LLMO対策の効果を自社メディアで実測した結果|AI流入・AI Overviews引用・AIでの言及を公開【2026年9月】

LLMO対策の効果を自社メディアで実測した結果|AI流入・AI Overviews引用・AIでの言及を公開【2026年9月】

LLMO対策を支援する会社の自社サイトは、ChatGPTやAI Overviewsにどう扱われているのか。株式会社アマノートは、読書メディア「ブッククランチ」を含む自社サイト(amanaut.co.jp)で、生成AIからの流入・AI Overviewsでの引用・AIの回答内での社名の言及を、それぞれ実測しています。

本記事は、LLMO対策の効果を「感覚」ではなく数字で判断したいWeb担当者・経営者に向けて、2026年9月時点の実測値を公開するものです。

この記事でわかること
  • 生成AI経由の流入が、1年で約6倍に増えたこと
  • AIからの訪問者の7割超が、自社メディアの読書記事に着地していること
  • ChatGPTが当社の社名を挙げたときの根拠
  • LLMO対策の効果を「流入・引用・言及」に分けて測る方法

先に結論を書くと、AIに拾われていたのは、自社でしか書けない事実でした。

目次

LLMO対策の効果測定の前提:何を、どのツールで測ったか

LLMO対策の成果は、ひとつの数字では表せません。本記事では、性質の異なる3つの指標を分けて測りました。

指標意味測定ツール・期間
AI流入生成AIの回答内リンクから、サイトに来た訪問Google アナリティクス 4(2025年9月〜2026年8月、着地ページは2026年6月16日〜9月14日)
AI Overviews引用Google検索のAIによる概要で、参照元として示されたページSEO分析ツールによる推定(2026年9月15日時点)
AIでの言及AIへの質問に対する回答の中で、社名が挙がったかAIの回答の定点観測(2026年7月17日〜9月12日、週1回)

AI流入は、参照元が chatgpt.com・copilot・perplexity・gemini・claude などの生成AIであるセッションを数えています。アプリ内ブラウザ経由などで参照元が残らない訪問は含まれないため、実際の数はこれより多いと考えられます。

生成AI経由の流入は1年で約6倍に増えた

生成AI経由のセッションは、2025年9月の36から、2026年8月には220まで増えました。とくに2026年4月以降に伸びています。

生成AI経由のセッション
2025年9月36
2025年12月37
2026年3月44
2026年4月147
2026年5月174
2026年7月150
2026年8月220
出典:アマノート自社サイト(amanaut.co.jp)の Google アナリティクス 4。参照元が生成AIのセッション

伸びの中心はChatGPTで、2026年8月は220セッションのうち184がChatGPT経由でした。

AIが訪問者を連れてくる先は、自社メディアと無料ツール

2026年6月16日〜9月14日の90日間に、生成AI経由のセッションは574ありました。着地したページを分けると、次のとおりです。

着地ページセッション割合
読書メディア「ブッククランチ」の記事41772.6%
無料ツール「クリックカウンター」5810.1%
その他(トップ・サービス・コラムなど)9917.2%
出典:Google アナリティクス 4(2026年6月16日〜9月14日)

AI流入の7割超は自社メディアの読書記事

AIが最も多く訪問者を送っていたのは、ビル・ゲイツの推薦図書、読みやすい小説、東野圭吾のおすすめ作品といった、ブッククランチの本選びの記事でした。本の選び方は「自分に合う本を教えて」とAIに相談されやすいテーマで、回答の根拠として記事が参照されていると考えられます。

無料ツールはAIに「使える先」として紹介される

2番目は、タップした回数を数える無料の数取りツール「クリックカウンター」でした。「回数を数えられる無料ツールは?」という質問に、AIが実際に使えるページとしてリンクを示していると見られます。解説よりも、その場で問題を解決できるページのほうが、AIから人を送られやすい傾向がありました。

AI Overviewsに引用されていたのも、自社メディアのページ

SEO分析ツールで amanaut.co.jp を調べると、2026年9月15日時点で、Google検索のAIによる概要(AI Overviews)に参照元として表示されていたキーワードは、すべてブッククランチの記事でした。

  • 「選書」(選書とは何かを解説した記事)
  • 「藪の中 あらすじ」「真相は藪の中」(芥川龍之介『藪の中』の記事)
  • 「芋粥 あらすじ」「短編連作」「吾妻鏡とは」など

作品のあらすじや用語の意味のように、答えが明確で、読書メディアとして継続的に扱ってきたテーマほど引用されています。

ChatGPTがアマノートを紹介したときの根拠

当社は、SEO・LLMO会社を探す人が実際に投げそうな質問を、ChatGPT Search・AI Overviews・Perplexity・Gemini・Claudeに週1回ずつ聞き続けています(2026年7月17日〜)。

「コンサルだけでなく、自社でもオウンドメディアを運営して成果を出しているSEO・LLMO会社はありますか?」という質問に対し、ChatGPT Searchは2026年8月29日と9月12日の回答で、アマノートを候補の一社として紹介しました。

