本を読むのが遅いと、なかなか読み終わらずに習慣化できなかったり、内容を忘れてしまったりしがちです。読むのが遅い人は、無意識のうちに読書のハードルを自分で上げてしまっていることも少なくありません。
この記事では、本を読むのが遅い原因と、遅い人によくある特徴、読書スピードを上げる改善方法を解説します。効率よく読書したい人はチェックしてみてください。
本を読むのが遅い原因・遅い人の特徴

読書は知識を増やし、ときに悩みを解決する糸口にもなります。とはいえ、限られた時間の中で読める冊数を増やすには、効率よく読むことも大切です。まずは本を読むのが遅くなる原因を知っておきましょう。
なお、読書習慣を身につけて読む量を増やすことによる経済的なメリットや影響に興味がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
読書量と年収の関係とはについては、下記の記事で詳しく解説しています。

返り読みをしている
1つめは「返り読み」です。一度読んだ文章を、無意識に何度も読み直してしまうことを指します。「うろうろ読み」とも呼ばれ、視線が行ったり来たりして、かえって文章理解の妨げになることもあります。
頭の中で音読している
声に出さなくても、頭の中で一字一句を音声化しながら読む「黙読内の音読」も、読書速度を遅くする原因です。声や音に変換する動作がひと手間増えるため、どうしてもスピードが上がりません。意味のかたまりで捉えるよう意識すると、少しずつ改善できます。
真面目な性格である
真面目な人ほど、文章を一字残らず理解しようと熟読しがちで、その分だけ時間がかかります。試験勉強のように精読が必要な場面もありますが、小説などは完璧に読もうとせず、少し肩の力を抜いて読んでみてください。
本を読むのが遅い場合の改善方法

読書が遅い人が試したいポイントを紹介します。すべてを一度に取り入れる必要はないので、やりやすいものから試してみてください。
目次とタイトルで全体像をつかむ
読み始める前に、目次とタイトルに目を通しましょう。目次を飛ばしていきなり本文から読む人は多いのですが、先に全体の流れをつかんでおくと内容をイメージしやすくなり、読むスピードが上がります。
まず全体をざっくり読む
一度で完璧に理解しようとせず、まずは全体をざっと読み通してみましょう。参考書やビジネス書、自己啓発書に向いた読み方です。大枠を先につかんでから読み込むと、遅読を改善できます。ざっと読んだあとに読み直すと、スピードの違いを実感できるはずです。
指をガイドにして読む
読んでいる行に指を添えると、視線が指に引っ張られて自然と前へ進みます。目だけで読むときと比べて、スピードの違いを感じられるはずです。返り読みを防ぐ効果も期待できるので、繰り返すうちに読む速さが安定します。
読書の目的を決める
「何のために読むのか」を先に決めると、読む本も、拾うべき情報も絞られます。目的なく読むと速度は落ちがちですが、先が気になってどんどん読み進められる状態になれば、自然とスピードは上がります。飽きて手が止まりやすい人は、複数の本を同時に読み進める方法も効果的です。くわしくは「読書を並行して行う効果とやり方」を参考にしてみてください。
自分の読解力に合った本を選ぶ
難しく感じる本は、それだけで読む速度を落とします。まずは文字数や専門用語の少ない本、図解やイラスト・写真の多い本から選ぶのがおすすめです。自分のレベルに合った本で読むリズムを身につけ、習慣化していけば、少しずつ難しい本にも手を伸ばせるようになります。
どうしても遅いなら「聴く読書」も選択肢
紙の本の速度がなかなか上がらないなら、耳で聴くオーディオブックという手もあります。プロのナレーターが読み上げてくれるうえ、再生速度も自由に変えられるので、家事や通勤のすきま時間に本を「読む」ことができます。使い方は「ながら読書とは?家事や仕事をしながら本を読む方法」でも紹介しています。
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本を読む速さの目安は?
一般に、日本語の黙読スピードは分速400〜600文字(平均500文字前後)とされています。あくまで平均で、人によっても本の難しさによっても変わるため、目安として捉えてください。
文庫本の小説はおおよそ10万〜12万文字が目安です。平均的な速さ(分速500文字)なら、1冊あたり約200〜240分、3〜4時間ほどで読み終える計算になります。20万文字を超えるような長編なら、6時間半前後かかることもあります。読むのが遅いと感じても、まずは自分のペースを知るところから始めましょう。
監修者の視点:速く読むより「読み分ける」
田中寛大大学院で分厚い専門書を読む生活を続けて実感したのは、読む速さは全部を同じ濃度で読むのをやめた瞬間に上がる、ということです。目次と結論を先に押さえ、重要な章だけ丁寧に読む。この読み分けだけで、体感のスピードはかなり変わりました。
一方で、速く読むこと自体が目的になると、読書が作業になってしまいます。ビジネス書は要点を拾って速く、小説はじっくり味わう。目的に合わせて速度を変えるのが、いちばん現実的だと思っています。
本を読むのが遅い原因を知って読書スピードを上げよう
本を読むのが遅い背景には、返り読みや頭の中での音読、完璧に読もうとする真面目さなどがあります。ただ、目次で全体像をつかむ、ざっくり読む、指をガイドにする、目的を決めるといった工夫で、読書スピードは十分に改善できます。まずは自分に合いそうな方法から、ひとつ試してみてください。










