大学生が読書をするメリット4つとおすすめの本10選【分野別】

読書の途中で笑顔で遠くを見る女性
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大学生が読書をするメリットは、視野が広がる/教養が身につく/文章力が鍛えられる/将来の収入と関連が見られるの4つです。とくに文章力は、レポートやエントリーシートといった大学生活そのものに直結します。何から読むか迷うなら、就職活動の前に読んでおきたい『何者』(朝井リョウ)と『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ)が入りやすい2冊です。

この記事では、大学生が読書をするメリット4つを整理したうえで、自己啓発・お金・就職活動・小説の4分野からおすすめ10冊を紹介します。

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目次

大学生が読書をするメリット4つ

読書をする若い女性

1. 視野が広がる

大学の講義とアルバイト先だけで過ごしていると、触れる価値観の幅はどうしても狭くなります。小説を読めば自分とまったく違う立場の人物の考え方に触れられますし、ノンフィクションなら普段関わらない業界の内側を知れます。

就職活動で「どんな仕事があるのか分からない」となる原因の多くは、単に知っている世界が少ないことです。読書はその範囲を広げる、いちばん手軽な手段です。

2. 教養が身につく

ビジネス書・ハウツー本・自己啓発書からは、社会に出てから必要になる前提知識を先に仕入れられます。お金の仕組み、働き方、人との関わり方。どれも大学の授業では体系立てて教わらない領域です。

入社後に覚えるより、時間のある学生のうちに読んでおくほうが余裕をもって身につきます。

3. 文章力が鍛えられる

大学生にとって、いちばん実利があるのがこれです。レポート、卒論、エントリーシート、面接での受け答え。どれも「筋道を立てて言葉にする力」が問われます。

本を読むということは、他人が筋道を立てた文章を大量に浴びることです。うまい文章の型が頭に残るので、自分で書くときの下地になります。

4. 将来の収入と関連が見られる

株式会社オトバンクの「おとなの読書習慣調査2022」では、世帯年収1,000万円以上の層は月に1冊以上読書する割合が63%と、平均世帯年収層(50%)を上回る結果が出ています。

ただしこれは相関であり、読書をすれば年収が上がるという因果関係を示すものではありません。読む習慣がある人は学ぶ習慣もある、という程度に受け取っておくのが妥当です。

同じ調査では、紙の本にこだわらず電子書籍やオーディオブックを併用している例も多く見られます。まずは月に1冊から、形式を問わず始めてみてください。

監修者の視点:何年も残っている本から入る

田中寛大

オンライン古書店を2019〜2022年に運営していたとき、繰り返し動いたのはビジネス書と自己啓発書でした。扱った6,951タイトルのうち2冊以上売れたのは959タイトル、13.8%です。中古で何度も動く本は、内容が古びにくいものだと考えています。

大学生のうちに読むなら、その何年も残っている本から入るのが確実です。ただし就職活動のノウハウ本だけは例外で、採用の制度や慣行が変わります。この分野は刊行年を必ず確認してから買ってください。

大学生におすすめの本10選

カフェで読書する女性

自己啓発・お金・就職活動・小説の4分野から選びました。目的から逆算して1冊決めてください。

分野書名著者
自己啓発20代にとって大切な17のこと本田健
自己啓発やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ塚本亮
自己啓発1%の努力ひろゆき(西村博之)
自己啓発100年後まで残したい 日本人のすごい名言齋藤孝
就職活動なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?海老原嗣生
教養1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365デイヴィッド・S・キダー、ノア・D・オッペンハイム
お金金持ち父さん 貧乏父さんロバート・キヨサキ
お金本当の自由を手に入れる お金の大学両@リベ大学長
小説何者朝井リョウ
小説コンビニ人間村田沙耶香

20代にとって大切な17のこと(本田健)

20代に向けて書かれた自己啓発書です。仕事・お金・人間関係・生き方といった、20代がまさに直面するテーマを17項目に分けて扱っています。

答えを与えるというより、自分で考えるための問いを渡してくる本です。進路に迷っている時期に読むと効きます。

やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ(塚本亮)

先延ばしをやめるための具体策を37項目にまとめた一冊です。先延ばしは性格や能力の問題ではなく、現状を保とうとする脳の働きによるものだという前提に立ち、アドラー心理学と脳科学の知見から着手のハードルを下げる方法を紹介しています。

1項目が短いので、レポートに手をつけられない日に1つだけ読んで実行する、という使い方ができます。

1%の努力(ひろゆき)

2ちゃんねる開設者のひろゆき(西村博之)が、2020年にダイヤモンド社から出したビジネス書です。トーマス・エジソンの言葉とされる「99%の努力と1%のひらめき」を下敷きに、頑張り方そのものを問い直します。

