初心者にはどんな小説がおすすめ？選び方から具体的なタイトルまで紹介

「これまで小説をあまり読んでこなかったけれど、読書を趣味にしたい！」「小説ってたくさんあるけれど、どうやって選べばいいかわからない…。」と思ったことはないでしょうか。

本記事では、基本的な小説の選び方からジャンル別のおすすめ小説まで紹介します。自分に合った小説を選んで、読書生活を楽しんでみてください。

小説の選び方の基本

具体的なおすすめ小説を紹介する前に、まずは小説をどのように選べばよいかを解説します。小説探しの参考にしてください。

ジャンルで絞る

小説のジャンルは、ミステリー・恋愛・SF・ファンタジー・ホラー・ライトノベル・歴史・ノンフィクションなど多数あります。小説に限らず、自分が興味のある分野の本をまずは手に取ってみましょう。

受賞作品や話題作品で絞る

本屋大賞や直木賞などの受賞作品から選んでみるのもおすすめです。多くの人に影響をもたらした作品は、自分にも響くかもしれません。またアニメ化・漫画化された話題作の原作を読んでみるのもよいでしょう。

作家で絞る

作品を読んでみておもしろいと感じたときは、次は同じ作家の作品を読んでいく「作家読み」をしてみましょう。同じジャンルだけでなく、他のジャンルの作品を書いている作家も多いものです。お気に入りの作家が見つかると、そこから派生して他のおすすめ作家を見つけやすくなります。

同じような条件で迷ったときは

上記の条件で絞ったものの、いくつかの選択肢で迷ってしまう場合もあるのではないでしょうか。そんなときは、「ページ数」または「レビュー」を参考にしてみましょう。

ページ数で選ぶ際は、少ないページの本を選びましょう。読書が続かなくなってしまう要因として、文章が長くて飽きてしまう、文章表現が合わずパッと理解しずらいといったことが挙げられます。ページ数が少なければ飽きにくく、また読みにくいと感じたときも見切りをつけやすくなります。

レビューで選ぶときは、ネタバレに注意しつつ、小説の世界観やどんな人におすすめかを把握してみましょう。また多くの人がレビューを残している作品は、それだけさまざまな人に読まれているため、誰もが読みやすいと感じる可能性が高いです。

ジャンル別おすすめ小説

初心者向けのおすすめ小説を、ジャンル別に紹介します。

ファンタジー

ファンタジー小説の魅力は、独特の世界観と個性あふれるキャラや引き込まれる心理描写です。

『かがみの孤城 』辻村深月

2018年本屋大賞に選ばれ、2022年にはアニメ映画化された作品です。鏡の中の城に招かれるというファンタジー要素がありながら、中学生という思春期ならではの揺れ動く心理描写が巧みです。

『しゃばけ』畠中恵

江戸時代を舞台とした、『しゃばけ』シリーズの第1作品です。シリーズ累計発行部数1000万部を突破し、2025年にはテレビアニメ化が決定しています。身体は弱いが心優しい若だんなと妖たちとのやり取りが楽しめる、ほのぼのとした人情物語です。

ミステリー

「トリックを理解するのが難しい」と、ミステリー（推理）小説をためらっている人もいるのではないでしょうか。ミステリー入門といえる、理解しやすい小説を紹介します。

『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉

ドラマ化され、2025年にはテレビアニメ化もされるコメディ要素あふれるミステリー小説です。刑事であるお嬢様が遭遇する事件を、毒舌執事が解決していくユーモアある作風が楽しめます。

『変な家』雨穴

素顔、本名、声がすべて不明の覆面作家による、映画化されたデビュー作品です。変わった間取り図を見せられた主人公が調査をしていくと、過去の事件が次第に明らかになっていきます。

恋愛

ドロドロと重い話ではなく、軽快に読み進められる作品を紹介します。

『図書館戦争』有川浩

アニメ化・映画化された、本を巡る戦いと恋模様を描いたラブコメ作品です。言論の自由が制限されている世界において、それぞれが守りたいもののために戦い、惹かれ合う様子が楽しめます。テンポよい文調が読みやすく、外伝2巻含め全6巻ありますが、次々読みたくなることでしょう。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文

映画化・漫画化された、切ない純愛作品です。読み進めるうちに少しずつ真実が明らかになり、読了後は著者の発想に驚かされます。1冊完結でサクッと読める本です。

ライトノベル

いまや一大人気作品が次々登場しているジャンルです。会話文が多く気軽に読みやすいので、漫画やアニメが好きな人はこのジャンルから読み始めてみるのがよいかもしれません。

『転生したらスライムだった件』伏瀬

「転スラ」という略称で知られる大人気作品です。全世界のシリーズ累計4500万部、アニメ累計視聴数30億回突破という脅威の数値をたたきだしています。通り魔に刺され命を落とした平凡な37歳男性が目覚めたところ、なんとスライムに転生していました。最弱モンスターからどう成り上がっていくのか、さまざまな観点から楽しめる小説です。

『薬屋のひとりごと』日向夏

中世東洋の後宮を舞台とした、漫画化・アニメ化された作品です。シリーズ累計はなんと3800万部を突破しています。花街で薬師をしていた女の子は、あるきっかけで後宮で女官として働くことに。難事件に巻き込まれつつ、自身の知識を使って解決していく様子がおもしろい小説です。

気軽に小説を楽しむきっかけを見つけよう

小説の選び方がわからない人に向けて、探し方とおすすめ小説を紹介しました。参考になったでしょうか。楽しい読書ライフを送るきっかけになれば幸いです。