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宮部みゆきのおすすめ作品10選を紹介!作風なども解説
宮部みゆきの初期の作品は、現代を舞台にしたミステリーが多かったのですが、時代劇風の作品やファンタジーのような作品も目立つようになりました。本記事では、その中から読者に人気のある作品を10選紹介しています。
宮部みゆきの作風とは?
宮部みゆきの作風や特徴について紹介します。
多彩なジャンルが特徴
宮部みゆきが描く作品は多岐にわたります。以下のようなジャンルがありますね。
- 社会派ミステリー…初期の作品から見られる。現代の世相を反映し、社会的に問題となる事件を扱う。
- 時代劇風…長屋や大店を舞台にした人情に厚い関係を描く作品が多い。
- ファンタジー…若い世代でも読みやすいSFファンタジー。タイムスリップを扱うものもある。
- サスペンス…語り手や主人公が理由もわからず犯罪に巻き込まれる様子が描かれる。
- ホラー…ミステリーの中に超能力や心霊現象などの存在を描いた作品。
魅力的な登場人物
登場人物が事件の解決のために活躍する姿が魅力的で人気です。世の中に生きる人々が、自分ができる範囲の中で必死に行動する様子に引き込まれます。事件に関係する職業人でもいわゆる著名な探偵役ではありません。一般的な警官、岡っ引きのような人物がひたむきに、丹念に解決に当たります。
話に引き込まれる
宮部みゆきの小説には短編集や、連作の短編が1冊になる書籍もあります。しかし、長編小説を好きな作品に挙げることも少なくありません。話の構成が緻密で、読者を引き付ける展開が見事であるのが理由ではないでしょうか。時間を忘れて、作品に没入して先に読み進めることを楽しみにしている人もいるようです。
宮部みゆきのおすすめ小説10選!
宮部みゆき好きの読者がおすすめする作品を10冊紹介します。
『火車(かしゃ)』
宮部みゆきのデビュー作で、発行当時に社会問題となっていた多重債務を扱った作品。怪我で休職中の本間刑事は、亡き妻の親族の銀行員の男性から、婚約した女性が行方をくらましたと相談されました。銀行員が彼女にクレジットカードの作成を持ちかけたところ、自己破産者で審査が通らないと連絡を受けた後で失踪した様子。親族は体面を重んじ、婚約を破棄しようと考えます。しかし、刑事は彼女のことが気になり、調査を進めることに…。
『模倣犯』(1~5巻・新潮文庫)
公園で発見された女性の腕とバッグを発端にした長編ミステリー。被害者や加害者(加害者に仕立てられた者も含む)家族の苦難をもてあそぶような場面も見られ、事件の黒幕の悪賢い様子の描き方が見事です。被害者の祖父やライターの女性の活躍、真の犯人がいるのではと疑いを持つ刑事、加害者の家族と対峙する一家殺人の生き残りの少年などいろいろな人が事件に関わって解決に向けて動きます。
『龍は眠る』
超能力を取り入れたミステリー。表題は、結末近くである登場人物が話す『人が心の内に飼っている龍がいる』というところから来ています。
昔の彼女との破談がきっかけで、全国紙から雑誌社に出向させられた記者。台風の夜に自転車をパンクさせて困っていた少年を助けます。彼は「自分は超能力者だ」と話し…。記者は元カノの誘拐事件に巻き込まれます。
『理由』
タワーマンションを舞台にした占有屋の問題を描いたミステリー。荒川区のマンションの一室で家族4人と思われる死体が発見されます。1人はマンションからの転落、ほかの3人は殺害。また、4人は本当は家族ではありません。謎の事件が起こった理由はどのようなものでしょうか。事件を通じて、全く関連がないように見える2つの家族の問題が関わっていき、解決しようと立ち直っていきます。
『ソロモンの偽証』(1~6巻・新潮文庫)
東京都のある都市の中学校での裁判とその顛末を書いた作品。男子生徒がクリスマスイブに校舎から転落死しました。警察の捜査では自殺ということでしたが、学校に校長と担任、クラス委員長の涼子にそれぞれ3通、『不良生徒による殺害事件』という告発状が届けられます。マスコミに漏れ、クラス内の女子生徒や告発状を送った生徒の家族が死亡。涼子は生徒の汚名を晴らすために、クラス内で裁判をする提案をします。
『ブレイブ・ストーリー』(上中下巻・角川文庫)
小学生の主人公によるSFファンタジー小説。若い世代でも読みやすいでしょう。主人公の両親の離婚問題、友人の家庭の問題など、重々しいテーマを扱いながら、異世界への冒険を通じて自分の生き方を考えて成長する話が描かれています。主人公はどこにでもいる少年ですが、異世界との仲間との友情を育みながら乗り越えていきます。現実世界の友人で、一緒に異世界に出向いた容姿も頭脳も優れている少年との対比が見事です。
『レベル7』
記憶喪失に陥った男女が自分を取り戻そうとして危険な目に遭うサスペンスミステリー。若い男女の側には札束が入ったケースと、血まみれのタオルが置かれていた。二人の腕には『level7』が書かれています。また、二人の知らないところで、女子高生がレベル7について、謎の言葉を残し失踪。仕事の関係で女子高生の話を聞いていた女性は、彼女を心配し、父や知人と一緒に探そうとします。2つの事件はどのように関わるのでしょうか。
『楽園』(上下巻)
『模倣犯』の後日談で、事件の解決に協力したルポライターの女性が主人公の話です。人が再生して新たな一歩を踏み出そうとする姿を描いています。9年前の事件から完全には立ち直れないでいるフリーライター。ある主婦から手紙が届き、亡くなった息子には実際にあったことをイメージして絵画にする超能力があり、描いた絵に事件性がないか相談を受けました。ライターが調査を進めると、殺人事件や監禁などの事件と絵が関わっていることに気づきます。
『孤宿の人』(上下巻)
江戸から金毘羅参りに連れてこられて、架空の藩『丸亀藩』置き去りにされた『ほう』という少女が主人公の時代劇風の話です。彼女を助けた藩医の娘が毒殺され、彼女は藩内に連れてこられた罪人『加賀殿』に仕えることに。祟りの原因と言われる加賀殿はほうを気に入ります。加賀殿はある計略に乗ることを決意。結末は悲しいところもありますが、加賀殿のほうへの配慮、周囲の助けなどほうの今後の幸せを暗示していて、心を打たれます。
『ぼんくら』(上下巻)
江戸の深川の長屋で起こる事件を描いた連作の短編集。作者による時代考証も綿密にされていて、続刊に『ひぐらし』『おまえさん』があり好評です。殺人事件が起こり、それをきっかけに借家人が次々と転居することになった鉄瓶長屋。同心でぼんくらと呼ばれる井筒平四郎と、甥で頭脳明晰な弓之助、岡っ引きなどの仲間の助力で、事件の背後に大家が関わっていることが判明します。ただし、真相はもっと複雑で…。
宮部みゆきのおすすめ作品には長編でも没頭できる小説が多い
宮部みゆきの書籍には、社会派のミステリーから江戸を舞台にした時代劇風の作品まで、ミステリーの枠を超えてさまざまなジャンルにまたがり、選ぶのが難しいかもしれません。登場人物が多く、いろいろなエピソードが混じり合うため長編が多い印象があります。短編集や連作の短編集もおもしろいですが、話の展開が引き込まれる長編小説もおすすめ。つい、時間を忘れて夢中になって読んでしまうものも少なくありません。