努力信仰に疑問を持ったことがある人には、考え方の選択肢が増える一冊です。賛否が分かれる主張も含まれるので、鵜呑みにせず読むほうが得るものが大きくなります。

100年後まで残したい 日本人のすごい名言(齋藤孝)

齋藤孝が日本の名言30を集め、その言葉が生まれた背景と使いどころまで解説した本です(アスコム・2019年)。聖徳太子からドラえもんまでを扱い、それぞれに「名言年齢」=その言葉が生まれてから経った年数が添えられています。

取り上げられているのは励ましや後押しの言葉が中心で、1項目が短く区切られています。落ち込んだ日に1つ読む、という付き合い方ができます。

なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?(海老原嗣生)

リクルートグループで長く雇用の現場を見てきた海老原嗣生が、就職活動を採用する側の視点から解説した本です(東洋経済新報社・2015年)。エントリーシート、適性検査、面接、会社説明会、インターンシップと、選考の各段階を通して扱っています。

「なぜ落ちたのか分からない」という状態を減らせるのが、この本の価値です。ただし刊行は2015年で、その後インターンシップの位置づけやオンライン選考など採用の慣行は変わっています。考え方の枠組みとして読み、具体的な手続きは最新の情報で補ってください。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365(デイヴィッド・S・キダーほか)

歴史・文学・美術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野を、1日1ページずつ365日分に割った教養書です。1日5分で読み切れる分量に区切られています。

読書の習慣がない人にとっては、内容以上に「毎日1ページだけ」という形式が効きます。1年続ければ、幅広い話題の入口を押さえられます。

金持ち父さん 貧乏父さん(ロバート・キヨサキ)

お金に関する考え方を扱ったロングセラーで、世界各国で翻訳されています。日本語版は改訂版も刊行されており、関連書籍も多数出ています。

資産と負債の違い、働いて稼ぐこととお金に働いてもらうことの違いといった、学校で教わらない前提の部分を扱っています。具体的な投資手法の本ではないので、考え方の入口として読むのが適しています。

本当の自由を手に入れる お金の大学(両@リベ大学長)

お金にまつわる知識を「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」の5つに整理した実用書です。図解が多く、活字が続く本が苦手でも進みます。

社会保険や税金など、社会に出る前に知っておくと差が出る内容が具体的にまとまっています。制度は改正されるため、実行前に必ず最新の情報を確認してください。

何者(朝井リョウ)

就職活動をする大学生たちを描いた小説で、第148回直木賞を受賞しました。SNSでの見せ方と本音のズレという、いまの学生にそのまま当てはまる題材を扱っています。

共感と居心地の悪さが同時に来るタイプの作品です。就活を始める前に読むか、終わってから読むかで受け取り方が変わります。

コンビニ人間(村田沙耶香)

第155回芥川賞を受賞し、世界各国で翻訳されている作品です。主人公は30代の女性で、大学卒業後もコンビニのアルバイトを続けています。

「普通」とされる生き方から外れることへの視線を、淡々とした語り口で描きます。進路を決めなければならない時期にこそ、読む意味がある一冊です。

大学生の読書に関するよくある質問(FAQ)

大学生が読書をするメリットは何ですか?

視野が広がる、教養が身につく、文章力が鍛えられる、将来の収入と関連が見られる、の4つです。とくに文章力はレポートやエントリーシートに直結するため、大学生活そのものに効きます。

読書をすると年収が上がりますか?

因果関係は示されていません。オトバンクの「おとなの読書習慣調査2022」では、世帯年収1,000万円以上の層で月1冊以上読む割合が63%(平均世帯年収層は50%)という差が出ていますが、これは相関にとどまります。読む習慣のある人には学ぶ習慣もある、という程度に受け取るのが妥当です。

大学生は月に何冊くらい読めばいいですか?

まずは月1冊で十分です。冊数を目標にすると、読むこと自体が作業になります。1冊読み切る経験を重ねてから、無理なく増やしていくほうが続きます。

就職活動の前に読むならどの本ですか?

採用する側の視点を知るなら『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』(海老原嗣生・2015年刊)、就活中の心理を追体験するなら第148回直木賞受賞作『何者』(朝井リョウ)です。ノウハウ本は制度が変わるため、刊行年を確認してから読んでください。

本を読む時間がありません

形式を変えてみてください。通学中はオーディオブック、待ち時間は電子書籍と、時間ではなく手段を増やすほうが現実的です。1日10分の枠を決めるだけでも、月1冊は無理なく到達できます。

時間があるうちに1冊選ぶ

大学生の強みは、まとまった時間があることです。社会に出てからでは、同じ本を読むのに何倍もの日数がかかります。

進路に迷っているなら『何者』、お金の前提を押さえたいなら『金持ち父さん 貧乏父さん』。まず1冊決めて、今月中に読み切ってみてください。

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