AIが社名を挙げた理由は、サイトに書かれた「事実」

ChatGPTは回答の中で、当社がWebメディア運営事業を持ち、自社メディアでSEO・LLMO施策を検証していることを、トップページの記載を根拠に紹介していました。評価されたのは「編集力が強み」といった形容ではなく、「自社メディアを運営している」という確かめられる事実です。

同じ回答で紹介されていた他社にも共通点がありました。自社メディアのトラフィックの伸び、上位表示しているキーワード数、投資額と回収など、具体的な数字を公開していたことです。そのうえで回答は、自社媒体でLLMOの検証結果を長期間公開している会社はまだ少ない、と締めくくっていました。この記事を書いた理由の一つです。

実測から見えた、AIに選ばれるページの条件

一般論の解説は、他社の記事でも代わりが利く

LLMOの定義や一般的な手順は、多くの会社が同じ内容を書いています。同じ内容が他社にもある以上、AIがどの会社の記事を使っても答えは変わりません。AIが特定の会社のページを選ぶ理由は、その会社にしかない情報があるかどうかにかかっています。

AIが拾うのは「その会社にしかない事実」

引用や言及につながったのは、自社メディアの記事、実際に使えるツール、自社メディアを運営しているという事実でした。LLMO対策で最初に整えるべきは、構造化データやllms.txtよりも、「自社にしか書けない一次情報がサイトにあるか」だと考えています。

効果測定は「流入・引用・言及」を分けて見る

AI流入が増えていても、社名がAIの回答に出ているとは限りません。反対に、社名が回答に出ても、リンクがなければ流入にはなりません。3つの指標を分けて記録しないと、何が効いたのかを判断できなくなります。測定の具体的な手順はLLMOの効果測定|見るべき4指標と計測方法・ツールで解説しています。

この結果を受けて、アマノートが続けること

当社は、今回の実測をもとに次の3つを続けます。結果が出た時点で、この記事の数字も更新します。

  1. LLMO対策を探す人の質問を7つに増やし、4つのAIで週1回、社名の言及と引用を定点観測する
  2. コラムでは一般論の解説を足さず、自社メディアでの検証結果など、当社にしか書けない事実を記事に反映する
  3. 変更は1回に1ページずつ行い、Googleの再クロール後14日間の数字で効果を判定する

LLMO対策の実測に関するよくある質問(FAQ)

AI経由の流入は、Google アナリティクス 4でどう確認できますか?

「集客」のレポートで、セッションの参照元が chatgpt.com・perplexity.ai・gemini.google.com・copilot.com などになっている訪問を集計します。参照元が残らない訪問もあるため、実数より少なく出る点に注意が必要です。

AIの回答に社名が出ているかは、どう調べればよいですか?

自社を探す人が実際に投げそうな質問を決め、複数のAIに同じ質問を定期的に投げて記録します。AIの回答は聞くたびに変わるため、1回の結果では判断しません。当社は、同じ質問を週1回、決まった曜日に記録し続けています。

LLMO対策は、どれくらいで結果が見えますか?

当社サイトでは、AI流入の増加がはっきり見えたのは2026年4月以降でした。ページを変更しても、Googleが再クロールするまでは評価に反映されないため、変更から数週間は判断を保留するのが安全です。

まとめ:LLMO対策の効果は、一次情報の有無で分かれた

アマノートの自社サイトで、2026年9月時点の実測からわかったことは次のとおりです。

  • 生成AI経由の流入は、1年で約6倍(月36→220)に増えた
  • AI流入の72.6%は自社メディア「ブッククランチ」、10.1%は無料ツールに着地している
  • AI Overviewsに引用されていたのも、自社メディアの記事
  • ChatGPTは「自社メディアを運営している」という事実を根拠に、アマノートを紹介した

株式会社アマノートは、自社メディアでの検証を土台に、AIでの現状把握から、狙う質問の設計、コンテンツの実装、定点観測までを支援しています。自社がAIにどう扱われているかを知りたい場合は、LLMOコンサルティングの現状診断からご相談いただけます。

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この記事を書いた人

AMANAUTブログ編集部は株式会社アマノートの運営するブログメディアで、SEOを軸としたコンテンツマーケティングの知見を発信します。一次情報や実務経験に基づく独自性のある記事を通して、読者がすぐに行動へ移せる実践的なノウハウを提供しています。

田中寛大
監修者
一橋大学大学院社会学研究科修了後、政府系法人にてICT専門誌の編集や地方公共団体の情報セキュリティ支援に従事。2019年に株式会社アマノートを設立。SEOを軸としたコンテンツマーケティングの戦略立案・ディレクションを手がけ、これまでに30以上の業種でコンテンツ制作を統括してきた。SEO検定1級取得。近年はLLMO(大規模言語モデル最適化)領域にも注力し、AI検索時代に対応したコンテンツ設計・コンサルティングを提供している。読書メディア「ブッククランチ」や選書サービス「雨音選書」の運営者でもある。
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