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ミステリー小説のおすすめ15選!苦手な人への選び方も含めて紹介
ミステリーは苦手だと感じる人もいるかもしれません。とりあえず1冊を読もうとしている人に、おすすめのミステリー小説を紹介します。本記事では、15の作品を例に挙げているため、気になる作品がありましたらぜひ手にとってみてくださいね。
ミステリー小説の選び方
ミステリー小説が苦手な人、読み慣れない人にとっては、どのような小説を選んでいいのか迷いがち。選び方について、いくつかの例を紹介しています。本屋や図書館などで確認してみるとよいでしょう。
著名なミステリー小説を選ぶ
著名なミステリー作家の作品から選ぶことをおすすめします。
- 読書レビューのサイトや新聞の書評欄でほめられていた
- 書店員のおすすめPOPが飾られていた
- 好みの作家が推薦していた
話題になった作品や、受賞作の中から読むのもよいかもしれません。注目されて評価が高い、多くの人がおもしろく読めるのではと考えられるからです。裏表紙などのあらすじを読んで、気になったものを試してみましょう。
映像化されたミステリー小説から選ぶ
有名な作品という点では、原作がテレビドラマや映画などで映像化された作品などから選ぶのもおすすめです。映像化されている場合、ミステリー小説の結末がわかっていると『楽しめないのでは?』と心配になるかもしれません。しかし、原作との違いを鑑賞しながら読む楽しみもあります。内容を把握できるからこそ、好みに合うか事前に確認できますね。
飽きのこない短編集を選ぶ
ミステリー小説を初めて読むのなら、短編集から選ぶことをおすすめします。小説の購入前に心配になってしまうことはないでしょうか。『おもしろい』『すごい』と評判の本であっても、下記のようにためらってしまった経験があるかもしれません。
- 『分厚い本(上下巻)で、読み切れるか心配だ。』
- 『密室などのトリックが複雑。途中で飽きてしまうかも。』
- 『登場人物が多すぎ!いちいち確認しながら読むのは大変!』
短編集なら、主要な登場人物はある程度の人数に抑えられていることがほとんど。紙面の関係で、複雑なトリックはあまり使われていないでしょう。内容が濃くても短いため、肩が凝らずに楽しめる作品が多い印象です。
話の展開がおもしろい小説を選ぶ
長編のミステリー小説を読みたいという場合は、筋書きが二転三転する小説や、軽妙な軽い文体で展開の早い小説がおすすめ。ネタバレをしないように配慮された小説のレビューを確認しましょう。詳しい内容が記載されていなくても、下記のように書かれている場合も。
- どんでん返しがすごい
- ラストの予想がつかない
- 容疑者が次々と出てくる
小説の内容に夢中になり、ページをめくるのが楽しくなります。とくに、次々と怪しい人物が出てきて容疑者が変わったり、予想もしないような方向に話が進んだりするとよりおもしろく読めますね。
殺伐とした描写が少ない小説を選ぶ
ミステリー小説が苦手な人の中には、殺伐とした描写が苦手と感じる場合があります。被害者の状況や、攻撃を与える場面などの描写がなく、悲惨な事件を扱わないミステリー小説がおすすめ。
- 日常の不思議なできごとを扱う
- 学校生活中のなどの、小さな事件が書かれいる
- ゲームのような謎解き要素が強いミステリー
ミステリー小説のおすすめ15選!
