どんでん返しに驚くミステリー小説とは?国内外の作品16選を紹介!

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ミステリー小説の中には、はじめからは予想ができない結末に終わるどんでん返しにびっくりするものもあります。凝ったトリックが使われている小説も見られますね。本記事では、どんでん返しに驚きを隠せない国内外のミステリー小説を16選紹介します。

目次

どんでん返しに驚くミステリー小説が人気の理由

人物と吹き出し

どんでん返しで読者を驚かせるミステリー小説には、どのような特徴が見られるでしょうか。人気の理由について説明します。

予想外の登場人物が犯人

どんでん返しがすごいと評判の小説の中には、意外な人物が犯人だったということがあります。あまりにも唐突であったり、筋が通らなかったりする場合は不評に終わることもありますね。読者に対して証拠をすべて明かした状態で、多くの読者が納得できるのであれば、自然と評価が高くなるでしょう。

話の展開がおもしろい

ミステリー小説の中には、探偵役が自分の推理をひけらかすような場面があり、自慢げでうんざりするといった感想も見られます。どんでん返しに驚くようなミステリーの場合、登場人物の会話がいきいきとしている小説や、場面の展開が早くて楽しい小説もあります。意外な仕掛けを用意していて、読後感が良い本も少なくありません。

何回読んでも楽しめる

どんでん返しがあるミステリーの場合、再読しても楽しめます。どのようにほのめかして伏線を張っていたのか、証言の食い違いや仕掛けのタイミングなどを確かめられるからです。再読すると新たな発見があり、また読み返したくなる人もいるかもしれませんね。

どんでん返しがすごい国内のミステリー小説8選

電話で話す仮面の男

国内のミステリー作家によるどんでん返しがすごい作品を8冊紹介します。長編ではあっても、飽きのこない構成の小説が多く見られますね。

『硝子の塔の殺人』(知念実希人)

登場人物がミステリー小説のうんちくを大いに語った話題作。クローズドサークルや倒叙ものの要素も取り入れ、展開がおもしろく、ライトなミステリーファンでも楽しめるといわれています。

いわくつきの凄惨な事件があったスキー場の跡地に、建設された『硝子館』。大勢の客がいる中、当主が殺されます。犯人は語り手で当主の主治医。連続で殺人が起こり、犯人は、濡れ衣を着せるつもりで、以降の事件の犯人を懸命に探していきます。

『ハサミ男』(殊能将之)

『ハサミ男』には、読者の目をうまくはぐらかす叙述トリックが使われています。真犯人や捜査担当者側の視点、マスコミの姿勢などから見ても、一読しただけでは『ハサミ男』の正体が見破れないでしょう。再読して確認する人が多いのではないでしょうか。

女性を狙った連続殺人事件。鋭利なハサミを凶器にしたため、マスコミに『ハサミ男』と呼ばれます。犯人は目星を付けた女性を待ち伏せすると、偽物により殺害。第一発見者となった『ハサミ男』は偽の犯人を探そうと決心します。

『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ)

『イニシエーション・ラブ』は、本当なら恋愛小説のジャンルに分けられるかもしれません。結末の文章でどんでん返しが起こり、題名の『イニシエーション・ラブ』が重要な意味を持っています。

『イニシエーション・ラブ』は1980年代の静岡市が舞台。鈴木と繭子の出会いと別れの予感を描きます。カセットテープを連想させる前半のSide-Aで鈴木の学生時代、後半のSide-Bで就職した鈴木との関係を記し、各章のタイトルは当時流行った曲名です。

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(相沢沙呼)

城塚翡翠シリーズの1作め、『medium 霊媒探偵城塚翡翠』は連作の短編集。一つずつの話の合間に『インタールード』という連続殺人鬼の人となりを表した、短い話が入れられ、結末のどんでん返しにつながり、最終話で犯人が明かされます。

一見すると、ドジっ子の霊媒師が作家とバディを組んで、事件を解決していく話です。しかし、視点を変えると登場人物の裏の顔が見えて、予想外の方向に話が進みます。

『リラ荘殺人事件 改版(りら荘事件)』(鮎川哲也)

