討していきます。

目次

漫画は読書の範疇に入るのか?

漫画は読書の範疇に入るのか、検討していきましょう。

書物には変わりないという意見

「漫画は読書だ!」と主張している派に多い意見としては、漫画だってれっきとした本の形をしているという点です。確かに、漫画もちゃんと立派に本の形をしています。

ページをめくり、物語を読み進めるという点で、本と変わりはありません。そう考えると、漫画も読書として考えて何の問題もなさそうな気がしてきますよね。

絵を見るものであって文章ではないという意見

反対に、漫画は読書ではないと主張する派に多い意見は、漫画は絵を見るものであって、文章を読むものではないという点です。

漫画を読む時、主にみるのはそこに描かれている絵ですよね。主人公の表情や感情、その時置かれている状況などを、主に絵を見て読み取っていきます。

小説などの場合ですと、主人公の表情も感情や、その時置かれている状況は、全て文章で読み取っていきます。

読み取り方法が違うから、漫画は読書とは言えないのではないかという意見も、確かに一理ありそうな気がします。

物語を楽しむという点では同じ

小説にせよ、漫画にせよ、大きな共通点はあります。それは物語を楽しむという点です。小説にしろ、漫画にしろ、そこには主人公のドラマが描かれます。

そこに描かれている人々が泣いたり笑ったり、悩んだり苦しんだり、そして問題を乗り越えて解決していくドラマが描かれていくのです。

自分の現実世界とは関係のない、別次元の人々のドラマで泣いたり笑ったりする点では、小説も漫画も同じと言えるでしょう。そういう点を考えますと、漫画と読書は非常に近い関係にあるということは確かです。

漫画と読書の優れた点

漫画と読書には、それぞれどのような優れた点があるのでしょうか。

漫画の優れた点

漫画の優れた点を見ていきましょう。

理解しやすい

漫画の優れた点は、何と言っても絵で描かれているので理解しやすいという点でしょう。主人公がどんな場所で走っているのかとか、あるいはどんな表情で追いかけられているのかとか、絵をパッと見ただけで一目でわかってしまいます。

難しい歴史の事件なども、教科書の文章で読んでいてもさっぱりわからないけれども、歴史漫画を読んだらとてもよく理解できたということもありますよね。書かれている内容が、たやすくサクサク理解できるという点は、小説に勝るところでしょう。

集中しやすい

書かれている内容が理解しやすいと、その物語の世界に集中しやすくなります。難しい文章が続いて、そこに書かれている内容が意味不明になってしまうと、集中しろと言われたって、集中できるものではありません。

漫画の場合は何十巻をラクに読破出来てしまいますが、小説ではそうはいきません。漫画の方が集中しやすいからこそ、何十巻と読破できてしまうんですね。

読書の優れた点

読書にはどのような優れた点があるのでしょうか。

前頭葉の発達に良い

人間の脳の中で最も高度な機能を持つのが前頭葉だと言われています。

前頭葉が司っているのは、意欲や思考、想像力、集中力、注意力、判断力、抑制力、人の気持ちを思いやる、自分の気持ちを言葉で表現する、まわりのことに関心を持つ、人との交流を楽しむ、集中して物事にあたる、物事を筋道に沿って考える…などです。

つまり、前頭葉は、人間を人間らしくさせている大事な機能を司っているのですね。読書をしていると前頭葉が刺激されると言われています。逆に漫画やゲーム、テレビなどを見ている時には前頭葉は停止しているそうです。

ですから、人間らしくさせる大事な機能を育むためには、読書は大切なのですね。

読解力が培われる

文章を読む力を育むためには、やはり読書が必須でしょう。漫画を読んでいるだけでは、読解力は身に付きません。

YouTubeなど映像を見る機会がどんどん増えているとはいえ、やはり、生きていくために読解力は絶対に必要です。読解力を培うためには、文章を読むことに親しむ必要があるでしょう。

漫画は読書の入り口になる

ここまで読んできた皆さんは、ご自分の子どもには漫画だけでなく、小説の読書もさせたいとお思いになったかもしれません。

でも、漫画はどんどん読んでくれても、本はなかなか読まないのよね……と悩まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、ご心配はいりません。漫画をどんどん読んでいることは非常に良いことです。漫画といってもいろいろありますから、出来れば、名作と呼ばれる漫画もたくさん読んでもらいましょう。

漫画で別世界の物語を読む面白さにハマってしまえば、本に手を伸ばす確率もグッと増えるというものです。漫画の楽しさに目覚めた子どもに本を勧める時には、絵が多くて、文章が少ない本を選びましょう。

ご両親が読み聞かせをしてあげるのも良いと思います。同じ内容でも、文章で読むよりも、耳で物語を聞く方が子どもは理解しやすいんです。子どもが小学生に上がっていても、どんどん読み聞かせをしてあげて下さい。

読み聞かせなんてしていたら、読解力が身につかないんじゃないかと心配しなくても大丈夫です。大切なことは、別世界の物語を楽しむという事を覚えることなのですから。

漫画や読み聞かせで、別世界のドラマを楽しむ面白さに目覚めてしまえば、子どもは自然に、本にも手を伸ばすようになるでしょう。

漫画は読書の範疇に入るのか:まとめ

「漫画は読書の範疇に入るのか?」という議論はとても難しいものです。

筆者の意見としては、漫画は読書とは違うのではないかと思いますが、でも、そんなことを気にすることはないとも思います。漫画も小説もそれぞれに素晴らしいものです。

どちらもどんどん楽しんだら、世界はグッと広がると思います。ぜひ、漫画も読書も楽しんでみて下さい!

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この記事を書いた人

『おりょうり犬ポッピーシリーズ(ポプラ社)』や、『ぐらん×ぐらんぱ!スマホジャックシリーズ(小学館)』、『イケてる!ろくろ首!!(講談社)』、『世界中からヘンテコリン(小学館)』など、子ども向けの本をいろいろと書いています。また「ヨガで文学探訪」という本をあれこれ紹介するコラムも、せっせと書いています。

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