ミステリー小説の選び方を踏まえて、おすすめの15作品を紹介します。気になった小説があったら、ぜひ試してみてくださいね。
『笑うマトリョーシカ』(早見和真)
まだ27歳の若さであっても、内閣の官房長官になった清家一郎。人々の注目を浴びた彼に新聞記者の道上香苗がインタビューをしました。彼の卒業論文に話が及ぶと、清家は動揺する素振りを見せます。『誰かに操られている?』彼に疑問を持った記者は、出身地の松山での清家の過去を調べ、彼の人間関係を追うことにしました。
果たして彼を操る黒幕は誰なのでしょうか。2024年にドラマ化された作品ですが、原作はまだ続きがあるような、読者が考えさせられる謎めいた終わり方をしています。
『容疑者Xの献身』(東野圭吾)
2005年の直木賞に選ばれたミステリー小説(探偵のガリレオシリーズとしては第3作め)です。自ら犯罪に手を染めても、無償の愛を捧げて尽くす容疑者の姿に胸を打たれます。
数学教師の石神哲哉は、隣人の母子に好意を寄せていました。二人が殺人事件を起こしたと知り、母子を守るため協力を申し出ます。刑事の草薙は、友人の物理学者、湯川(ガリレオ)に迷宮入りする事件について相談。捜査線上に浮かぶ石神は、湯川の友人で天才的な数学者でした。湯川は『事件の背後に石神がいる』と気づきます。
『犬神家の一族』(横溝正史)
『犬神家の一族』は、多くの映画やドラマの題材にされています。殺人事件と相続を巡る争いから、人間関係の醜さや悲しみが感じられます。
昭和20年代、財界の大物犬神佐兵衛が死亡。『恩人の孫娘との結婚を決めた孫が財産を相続する』という彼の遺言により、三人の腹違いの娘、孫達を巻き込む騒動が勃発。弁護士事務所の職員が殺されたのを皮切りに、犬神家の家宝『斧、琴、菊(よき、こと、きく)』にちなんだ見立て殺人が引き起こされます。
『元彼の遺言状』(新川帆立)
第19回『このミステリーがすごい! 』大賞を受賞した小説。展開が二転三転するミステリーです。
お金に貪欲で凄腕の弁護士の剣持麗子は、元彼の製薬会社社長の息子森川栄治が亡くなり、妙な遺言状を残したと耳にします。内容は『自分を殺害した犯人に全財産を譲る』というもの。元彼の友人で麗子の先輩、篠田は自分が栄治の殺害犯人に当たるかもと、麗子に代理人となるよう依頼。巨額の報酬に惹かれた彼女は引き受けることを決めます。
『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉)
『謎解きはディナーのあとで』は、執事が安楽椅子探偵役を務める人気の短編シリーズ。令嬢の話を聞くだけで事件を解決します。登場人物の軽妙な掛け合いが楽しめ、若い女性やあまりミステリーに触れる機会がない方にもおすすめ。
財閥の令嬢で刑事の宝生麗子が担当した難しい事件。上司の風祭警部も見当違いな推理をし、解決には程遠いです。帰宅した麗子は執事の影山に事件の話をしました。彼は丁寧な口調で、解決できない麗子達をからかうように自分の推理を披露します。
『告白』(湊かなえ)
数々の賞を受賞した話題のミステリー小説。『イヤミス』(読後感が嫌な気分になるミステリー小説)の代表的な存在です。
中学1年生の担任の女性教師は三学期の終業式を迎え、自分が辞職すること、娘を殺害した2人がクラスの中にいることを、匿名でも名前がわかるように告白。新学期になり、犯人の男子生徒達は多くの生徒に嫌われ、いじめを受けるように。教師の仕掛けた復讐は、他の教師、生徒やその家族を巻き込んでいきます。
『Wの悲劇』(夏樹静子)
『Wの悲劇』は、本格派のミステリー作家、エラリー・クイーンの小説から着想を得たオマージュ作品。一見、限られた容疑者によるクローズドサークルや、叙述トリックが使われているように見えます。
家庭教師をしている主人公の女性は大会社の和辻家に招かれて、お正月を過ごしていました。夜、教え子の令嬢の摩子が『和辻家の当主に襲われて殺した』と、ナイフを手に居間に飛び込んできます。その場に集まった親族や主治医、主人公は摩子の犯罪を隠すために手を尽くしますが、妨害する人間がいて警察の捜査を受けることに。
『シャーロック・ホームズの冒険』(アーサー・コナン・ドイル)
『シャーロック・ホームズの冒険』は探偵シャーロック・ホームズものの最初の短編集。わかりやすい文章で比較的若い読者でも読みやすいのが特徴です。
シャーロック・ホームズが最も敬愛する女性と出会うきっかけとなった『ボヘミアの醜聞』、結婚直前に亡くなった双子の姉の悲劇が、自分にも降りかかるのではと心配する『まだらの紐』、赤毛の男性だけが仕事に参加できる怪しげな組織『赤毛連盟(赤髪組合)』などが含まれています。
