iPhoneやiPadに、最初から入っている「ブック」というアプリをご存じでしょうか。これが、Appleの電子書籍・オーディオブックサービス「Apple Books(アップルブックス)」です。標準搭載なのに、意外と使ったことがない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Apple Booksとは何か、料金や使い方、無料の本、そしてKindleとの違いまで、読書メディアの視点でわかりやすく解説します。「Apple製品で手軽に読書を始めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
Apple Books(アップルブックス)とは?
Apple Booksは、Appleが公式に提供する電子書籍・オーディオブックのアプリ兼ストアです。iPhone・iPad・Macに「ブック」という名前で標準搭載されており、アプリ内で本を探す・買う・読む(聴く)までを完結できます。
もともとはiOS 11以前まで「iBooks(アイブックス)」という名前でしたが、2018年に「Apple Books」へと名称が変わりました。ネットで「Apple Books サービス終了」と検索されることがありますが、これはサービスが終わったのではなく、名前が変わっただけです。現在も問題なく提供されています。
Apple Booksの対応端末|Android・Windowsは使える?
Apple Booksは、その名のとおりApple製品向けのサービスです。対応・非対応を整理すると次のとおりです。
- 使える端末:iPhone/iPad/iPod touch/Mac(オーディオブックはApple Watchでも再生操作が可能)
- 使えない端末:AndroidスマホやWindowsパソコンには公式アプリがなく、基本的に利用できません
つまりApple Booksは、Apple製品を持っている方に向いたサービスです。逆に、将来AndroidスマホやWindowsでも同じ本を読みたい場合は、後述するKindleなどマルチデバイス対応のサービスのほうが安心です。
なお、同じApple IDでサインインすれば、iPhoneで買った本をiPadやMacでも読めます(iCloudで同期されます)。読みかけの位置も端末をまたいで引き継がれるので、外ではiPhone、家ではiPad、といった使い方が快適です。
Apple Booksでできること
- 電子書籍を読む:小説・ビジネス書・実用書・マンガなど、幅広いジャンルを購入して読めます。
- オーディオブックを聴く:プロのナレーターが朗読した「聴く読書」を楽しめます。
- PDFを管理する:Webやメールで受け取ったPDFをブックアプリに保存し、まとめて閲覧できます。
Apple Booksの料金|サブスク・読み放題ではない
料金について、まず押さえておきたいのはApple Booksは「買い切り(都度購入)」で、月額制の読み放題プランはないという点です。「Apple Books 読み放題」で調べる方もいますが、Kindle Unlimitedのような定額で読み放題になる仕組みはありません。
オーディオブックも同じく単品購入で、聴き放題プランはありません。1冊ずつ「これを読みたい」と思った本を買っていくスタイルです。
一方で、無料で読める本もあります。著作権が切れた名作(青空文庫にあるような古典)や、期間限定の無料キャンペーン作品などです。また有料の本も、購入前に「サンプル」を無料でダウンロードして冒頭を試し読みできるので、「買ってみたら思っていた内容と違った」という失敗を減らせます。
支払いは、Apple IDに登録した支払い方法(クレジットカード、キャリア決済、Appleギフトカードなど)で、アプリ内で完結します。新たに会員登録やクレジットカードの再入力をする必要がないのも、Apple製品ユーザーには手軽なポイントです。
Apple Booksのメリット
- 標準搭載ですぐ使える:アプリを新たに入れる必要がなく、iPhoneやiPadがあればその場で読書を始められます。
- 購入から読書までシームレス:本を探す・買う・読むがひとつのアプリで完結し、決済もApple IDでスムーズです。
- 複数端末・家族で共有できる:iCloud同期で端末をまたいで読め、ファミリー共有を使えば購入した本を家族と共有できる場合もあります。
- サンプルで失敗しにくい:無料の試し読みで中身を確認してから買えます。
Apple Booksのデメリット・注意点
- Apple製品専用:Android・Windowsでは読めません。将来Androidスマホに機種変更すると、購入した本が読めなくなる点は要注意です。
- 定額の読み放題がない:毎月たくさん読む人は、読み放題サービスのほうが割安になることもあります。
- セールやポイント還元は控えめ:値引きやポイントを重視するなら、他の電子書籍ストアのほうがお得な場合があります。
Apple BooksとKindleの違い|どっちがいい?
