Kindle本を音声で読み上げる方法は、大きく3つあります。いちばん手軽なのは、Kindleアプリに内蔵された「アシストリーダー」です。
ただし、家事や移動中に「ながら聴き」したいなら、バックグラウンド再生に対応したAlexaアプリのほうが向いています。目的によって選ぶべき方法が変わるので、それぞれの手順と向き不向きを整理しました(内容は2026年7月時点のものです)。
なお、読み上げの対象はテキスト中心のKindle本に限られます。雑誌やマンガのように画像・イラストが中心の本は、いずれの方法でも読み上げできません。
Kindleの読み上げ方法3つを比較

| 方法 | 対応 | バックグラウンド再生 | 向いている場面 |
| アシストリーダー (Kindleアプリ内蔵) |
iOS/Android/Fire OS/Kindle for Mac | 非対応 | 画面を見ながら耳でも追いたいとき |
| Alexaアプリ/Echo | iOS/Android/Echoシリーズ | 対応(自動ページ送りも可) | 家事・移動中のながら聴き |
| スマホのアクセシビリティ機能 | iOS(VoiceOver/画面の読み上げ) Android(TalkBack) |
端末の設定による | 上記2つで読み上げられないとき |
※2026年7月時点。※横スクロールできます
方法1. アシストリーダーで読み上げる(いちばん簡単)
「アシストリーダー」は、Kindleアプリに搭載されている読み上げ機能です。別アプリを入れる必要がなく、アプリ内だけで操作が完結します。
- Kindleアプリで本を開き、文字設定ボタン[Aa]をタップ
- 「その他」タブから「アシストリーダー」をオンにする
- 画面下部の再生ボタンを押すと読み上げが始まる
読み上げ速度は、画面に表示される倍率(〇〇X)をタップすると変更できます。速く聴きたい人はここを調整してください。
対応しているのはiOS・Android・Fire OS、そしてKindle for Mac です。
弱点はバックグラウンド再生に対応していないことです。画面を閉じたり他のアプリに切り替えたりすると止まってしまうため、「ポケットに入れて歩きながら聴く」といった使い方はできません。その用途なら次のAlexaを使います。
方法2. AlexaでKindle本を読み上げる

Alexa(アレクサ)はAmazonの音声サービスです。バックグラウンド再生と自動ページ送りに対応しているのが最大の利点で、画面を消したままでも読み上げが続きます。
Echoシリーズなどのスマートスピーカーがあればそちらでも聴けますが、スマートスピーカーは必須ではありません。スマートフォンにAlexaアプリを入れるだけで使えます。
声で再生する
いちばん速いのは声をかける方法です。
「アレクサ、本を読んで」と話しかけると、Kindleで最後に開いていた本が再生されます。途中まで読んでいる本なら、その続きから始まります。
再生中の速度も、声で変えられます。
- 「アレクサ、速く読んで」
- 「アレクサ、ゆっくり読んで」
- 「アレクサ、普通の速度で読んで」
アプリの画面から再生する
Alexaアプリの「再生」や「エンターテイメント」から、読み上げ可能なKindle本の一覧を開き、タイトルを選ぶと再生が始まります。スマートフォン自体から音を出したい場合は、再生デバイスの指定を「このデバイス」に変更してください。
Echoで聴きたい場合は、先にAlexaアプリと端末を連携しておきます。手順はAmazonの公式ヘルプ「Echoをセットアップする」が確実です。
※Alexaアプリはアップデートで画面構成や項目名が変わることがあります。上記の名称が見当たらない場合は、アプリ内の検索やAmazon公式ヘルプで最新の手順をご確認ください。
方法3. スマートフォンのアクセシビリティ機能を使う
上の2つでうまくいかないときの最終手段が、スマートフォン側の読み上げ機能です。
- iPhone:設定 →「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」→「画面の読み上げ」をオン(VoiceOverを使う方法もあります)
- Android:設定 →「ユーザー補助(アクセシビリティ)」→「TalkBack」をオン
ただしVoiceOverとTalkBackは、本来は視覚に障害のある方向けの操作支援機能です。オンにすると端末全体の操作方法が変わるため、読書のためだけに常用するのは正直おすすめしません。iPhoneであれば、操作系が変わらない「画面の読み上げ」のほうが扱いやすいはずです。
Kindleの読み上げができないときの原因
「設定したのに読み上げてくれない」という場合、たいてい原因は次のどれかです。
- その本が読み上げに対応していない——雑誌・マンガ・図版中心の本は対象外です。テキスト中心の本でも、出版社がテキスト読み上げを許可していなければ再生できません
- 本が端末にダウンロードされていない——クラウド上にあるだけの状態では読み上げられません
- AlexaアプリとKindleのアカウントが違う——同じAmazonアカウントでログインしている必要があります
- アプリが古い——KindleアプリとAlexaアプリの両方を最新版に更新してください
とくに1つ目が多い原因です。読み上げたい本があるなら、購入前に商品ページでText-to-Speech(テキスト読み上げ)が「有効」になっているかを確認しておくと確実です。
合成音声が気になるならオーディオブックへ
ここまでの3つはいずれも合成音声による読み上げです。手持ちのKindle本をそのまま聴けるのは大きな利点ですが、抑揚や固有名詞の読み方に違和感が出ることは避けられません。
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田中寛大Audibleは会員歴4年以上、累計リスニング時間は約2,907時間、Audible上での読了は244冊です(いずれも2026年7月時点・Audible限定の数値)。合成音声とプロの朗読を両方使ってきた実感としては、用途で分けるのが現実的でした。すでに持っているビジネス書をざっと流し読みする用途なら合成音声で十分ですが、小説のように語りの間合いが内容の一部になっている本は、朗読の質がそのまま体験の質になります。速度は2.00倍を常用していますが、合成音声は倍速にすると聞き取りづらくなりやすい傾向が見受けられます
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Kindleの読み上げまとめ
- とりあえず聴いてみたい:Kindleアプリのアシストリーダー([Aa]→その他→アシストリーダー)
- ながら聴きしたい:Alexaアプリ(バックグラウンド再生・自動ページ送りに対応)
- どちらもダメだった:スマホのアクセシビリティ機能
- 音声の質にこだわりたい:オーディオブック(Audible/audiobook.jp)
読み上げに対応していない本もあるため、まずは手持ちの1冊で試してみてください。紙とKindleの使い分けについては「Kindleと紙の本はどっち?使い分けの基準を機能ごとに比較」でまとめています。