『ヘラクレスの冒険』(アガサ・クリスティ)
『ヘラクレスの冒険』は探偵のエルキュール・ポアロものの短編集。殺人事件は少なく、解決をして人助けにつながる話もありますよ。
ポワロの名前は『エルキュール(Hercules)』で、ギリシャ神話で活躍した『ヘラクレス』と同じ名前です。名前にちなんで、ヘラクレスが達成した12の偉業に挑戦することになりました。ヘラクレスに関する事件をすべて解決した後に、ポワロは探偵業を引退しようと決めますが、果たしてどうなるのでしょうか。
『エラリー・クイーンの冒険』(エラリー・クイーン)
『エラリー・クイーンの冒険』は11篇からなる短編集。探偵役のエラリー・クイーンは、理屈っぽくて苦手という人もいるかもしれません。もったいぶった物言いは、少々控えめです。
クイーンが得意とするダイイングメッセージものの『ひげのある女の冒険』『ガラスの丸天井付き時計の冒険』。犯罪学の学生達から解決策を複数提示されて解決を図る『アフリカ旅商人の冒険』や、冒険小説に近く、犯人の意図が謎めいた『いかれたお茶会の冒険』などがあります。
『黒後家蜘蛛の会』(アイザック・アシモフ)
『黒後家蜘蛛の会』は短編集で、アシモフの晩年まで66篇もの小説が発行されました(未訳本あり)。事件に遭遇した人の話を聞いて解決する安楽椅子探偵もので、探偵役はレストランの給仕です。
『黒後家蜘蛛の会』は、ニューヨークのレストランで毎月1回催される例会の名前。例会のレギュラー参加者は学者や芸術家、弁護士などの専門職に就いた6人の男性と給仕のヘンリーです。参加者の話と解決策を探るやり取りを聞いたヘンリーは、控えめながら鋭い推理を披露します。
『ななつのこ』(加納朋子)
『ななつのこ』は不思議な雰囲気の連作の短編集です。ミステリー小説というよりは日常の不思議なことを書き綴った内容。主人公の駒子は『ななつのこ』の本を気に入り、作者にファンレターを送ります。本に書かれた話を元に、駒子が謎を提供して作者の佐伯綾乃が解答を返送するといった形をとっています。
『ななつのこ』の作者の正体は誰か気になる人もいるようですね。全編にわたり、温かな雰囲気で話が進みます。
『氷菓』(米澤穂信)
『氷菓』はアニメ化や漫画化されて、若い世代に馴染みがある古典部シリーズの1作め。高校生が短編集で、学校生活の中のささいなできごとを解いていきます。ミステリー小説を初めて読む人へのプレゼントにもおすすめです。
主人公の奉太郎は積極的に関わらないことを信条とした高校1年生。姉から古典部に入部するように強制され、不本意ながら仲間とともに部で起こる事件の解決に力を注ぎます。古典部に関わる謎が文集の名前の『氷菓』に関わることを聞き、33年前の真相を探ることに。少しほろ苦い結末が『氷菓』に込められていました。
『レベル7(セブン)』(宮部みゆき)
『レベル7』は、長編でかなりのページ数ですが、謎が謎を呼び読み始めると時間を忘れるくらい夢中になってしまいます。市井の人々がそれぞれ謎解きのために活躍する姿が魅力的です。
記憶喪失に陥った若い男女が目を覚ますと、二人の腕には『level7』と書かれ、物騒な品物が残されていました。二人は記憶を取り戻そうと必死になります。一方で、レベル7について謎の言葉を残し、行方不明の女子高生がいました。カウンセラーの女性は彼女を必死で探します。2組の事件はどのように絡み合っているのでしょうか。
『十角館の殺人』(綾辻行人)
『十角館の殺人』は、国内のミステリー小説に大きな影響を及ぼしました。限られた場所で事件が起こるクローズドサークルものですが、終盤にあるセリフで意外な犯人が判明し、多くの読者をびっくりさせる仕掛けが施されています。
かつて殺人事件があった無人の孤島の十角館。推理研究会に属する大学生達は合宿をするため島に渡りました。同じ頃に元推理研究会の江南の元に死亡した会員の女性に関する怪文書が届けられます。合宿に参加していない研究会のメンバーで友人の守須を誘い、真相を探ろうとしましたが、十角館では大変なことが起こっていました。
ミステリー小説に挑戦するなら気軽に読める作品がおすすめ
ミステリー小説を読むのであれば、まず、気軽に読める作品を選ぶとよさそうです。話の筋がわかりやすい著名な小説、映像化されていて馴染みのある小説がとくにおすすめです。飽きないような短編集や話の展開がおもしろいと評判の小説もよいでしょう。殺人などの描写がつらいのであれば、殺伐としていない小説を試してみてはいかがでしょうか。