電子書籍でよく比較されるのがKindle(Amazon)です。ざっくりした違いは次のとおりです。
| 比較項目 | Apple Books | Kindle(Amazon) |
|---|---|---|
| 対応端末 | Apple製品のみ (iPhone/iPad/Mac) | iOS/Android/PC/Kindle端末 |
| 読み放題 | なし(買い切りのみ) | Kindle Unlimitedあり |
| セール・ポイント | 控えめ | 多い |
| 使い勝手 | 標準搭載でシームレス | マルチデバイスで柔軟 |
結論として、iPhoneやiPadしか使わず、手軽さを重視するならApple Books。複数の端末で読みたい、読み放題やセールを活用したいならKindle、という選び方がわかりやすいです。紙の本とどう使い分けるかはKindleと紙の本の使い分けもあわせてどうぞ。
Apple Booksの使い方
使い方はとてもシンプルです。「ブック」アプリを開き、下部の「ブックストア」や「オーディオブック」から読みたい本を探します。気になる本が見つかったら、まずはサンプルを入手して試し読み。購入する場合は価格をタップし、Apple IDで認証すれば決済が完了し、すぐにダウンロードして読み始められます。
読書中は、ハイライトやしおり、フォント・背景色の調整といった機能が使えます。オーディオブックなら再生速度の変更も可能です。耳で聴く読書が気になる方は、読書が苦手な人にこそオーディオブックがおすすめな理由も参考になります。
Apple Booksはこんな人におすすめ
- iPhoneやiPadがメインで、アプリを増やさずすぐ読書を始めたい方
- 「これは手元に残したい」という本を、買い切りで所有したい方
- 通勤や家事の時間に、オーディオブックで聴く読書をしたい方
当てはまる方は、まずは無料の本やサンプルから試してみるのがおすすめです。iPhoneやiPadの「ブック」アプリから、すぐに始められます。
監修者の視点:オーディオブックは「買い切り」と「定額」を使い分ける
田中寛大オーディオブックを長年聴いてきた立場(Audibleのリスニングレベルはマスター、累計約2,907時間・2026年7月時点)からいうと、Apple Booksのオーディオブックは単品購入で、一度買えばずっと手元に残るのが大きな利点です。聴き放題の定額制と違い、配信が終わって聴けなくなる心配がありません。
使い分けのコツは、くり返し聴きたい定番はApple Booksで買い切り、広く浅く試したい時期は定額制、と目的で選ぶことです。iPhoneだけで購入から再生まで完結する手軽さも、読書を続けるうえでの地味だけれど効く利点だと感じます。
Apple Booksに関するよくある質問(FAQ)
- Apple Booksはサービス終了したのですか?
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いいえ、終了していません。以前の「iBooks」から「Apple Books」へ名称が変わっただけで、現在もiPhone・iPad・Macで利用できます。「サービス終了」という検索は、この名称変更が原因の勘違いによるものです。
- AndroidやWindowsパソコンで読めますか?
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公式アプリはApple製品専用のため、AndroidスマホやWindowsパソコンでは基本的に読めません。複数のOSで同じ本を読みたい場合は、iOS・Android・PCに対応したKindleなどを検討するとよいでしょう。
- 読み放題のプランはありますか?
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ありません。Apple Booksは1冊ずつ購入する買い切り方式で、電子書籍もオーディオブックも定額の読み放題・聴き放題プランはありません。読み放題を使いたい場合は、Kindle Unlimitedなど別のサービスが選択肢になります。
- 無料で読める本はありますか?
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あります。著作権が切れた古典など無料で読める本が用意されているほか、期間限定の無料キャンペーンもあります。有料の本も、購入前にサンプルを無料でダウンロードして試し読みできます。
まとめ|Apple製品ユーザーなら、まず試したい電子書籍アプリ
Apple Booksは、iPhoneやiPadに標準搭載された、電子書籍とオーディオブックのアプリです。買い切り方式でサンプル試し読みができ、iCloudで端末をまたいで同期できるのが強み。一方で、Apple製品専用で読み放題がない点は理解しておきましょう。
Apple製品を使っているなら、わざわざ別のアプリを入れなくても、今すぐ読書を始められます。まずは無料の本やサンプルから、Apple Booksの使い心地を試してみてください。