『リラ荘殺人事件改版(りら荘事件)』は、言葉の使い方などが古めかしい感じですが、話の展開が二転三転して目が放せません。探偵役が出てから一挙に解決に向かい、犯人のふてぶてしさや底意地の悪さが垣間見えます。

避暑地の学生寮リラ荘に訪れた音大生一行に降りかかる連続殺人。迷宮入りの事件に、警察が素人探偵の星影龍三に応援を頼むことにしました。話の所々に出てくるトランプや証言の取り違えをうまく利用して、読者の予想を裏切っています。

『魔術師』(江戸川乱歩)

『魔術師』は名探偵の明智小五郎が活躍するシリーズ。冒険小説のように、次々と凄惨な事件が起こり、危機を乗り越えていくところが魅力です。

明智探偵は静養先のホテルで宝石商の令嬢と知り合い、彼女の家族の命を助けようと東京に戻ります。帰途、宝石商を狙う一味に囚われる明智。賊の娘の文代に助けられます。一家は、親の復讐のために命を狙われたことが判明。犯人は悲惨な最期を迎えましたが、予期せぬ協力者がいました。最後に罠をかけて、協力者をおびき寄せる様子が圧巻です。

『乱歩殺人事件「悪霊」ふたたび』(江戸川乱歩/芦辺拓)

『悪霊』は江戸川乱歩は雑誌での連載が途中で終わった小説。未刊の本を芦辺拓が補筆して出版したのが本作品です。原作のおどろおどろしくも不思議な雰囲気はそのまま、補筆された箇所から江戸川乱歩が主役を務めています。

なぜ未刊のままにしたのかを、読者が納得できる形で書かれている印象です。意外な登場人物が予想もしないところで出てきて、どんでん返しをくらうような形に。実際に乱歩が利用したホテルを舞台に、江戸川乱歩の小説にありそうな話に仕上げられています。

『悪魔の手毬唄』(横溝正史)

『悪魔の手毬唄』は金田一耕助シリーズのうち、手毬唄の通りに事件が起こる『見立て殺人』を題材にしています。村に訪れた詐欺師によって、さまざまな人を巻き込み、裏の顔が暴かれて事件が明らかになり、犯人の正体がわかるところが劇的で見事です。

知り合いの警部に静養先を紹介され、ひなびた宿『亀の湯』に向かった金田一耕助。宿の長男は美男子で性格が良く、旧家の女子達の憧れの的。庄屋が行方不明になり、若い女性達が奇妙な形で殺される事件が起きます。

どんでん返しがすごい海外のミステリー小説8選

謎の文字をルーペで見る

海外のミステリー小説でどんでん返しがすごいと評判の本を紹介します。国内のミステリーに見劣りせず、楽しんで読めますよ。

『ABC殺人事件』(アガサ・クリスティ)

『ABC殺人事件』は、探偵のエルキュール・ポアロのシリーズの1つ。探偵をあざ笑うような予告状が届き、犯人から指定された場所と同じ頭文字の持ち主の人が殺されていきます。A、B、Cまでは順調にいったものの、Dからは間違えて近くにいた人が殺されるはめに。

名前にABCの頭文字を持つ人物が容疑者になりますが、ポワロは納得できません。ワトスン役のヘイスティングス大尉が、予告状であることに気付きます。ポワロに事件解決への道が開け、一気に解決に向かう様子は爽快です。

『災厄の町』(エラリー・クイーン)

『災厄の町』は、架空の地方都市ライツヴィルが舞台となった作品。叙述トリックが使われ、ある登場人物の発言の裏の意味を探ると、まったく別の意味を持ち、事件が一変します。エラリーが真犯人の名前を明かした際のどんでん返しがすごいです。

失踪した婚約者を3年間待っていた銀行家の令嬢は、彼女のもとに戻ってきた夫との結婚を決意します。しかし、婚約者は新妻を毒殺する計画を手紙に記したり、多くの人の前で『妻を殺す』と言ったり。不穏な空気を感じさせる中、計画書通りに毒が盛られ、犠牲者が出てしまいます。

『カササギ殺人事件(上下巻)』(アンソニー・ホロヴィッツ)

