群ようこのおすすめ作品8選！笑える短編集や心温まる小説を紹介

群ようこさんは、エッセイや小説、評伝などさまざまなジャンルで活躍している作家です。読みやすい素朴な文体が特徴で、何気ない日常を切り取った自然体の作風が多くの読者から共感を得ています。

この記事では、群ようこさんのおすすめ作品を紹介します。選び方のポイントも解説しますので、初めて群ようこさんの本を読む方はぜひ参考にしてください。

群ようこさんの作品を読んで、心あたたまる作風を楽しみましょう。

群ようことは？作品の特徴と魅力

群ようこさんは、1954年東京都生まれの作家です。1984年、「本の雑誌社」在社中に「午前零時の玄米パン」でデビューしました。以降、エッセイをはじめとした数多くの作品を刊行しており、飾らない軽妙な語り口で人気を博しています。2006年に代表作の「かもめ食堂」、2013年には「パンとスープとネコ日和」が映像化され、大きな話題となりました。

随筆、小説、評伝、対談など多岐に渡って活躍し、女性を中心に多くの読者から支持を得ています。

群ようこ作品の選び方

多数の著書を刊行している群ようこさん。初めて作品を読む方は、どれから選べばいいか迷ってしまいますよね。次項では作品を選ぶポイントを紹介します。

群ようこさんの作品を読む際は、ぜひ参考にしてください。

エッセイや小説など作品のジャンルで選ぶ

多数のジャンルで活躍している群ようこさんですが、どの作品も読みやすく、読書に慣れていない人でも親しみの持てる作風が特徴です。作品選びで迷った時は、興味のあるジャンルから手に取ってみましょう。作者の日常や背景を気軽に楽しみたいなら「エッセイ」、物語に没入したいなら「小説」など、ジャンルによってそれぞれ違った魅力を味わえます。

話題になった映画化作品から選ぶ

群ようこさんの小説には、メディアミックス作品があります。話題の代表作を読みたい方は、映像化された作品から読んでみましょう。群ようこさんが描く柔らかくてあたたかい世界観を、より深く楽しめます。

・2006年「かもめ食堂」映画
・2013年「パンとスープとネコ日和」テレビドラマ

群ようこのおすすめ作品

群ようこさんのおすすめ作品を紹介します。

かもめ食堂

2006年に映画化され話題となった、群ようこさんの代表作です。

ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」を舞台に、日本人店主・サチエと周囲の人々の人間模様が描かれています。作中に登場するメニューがどれも魅力的なのも見どころのひとつ。ささやかな幸せを穏やかに紡ぐストーリーに、思わず笑顔になってしまう作品です。

れんげ荘

有名広告代理店を退職し、さまざまなしがらみや人間関係を断ち切って激安アパートでの生活を始めた45歳のキョウコ。不便で質素ながらも、日々を懸命に生きるキョウコの日常生活が丁寧に描かれた作品です。

お金ではない、本当の「豊かさ」とはなにかを考えさせてくれます。忙しい日々の中で癒されたい人におすすめ。続編のシリーズが刊行されているため、長期で楽しめます。

パンとスープとネコ日和

群ようこさんの傑作小説とも言われています。2013年にドラマ化され、話題になりました。

亡くなった母が営んでいた食堂を改装し再オープンさせた主人公・アキコの、ゆったりと続く何気ない日常を丁寧に描いた作品です。誰もが感じる人生の苦悩や葛藤を、優しく繊細に紡いでいます。群ようこさんの穏やかな世界観に、読後はあたたかい気持ちになれるでしょう。心が疲れた時に読んで欲しい一冊です。

姉の結婚

現代を生きる女性をピックアップした、「お金」にまつわる短編集です。

勤務先や血縁との厄介な人間関係についても取り上げており、リアリティ満載。現実味のあるストーリーに、思わず頷いてしまったという声も。丁寧であたたかい群ようこさんのいつもの作風とは一味違う、クスッと笑える皮肉の効いた一冊です。短時間でサクッと読みたい方におすすめ。

スマホになじんでおりません

携帯電話すら持ったことのなかった群ようこさんが、初めて購入したスマホと格闘する様子を綴った奮闘記。幾度も求められるパスワード地獄に難解な文字入力、煩わしい充電作業など、筆者の感じる不便さが切実ながらも面白おかしく描かれています。

誰しも共感できる部分があり、楽しみながら読み進められるエッセイです。スマホになじめていない方はもちろん、デジタルネイティブ世代にもおすすめの一冊です。

働く女

デパートの営業、古株OL、エステティシャン、ラブホテル店長など、十人十色の「働く女」を描いた短編集です。2002年に刊行された本ながらも、働く女性を取り巻く環境がリアルに綴られており、多くの読者の共感を得ています。

淡々とした文体で読みやすいので、サクッと読みたい方におすすめの作品。奮闘する主人公たちに共感し、時にクスッと吹き出してしまう、勇気がもらえる短編集です。

うちのご近所さん

実家暮らしの40代、マサミの視点から見た「ご近所さん」に関する連作の短編集です。何気ないマサミの日常が、軽妙な語り口でユーモラスに綴られています。

登場する近隣住民は皆個性的で曲者ばかりなのに、不思議と「こういう人いるなあ」と親近感を抱いてしまう作品です。厄介だけどあたたかい「ご近所さん」とマサミのやり取りに、思わずクスッと吹き出してしまう場面も。明るく晴々とした読後感を得られます。

ゆるい生活

「漢方生活」と自身の体に向き合う日々を綴った、群ようこさんの実録エッセイです。ある日突然めまいに襲われたことをきっかけに、約6年にわたって取り組んだ体質改善と意識改革の様子を丁寧に綴っています。

漢方薬や生活習慣の改善に興味がある方は、ぜひ読んで欲しい作品です。健康のために奮闘する群ようこさんの日常がユーモアたっぷりに描かれています。

群ようこのコミカルで優しい作品に癒されよう

群ようこさんの作品は、シリーズ小説、エッセイ、短編集など、さまざまな切り口で楽しめます。非常に読みやすく親しみの持てる文体ですので、読書に慣れていない方にもおすすめです。ぜひ気になった作品から気軽に読んでみてください。

群ようこさんの作品を読んで、心あたたまる読書体験を楽しみましょう。