読書が苦手な方にとっては、「本を読むって、いったい何が楽しいの?」と感じるかもしれません。ですが、読書には他の娯楽にはない特別な魅力があります。
本記事では、読書好きの視点から「読書が楽しい理由」を徹底的に解説します。読書を始めるきっかけや、楽しむためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
読書が楽しい理由5選
読書がどうして楽しいのか。改めて考えてみると、様々な理由があります。
くわしく解説していきましょう。
1. いろんな人生や世界を追体験できる
一人の人間が人生で体験できることには限りがあります。しかし、読書を通じて私たちは、あらゆる場所へ行き、さまざまな人生を体験することができます。
たとえば冒険小説を読めば、命がけの旅に出たかのような緊張感を味わえます。異国の物語では、日本にいながらにして世界を旅することができ、ファンタジー小説なら、現実ではありえない世界へと誘ってくれるでしょう。
- 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』では、星の海を旅する幻想体験ができ、
- 『不思議の国のアリス』では、アリスと共に奇想天外な出来事を楽しめます。
読書は、心の中で旅をすることができる最高の手段。これこそが、読書の大きな魅力です。
2. 簡単に現実逃避できる
日々の生活の中で、ストレスや悩みに押しつぶされそうになることもあります。そんなとき、読書は心の避難場所になります。
本のページをめくるだけで、今いる現実とはまったく違う世界へと連れて行ってくれる。自分の悩みから一時的に距離を置くことで、気分が軽くなり、読み終えたあとには「また頑張ってみよう」と前向きな気持ちになれることも。
旅行やレジャーよりも手軽で、すぐに効果を感じられる”お手頃な現実逃避”として、読書は非常に有効です。
3. 視野が広がり、思考が深まる
読書の素晴らしい点のひとつは、自分の知らない世界や考え方に触れられることです。
同じテーマでも著者によって視点や解釈がまったく異なり、「そんな考え方もあるのか」と驚かされることも少なくありません。
特にエッセイやノンフィクション、哲学書などは、人生観や価値観を見つめ直すきっかけにもなります。つまり、読書は「自分の枠を広げる体験」なのです。
4. 読後の充実感が深い
映画や動画などの映像コンテンツでもストーリーは楽しめますが、読書にはそれらとは異なる満足感があります。
文字を読みながら、頭の中で登場人物の表情や場面を想像する。これは、受動的に映像を見るのとは異なり、非常に能動的な体験です。
そのため、読了後には「自分で物語を作り上げた」ような深い達成感を感じることができます。この感覚こそが、読書でしか得られない大きな楽しさの一つです。
5. 前頭葉を刺激し、人間力を高める
読書中、人間の脳では「前頭葉」という部位が活発に働くと言われています。この前頭葉は、思考力・集中力・創造性・共感力などをつかさどる、非常に重要な部分です。
つまり、読書は脳を鍛えるトレーニングでもあります。特に子どもにとっては、想像力や言語力、コミュニケーション力の発達にも効果があるとされており、大人にとっても脳の老化防止やメンタルケアに役立ちます。
人間的な魅力や感性を豊かにしてくれるのも、読書の隠れた魅力の一つです。
読書を楽しむためのコツ
「読書が楽しい」とはいえ、最初はピンとこない方も多いと思います。そんな方に向けて、読書を楽しむための工夫をいくつかご紹介します。
面白くない本は、無理に読まなくてOK
読書初心者がやりがちな失敗は「最後まで読まなきゃいけない」と思い込んでしまうこと。でも、面白くないと思ったら途中でやめても大丈夫です。
世界には無数の本があるのですから、自分に合う一冊が必ずあります。図書館や電子書籍の試し読みなどを活用して、いろいろ読んでみましょう。
本を「聴く」スタイルも選択肢の一つ
文字を読むのが苦手という方には、オーディオブックもおすすめです。AmazonのAudibleなどを使えば、通勤中や家事をしながらでも本を楽しめます。
また、家族に読み聞かせてもらうのも、立派な「読書体験」です。形式にとらわれず、自分に合ったスタイルで本と向き合うことが大切です。
まとめ:読書は、自分だけの「心の旅」
読書の楽しさは、ページをめくるごとに新しい世界へと連れていってくれること。その体験は、人間の想像力や感情を豊かにし、人生そのものを彩ってくれます。
まずは気軽に、本を手に取ってみてください。最初の一冊が、あなたの「読書人生」のはじまりになるかもしれません。