麻耶雄嵩の作風とおすすめ作品9選を紹介!驚きの結末で人気!

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麻耶雄嵩の作品は、他の推理小説にはない終わり方をするものが少なくありません。本記事では、作風やおすすめのポイントを紹介し、愛読者から人気の高い作品のあらすじを解説しています。

この記事でわかること
  • 麻耶雄嵩の作風とおすすめポイント
  • 麻耶雄嵩のおすすめの書籍
目次

麻耶雄嵩の作風とは?おすすめしたいポイントについて解説

麻耶雄嵩の作風とは?おすすめしたいポイントについて解説
  • 奇抜な謎解きと伏線が多いストーリー
  • オカルト要素が強い作品もある
  • 登場人物が個性的

麻耶雄嵩の作品は話の筋が凝っていて、複雑な仕掛けが施してあるものが多くみられます。オカルト要素の影に隠されたトリックに注意する必要があるでしょう。登場人物は、あくの強い探偵のメルカトル鮎、京都の探偵の木更津悠也、使用人に推理をやらせる貴族探偵など個性的なメンバーが揃っています。

麻耶雄嵩の作品がおすすめの人

  • 「どんでん返し」の結末が好きな人
  • 予測できない推理小説を探している人

事件の真相がくつがえる作風が好きな人におすすめです。麻耶雄嵩の作品は予想を超える「どんでん返し」の作品が多く、読者に結末を委ねたり、叙述トリックを用いたりすることも。読み直して確認する楽しみ方をする人もいるようです。

麻耶雄嵩のおすすめの作品9選!ざっくりと紹介

麻耶雄嵩のおすすめの作品9選!ざっくりと紹介

麻耶雄嵩の著作から、読者人気の高いおすすめの作品を9冊紹介します。

作品名特徴
『神様ゲーム』神と名のる転校生が猫や連続殺人の犯人を当てる
『さよなら神様』『神様ゲーム』の続編。犯人を冒頭で指名していく
『螢』館が舞台のクローズドサークル
『隻眼の少女』世間から隔絶した村の名家で起こる連続殺人事件
『貴族探偵』『貴族』の探偵が捜査や推理をせずに解決
『貴族探偵対女探偵』貴族探偵に勝負を挑む新米女探偵と知恵比べ
『夏と冬の奏鳴曲』キュビズムの論理が難解で難しい『奇書』
『メルカトルかく語りき』悪徳銘探偵メルカトルの短編集
『化石少女と七つの冒険』化石オタクの女子高生探偵が迷推理を繰り広げる

『神様ゲーム』

主人公の芳雄の住む街で猫の殺傷事件が起こり、周囲は騒然とします。そんな時、自分は神だと名のる謎の転校生鈴木太郎が犯人を予言して、芳雄は彼を信じるように。芳雄をめぐる結末は残念ながら非常にほろ苦いものとなります。

『さよなら神様』

『神様ゲーム』の続編の連作短編集です。転校生の鈴木が予言した通りにつぎつぎと起こったできごとについて、小学生の探偵団が捜査に挑戦。主人公は鈴木に犯人の名を聞くたびに苦しい状況に追い詰められ、不穏な話が展開していきます。

『螢』

クローズドサークルと倒叙トリックが組み合わされた作品です。大学のオカルトサークルのメンバー6人は、十数年前に作曲家の加賀螢司が6人の演奏家を殺した山中の屋敷に到着。嵐で孤立した屋敷に、殺人鬼ジョージの魔の手が迫ります。

『隻眼の少女』

ひなびた温泉村で起こる名家を標的にした連続殺人事件が発生。被害者は因習により村の支配をする『スガル様』の後継に関わる少女でした。罪を着せられた大学生は、水干姿の少女探偵みかげに犯人ではないと証明され、彼女の助手役に。事件はみかげが解決したかのようにみえましたが、十八年後、再度同じような状況で事件が起こります。

『貴族探偵』

『貴族』といわれる謎の探偵が、警察へのコネで現場に乗り込み、メイドなどの使用人に捜査や推理を任せて事件を解決する短編集です。探偵本人は部下たちが奮闘する合間に女性を口説くなど、捜査や推理は雑事とみなす設定が斬新。ドラマも原作も楽しめると評価されています。

『貴族探偵対女探偵』

『貴族探偵』の続編となる短編集です。新米の女探偵は、友人の別荘で起きた殺人事件の現場で貴族探偵と出会います。地道に捜査を進める彼女を、からかうようにあしらう貴族探偵。プライドを刺激された女探偵は事件の解決に挑みます。

『夏と冬の奏鳴曲』

孤島を舞台にした長編小説です。二十年前に亡くなった美少女を懐かしみ、『和音(かずね)島』に集まった人々が巻き込まれる殺人事件。美少女の影響が色濃く残る島で、夏の朝に雪が降り積もり、首を切られた死体が発見されます。しかし、犯人が侵入した形跡はなく密室状態に。最後に、突如現れた探偵が放つ一言が波乱を起こす問題作です。

『メルカトルかく語りき』

悪徳銘探偵メルカトルシリーズの一つで、五編の連作短編集です。密室状態の高校の理科室で物理教師が殺され、生徒二十人が容疑者で迷宮入りが予想されます。メルカトルは論理的に答えを導こうとしますが、真相は突拍子もないものでした。

『化石少女と七つの冒険』

良家の生徒が通う名門の高校を舞台に、古生物部の部長で化石好きのまりあが探偵役を務めるシリーズ(本作は『化石少女』の続編)です。雪の上、赤いロープで手首を結び合った三人の生徒の遺体、男子の制服を着て亡くなった女子生徒など、怪しい事件が相次ぐ学校。まりあが事件解決に挑み、真犯人の正体は意外な人物でした。

麻耶雄嵩の小説でよくある質問(FAQ)

麻耶雄嵩の小説でよくある質問(FAQ)
麻耶雄嵩の代表作はどの作品ですか?

愛読者の中では『さよなら神様』『隻眼の少女』『螢』『メルカトルかく語りき』を挙げる人が多いです。

麻耶雄嵩の作品を読む順番で注意することはありますか?

好みの順番で構いませんが、二つほど注意が必要です。シリーズなら刊行日順もしくは、番号順に読むと楽しめます。ただし、『夏と冬の奏鳴曲』の続編は『痾(あ)』で、順番に読むのがおすすめ。

奇抜なストーリーの展開を楽しみたい人に!麻耶雄嵩の作品がおすすめ!

麻耶雄嵩の作品をおすすめしたいのは、よくある『どんでん返し』の推理小説に飽きたらなくなった人です。単に真相をひっくり返すのではなく、予想もできない方向に展開します。論理的に筋が通るよりも実験的なところがあり、意外な結末に満足できるでしょう。

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この記事を書いた人

海辺のつばくろのアバター 海辺のつばくろ ライター・監修者

『乳がん闘病マニュアル: 乳がんステージ4 はじめての乳がん治療「はじめてのがん治療」第1巻(Kindle版)』(ペンネーム:芹澤絵里子名義)を出版しました。治療経験を生かし、治療や抗がん剤の副作用などについて書いています。文学部日本文学科を卒業し、『平家物語』について卒業論文を作成しました。『平家物語』に関連して『保元物語』『平治物語』などの軍記物も読んだ経験があります。現在は、『吾妻鏡』や『太平記』も読み進めています。

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