「イヤミスの女王」沼田まほかるのおすすめ作品6選!映画化された作品も紹介

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沼田まほかるさんは「イヤミスの女王」と呼ばれる小説家です。後味の悪さや不快感を覚えさせる沼田まほかるさんの作品は、読者を最後まで手放さない独特の魅力があります。

この記事では、沼田まほかるさんのおすすめの作品を紹介します。ぜひ、沼田まほかるさんのイヤミスの世界を味わってみてください。

目次

沼田まほかるとは

雨の日、窓際に座って読書をする女性

1948年大阪府出身の小説家。主婦や僧侶、建設コンサルタント会社経営などさまざまな経験を持つ沼田 まほかるさん。56歳で「九月が永遠に続けば」でホラーサスペンス大賞を受賞し小説家デビューしました。その後も作品を発表し続け、評価はされつつもなかなかヒット作に恵まれませんでした。

しかし、2012年「ユリゴコロ」が大藪春彦賞を受賞し本屋大賞にもノミネート。その後も「彼女がその名を知らない鳥たち」、「猫鳴り」など高い評価を得て、湊かなえや真梨幸子とともにイヤミスの女王と呼ばれています。

沼田まほかるの作品の特徴

座って読書をする女性

沼田まほかるの作品は、「イヤミス」に属する作品が多いのが特徴。「イヤミス」とは「読後、イヤな気持ちになるミステリー」のこと。沼田まほかるさんの作品はまさに後味の悪さが特徴的です。残酷でグロテスクな描写が多用され、猟奇性や異常性を帯びた人物が物語を彩ります。

また、陰鬱な雰囲気と現実味のある恐怖が魅力で、読者はリアリティある狂気と予想外の展開に心を奪われることでしょう。ドロドロとした表現や嫌な後味の魅力に引き込まれて夢中になる人も多いです。イヤミス好きやサスペンス小説が好きな読者におすすめです。

沼田まほかるおすすめの作品

ペンを持ち閃いた女性

沼田まほかるさんのおすすめの作品を紹介します。

ユリゴコロ

沼田まほかるさんの代表作の一つ。2012年に大藪春彦賞を受賞し、さらに本屋大賞にもノミネートされた後、2017年には映画化もされた恋愛ミステリーです。

父の書斎で見つけた『ユリゴコロ』と名付けられた4冊のノート。ノートには殺人へ執着した人間の生々しい告白が綴られていました。このノートの内容は創作に過ぎないのか、それとも実際の出来事なのか。

読者を惹きつけるゾクゾクする展開と予測不能な衝撃の結末が待っています。

彼女がその名を知らない鳥たち

2017年に映画化された「彼女がその名を知らない鳥たち」。過去の恋人・黒崎に未練を持つ十和子と、彼女と同棲する下品な中年男・陣治の不穏な日々を描いています。黒崎が行方不明になっていると知り、十和子は陣治への疑念を深めていきます。

初めから終わりまで続く気持ち悪さと不快感にも関わらず、陰鬱な雰囲気に徐々に引き込まれ読む手が止まらなくなるでしょう。

九月が永遠に続けば

2004年度ホラーサスペンス大賞を受賞した作品。

息子の失踪、愛人の事故死、元夫の娘の自殺など、不幸が次々と起こり、調査を進めるうちに元夫の暗い過去が明らかになり、物語にさらなる恐怖を与えます。

終始ハラハラさせる展開で、独特の世界観が漂うサスペンス小説です。

痺れる

非日常のようで日常に潜むリアルな恐怖を描いた短編集。認知症を発症した女性が身辺整理をしながら過去の記憶を辿ってゆく物語「林檎曼荼羅」をはじめ、全9編の物語が収録されています。身の毛もよだつような緊張感とともに、ゾクゾクさせるような面白さが特徴です。

アミダサマ

沼田まほかるさんの世界観が存分に発揮されたホラーサスペンス小説。

冷蔵庫内で死にかけの状態で発見された幼女「ミハル」を、住職・浄鑑が引き取ったことから、彼の寺がある集落で不吉な事件が連続して起こります。ミハルの正体とは一体…。

じわじわと忍び寄る恐怖がこの小説の特徴で、ホラーサスペンスファンにはおすすめの一冊です。

猫鳴り

捨てられた一匹の猫を軸に繰り広げられる3部作です。子猫時代からその生涯の終わりまでが繊細に描かれています。特に最終章では、老いた猫の命が静かに消えていく様子が表現され、読者の心を深く打つでしょう。ラストは涙が溢れること間違いなしの感動小説です。

まとめ:沼田まほかるのおすすめ作品

沼田まほかるさんのおすすめ作品を紹介しました。「イヤミス」が好きな方や、読んでみたいという方はぜひ、沼田まほかるさんの作品を手に取ってみてください。

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