大学生活は、専門的な学びが始まると同時に、自分で考え判断する力が求められる時期でもあります。読書は、他者の思考や価値観に触れながら、自分の視野を広げて教養を深める体験のひとつ。しかし、どんな本を読めばいいのかお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事でわかること
- 大学生が本を読むメリット
- 本の選び方のポイントとコツ
- 大学生におすすめの本8選
- 本の選び方に関するFAQ
この記事では、大学生におすすめの本を紹介します。教養、お金、自己成長に関する本のほか、ジャンル別の小説も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
大学生に読書がおすすめの理由
大学生にとって読書は、知識を増やすだけでなく、自分の考えや価値観を広げる大切なきっかけになります。講義や日常生活では出会えない他者の人生や視点に触れることで、物事を多面的に捉える力も養われるでしょう。また、文章を読む習慣は、レポートや就職活動に必要な読解力・表現力の土台にもなります。
何を読めばいいか迷ったときは
大学生向けに、本の選び方のコツを紹介します。
いまの自分に合う『テーマ』で選ぼう
大学生は、勉強・就活・恋愛・自己探求といった、さまざまな悩みや関心が大きく揺れ動く時期です。「成長したい」「心を休めたい」「人間関係の機微に触れたい」など、自分が求めているテーマを基準に選ぶと、読書時間の価値がぐっと高まります。
読みやすさ、ボリュームで選ぼう
名著や人気作とされる本でも、難しすぎたり長すぎたりすると、途中で読む手が止まってしまうことも。ページ数、文体、テンポの良さなど、いまの自分でも無理なく読めるかを考えて本を選ぶと、読書が習慣化しやすくなります。
大学生におすすめの本8選
大学生におすすめの本を紹介します。
「20代にしておきたい17のこと」本田健
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多くのビジネス書でベストセラーを生んでいる作家、本田健の自己啓発書です。人間関係やお金、恋愛、自己成長など、さまなざまな視点から「20代のうちにしておきたいこと」をわかりやすくまとめています。読みやすい文体なので、自己啓発書を読んだことがない方にもおすすめの一冊。大学生の時期だけでなく、社会人になってからも読み返したくなる作品です。
「本当の自由を手に入れる お金の大学」両@リベ大学長
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「お金に困らず自由に生きられる人を増やす」をテーマに、YouTubeやブログでお金の教養について発信しているオンラインコミュニティ『リベ大』の大ヒットビジネス書です。貯める・増やす・稼ぐ・守る・使う……お金の基礎から運用法まで、初心者にもわかりやすく解説しています。「お金の知識を得たいけど、何から勉強すればいいかわからない」「社会人になるまでにお金の基礎を学びたい」といった方におすすめです。将来ビジネスで独立したい人だけでなく、身近な生活を豊かにするためにも有益な一冊。ぜひ手に取ってみてください。
「おとなの教養」池上彰
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「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」を軸に書かれた、現代人のための教養書です。元NHK記者でジャーナリストの池上彰が、『リベラルアーツ』の本質をわかりやすく紐解いています。「宗教」「人類の旅路」「宇宙」「歴史」など一見すると難解な項が並ぶ本書ですが、著者ならではの明快な解説で非常に読みやすくまとめられています。SNSが主流となり、さまざまな情報が溢れる現代社会を生きる大学生に、ぜひ読んでほしい本です。
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」アンディ・ウィアー
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2021年に刊行されたSF小説です。実写映画化が決定しています。
地球滅亡の危機を救う唯一の希望、「ヘイル・メアリー計画」。宇宙船でたったひとり目覚めた主人公が、記憶の断片を取り戻しながら、やがてとてつもない衝撃の事実に直面するという物語です。壮大なSF長編なので、時間をかけてじっくりと楽しめます。読書好きの大学生におすすめの作品。
「高慢と偏見」ジェイン・オースティン
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19世紀のイギリス人女性作家、ジェイン・オースティンの代表的な恋愛小説です。18世紀末から19世紀初頭のイギリスの田舎町を舞台に、当時の男女の結婚観と、誤解や偏見による恋愛のすれ違いを瑞々しく描いています。男女の機微はもちろん、家族間や友人同士で織りなされる人間模様がとてもリアルで、現代でも共感できる本作。「古典文学は難しそう……」と敬遠してしまう方にもおすすめです。大学生のうちに読んでおきたい、不朽の名作小説です。
「舟を編む」三浦しをん
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2012年の本屋大賞に選ばれた作品です。発刊後から高く評価され続け、映画化・テレビドラマ化・アニメ化されています。
出版社の編纂者たちが、新しい国語辞書「大渡海」の刊行に向けて辞書編集の世界に情熱を注いでいく姿を描いた本作。言葉を扱う責任や、曖昧なものを丁寧に掬い取る登場人物たちのひたむきな姿勢に、仕事の本質とは何かを考えさせられる作品です。読みやすくテンポのいい小説なので、長編小説に慣れていない方にもおすすめ。これから社会に出る大学生にぴったりの作品です。
「ボッコちゃん」星新一
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「ショートショートの神様」と呼ばれたSF作家、星新一の代表的な作品集です。人間そっくりのロボット「ボッコちゃん」をめぐる表題作をはじめ、人間の欲望や思い込みの危うさが軽妙なタッチで描かれています。短い物語の中に鋭い皮肉と問いが込められているため、読後に考えさせられる余韻が残る作品集です。忙しい大学生活の合間でも読みやすく、思考力を刺激してくれる一冊。「時間がない」「読書に慣れていない」「長い文章が苦手」という方にもおすすめです。
「読書力」斎藤孝
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『声に出して読みたい日本語』など数多くの名著を生み出している教育学者・齋藤孝が、本を読むことの本質を説いた一冊。読書によって得られる多くの効果が具体的に書かれており、「なぜ読書がいいのか?」「どのように読書力を鍛えればいいのか?」など、本を読むための指針が示されています。これから読書量を増やしたいと思っている大学生におすすめしたい本です。
大学生向けの作品選びに関するFAQ
- どんなジャンルから読めばいいかわかりません。
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まずは自分の興味のあるテーマから選びましょう。恋愛、ミステリー、経済、教養など、気になるジャンルから入ると読書習慣がつきやすいです。
- 読書経験が少ないのですが、難しい本は避けたほうがいいですか?
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はい、無理に難しい本から読む必要はありません。文章がやさしくテンポのいい作品から始めた方が、読書の楽しさを実感できます。
- 就活や将来に役立つ本を教えてください。
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価値観が揺さぶられる小説や、視野が広がる教養書がおすすめです。物語を通して人間理解が深まり、言語化能力が上がるため、面接や自己分析にも役立つでしょう。
- 読む本を選ぶ時間がありません。効率よく選ぶ方法はありますか?
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ベストセラー作品、受賞作、レビューの高い作品から選ぶと失敗しづらいです。また、テーマ別のまとめ記事や書店のおすすめ棚を見ると、時間の短縮になります。
唯一無二の読書体験で大学生活をより豊かなものにしよう!
大学生におすすめの本は、さまざまなジャンルにまたがっています。自分の興味のある分野や読書スタイルに合わせて、気軽に本に触れてみましょう。読書を通して、広い世界を感じてみてください。