桜木紫乃のおすすめ小説7選!話題の新刊や人気の代表作を紹介

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桜木紫乃は、性愛文学の代表的な作家のひとりです。独特の男女観を持ち、人間の機微や哀愁を丁寧に描く作風で知られています。

この記事でわかること
  • 桜木紫乃の経歴と代表作
  • 選書のポイントとコツ
  • 桜木紫乃のおすすめ小説7選
  • 桜木紫乃の作品選びに関するFAQ

今回の記事では、桜木紫乃のおすすめ小説を紹介します。初めて読む方向けに選書のポイントを解説しますので、併せてご覧ください。

目次

桜木紫乃とは?経歴と代表作

桜木紫乃とは?経歴と代表作

桜木紫乃は1965年、北海道生まれの作家です。2002年に「雪虫」でオール讀物新人賞を受賞し、2007年に同作を収録した単行本「氷平線」でデビューしました。その後、2013年に「ホテルローヤル」で直木賞を受賞するなど、多くの文学賞を獲得しています。北海道を舞台にした作品が多く、哀愁や寂しさを感じさせる美しい筆致が人気の作家です。

代表作

  • 2011年「ラブレス」
  • 2013年「ホテルローヤル」

桜木紫乃の作品選びに迷ったら

桜木紫乃の作品選びに迷ったら

桜木紫乃の選書のポイントを解説します。

受賞歴のある作品から選んでみよう

多くの受賞歴を持つ、桜木紫乃作品。選書に迷ったら、まずは文学賞で評価された作品を選んでみましょう。

受賞作品

  • 「雪虫」オール讀物新人賞
  • 「ラブレス」釧新郷土芸術賞、島清恋愛文学賞
  • 「ホテルローヤル」直木賞
  • 「蛇行する月」北海道ゆかりの本大賞
  • 「家族じまい」中央公論文芸賞

映像化された作品を読んでみよう

桜木紫乃の作品には、映像化されたものが多数あります。話題になった原作小説を選ぶのもおすすめです。

テレビドラマ化

  • 2015年「硝子の葦」
  • 2016年「氷の轍」

映画化

  • 2015年「起終点駅」
  • 2020年「ホテルローヤル」

桜木紫乃のおすすめ小説8選

桜木紫乃のおすすめ小説8選

桜木紫乃のおすすめ小説を紹介します。

「ホテルローヤル」

直木賞を受賞した、桜木紫乃の代表作です。実写映画化されました。

北海道にあるラブホテル、「ホテルローヤル」。今は廃墟と化したその場所で、かつて人々が織りなしてきたさまざまな人間模様を七編の短編として綴っています。どこか寂しさが付き纏う、もの哀しい作風が多くの読者から支持されている作品です。初めて桜木紫乃作品を読む方におすすめ。

「ヒロイン」

2023年に刊行された作品です。

真昼の渋谷駅で発生した、毒ガス散布テロ事件。宗教団体「光の心教団」の信者である岡本啓美は、その実行犯として指名手配されてしまう。名前を変え、姿を変え、他人として生きることになった啓美が、17年にも及ぶ逃亡劇で見つけたものとは──。
女性の生き様を丁寧に描き切った作品です。

「ラブレス」

2011年に刊行された長編小説です。島清恋愛文学賞を受賞しています。

北海道の貧しい開拓村で育った姉妹。姉の百合江は夢を見て村を飛び出し、妹の里実は地に足をつけた堅実な道を選ぶ。それぞれが歩む壮絶な人生を、過去と現在を行き来しながら力強く綴った作品。
桜木紫乃の傑作小説として、高く評価されています。

「人生劇場」

2025年に刊行された作品です。

炭鉱の町室蘭で、家族の愛に恵まれず育った猛夫。伯母であるカツのもとで成長し理容師を目指して札幌へ向かうものの、挫折して帰郷することに。猛夫は満たされない劣等感を抱えながら「人生の成功」を追い求めるが、夢はつかめないまま揺れ続け……。
奔放な男の人生を綴った大河小説です。

「情熱」

2025年に刊行された桜木紫乃の最新刊です(2025年12月現在)。

還暦前後の男女が織りなす、穏やかで静かな「情熱」を描いた6篇の短編集です。人生の後半に差し掛かった大人たちが、過去を振り返りながらそれぞれに新たな一歩を踏み出す様子を描いています。ひとつひとつが短くまとまっているので、読書時間が取りにくい方にもおすすめの作品です。

「ブルース」

2014年に刊行された作品です。2021年に続編の「ブルースRed」が発売されました。

両手足に6本の指を持って生まれた男、影山博人。人々を魅了しては姿を消し、暴力と権力で静かにのし上がっていく様子を、彼に魅了された8人の女性の視点から描く連作短編集です。他者を赦さない影山の孤独の闇が、女性たちの心理描写とともに官能的に綴られています。桜木紫乃の世界観を堪能できる作品です。

「青い絵本」

2024年に刊行された作品です。

表題の「青い絵本」を含む、絵本をキーワードにした5篇の短編が収録された作品集です。定年を迎えた夫婦の「卒婚旅行」や、余命僅かの義母との絆を描く「青い絵本」など、人間の喪失と再生が静かな筆致で綴られています。人生の光と影を描く、珠玉の短編集です。

桜木紫乃の作品選びのFAQ

桜木紫乃の作品選びのFAQ
桜木紫乃の代表作はどれですか?

「ホテルローヤル」です。直木賞を受賞した、桜木紫乃の代表作として知られています。

初めて読むならどの作品がおすすめですか?

代表作「ホテルローヤル」「ラブレス」がおすすめです。桜木紫乃の作風を感じられます。長編が苦手な方は「青い絵本」などの短編集から読んでみましょう。

桜木紫乃の作品にはどんな特徴がありますか?

男女や家族といった身近なテーマを中心に、人生の光と闇を巧みに描き切る作風の小説が多いです。人間の哀愁や儚さといった心理描写、舞台である北海道の重みのある情景描写も支持されています。

桜木紫乃の最新刊はどれですか?

「情熱」です(2025年12月現在)。60代前後の男女の人間模様を穏やかに描いた短編集です。

桜木紫乃が綴る性愛文学の世界に浸ろう

心に残る名作を数多く手掛けている作家、桜木紫乃。男女や家族に対して独自の世界観を持ち、淡々とした力強い筆致で表現しています。ぜひ手に取ってみてください。

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この記事を書いた人

ハヤシサキのアバター ハヤシサキ ライター

都内の企業にて勤務した後、地方へ移住。自然豊かな環境に癒されながら、現在はライターとして活動中。ライフスタイル情報や企業コラムのほか、趣味の読書や映画に関する記事を執筆している。学生時代に書店でアルバイトしていた経験を元に、より多くの人に読書体験の魅力を広めるのが目標。

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