『カササギ殺人事件』の上巻は、一種の劇中劇で、作家が書いた作品が途中まで書かれています。実は最終稿のみがなくなり、下巻で編集者が原稿を探し回る話に。突然話の内容が変わり、作家は遺書が残されていますが、編集者は疑いを持ちます。突然、原稿を巡る謎になるため、話の展開に驚かされるでしょう。

本作品は上巻の物語の部分と、下巻の実際の世界の部分と微妙につながっています。何度か並行して読み返すとわかりやすいかもしれません。

『だれがコマドリを殺したのか?』(イーデン・フィルポッツ)

『だれがコマドリを殺したのか?』は、叙述トリックを使ったミステリー小説で。マザーグースでおなじみの『クックロビン(コマドリ)』を念頭に置いています。コマドリは医師の死んだ美しい妻のあだ名。ラストのカーチェイスは手に汗握る展開です。

美男子の医師は資産家のおじの反対を振り切って、美しい女性と結婚。しかし、おじに遺産相続の放棄を申し渡されたことを知り、妻は夫を憎悪。その後、妻は原因不明のまま亡くなりました。医師はおじの秘書だった幼なじみと挙式中に、元妻の毒殺容疑で逮捕。友人と新妻の兄妹は医師の無罪を信じ、探偵に真実を探るよう依頼します。

『ウォッチメイカー(上下巻)』(ジェフリー・ディーヴァー)

『ウォッチメイカー』は、アンティークの時計を現場に置いたテロリストとの戦いを扱ったミステリー小説です。本作はシリーズ7作品めですが、シリーズ最大の傑作と呼ばれるこちらの作品を先に読んでも問題ないでしょう。

四肢麻痺のある犯罪学者リンカーン・ライムと、メンタリストで尋問に定評があるキャサリン・ダンスとの組み合わせが、話の筋をおもしろくしています。どんでん返しに次ぐどんでん返しで、結末でしてやられたと感じる人も少なくありません。見落としたところや、登場人物の動きを読み返して、何度でも楽しめる説です。

『奇岩城』(モーリス・ルブラン)

怪盗アルセーヌ・ルパンと、少年探偵イジドールを中心にした熱い戦いが印象的な本作品。

絵画の盗難事件や、令嬢の誘拐事件が発端となり、革命の前にフランスの財宝が隠された場所を巡って謎解きをし、お互いを好敵手として認めます。

イジドールがルパンを捕まえようとして逃げられたり、新たな謎を呼ぶどんでん返しの連続があったりと冒険小説のようです。イジドールが暗号を解く場面に、読者はどきどきさせられるでしょう。

『火刑法廷』(ジョン・ディクスン・カー)

『火刑法廷』はミステリーとホラーを合わせたような小説です。真犯人の姿が突然見えなくなるトリックは見事ですし、怪奇に満ちた結末も興味深い展開です。犯罪の解決は読者に委ねられていて、考えさせられます。

担当の作家から、妻と瓜二つの毒殺魔の女性の肖像画を見せられた編集者の主人公。ちょうど、隣家では当主の伯父が毒殺された疑いがあり、調査をしようとして遺体が消失する事件が発覚。当主の妻や挙動不審だった編集者の妻に容疑がかかりました。混乱する主人公に、当の作家が事件の解決を志願します。

『第四の扉』(ポール・アルテ)

『第四の扉』は、ツイスト博士シリーズの最初の作品。密室のトリックを使った連続殺人事件を描いた小説です。一見すると、小説の中に仕組まれた作中小説ですが、犯罪学者のツイスト博士が謎解きをして、思わぬ結末を迎えます。

不可解な死を迎えた当主の夫人。屋根裏部屋に幽霊が出ると村中の噂になります。隣家の主人公の友人の父が死亡し、友人が行方不明に。幽霊が出る屋根裏で降霊会を開くと、密室殺人が起こります。村に引っ越してきたセールスマン夫妻の犯罪かと思われました。事実はまったく異なる様相を見せます。

どんでん返しがすごいミステリー小説で読書を楽しもう

どんでん返しがすごいと評判のミステリー小説は、『おもしろいミステリー小説に縁がない』と感じている人におすすめです。トリックの出来栄えが素晴らしいだけではありません。話の展開も工夫され、良い意味で予想外の結末を迎えてびっくりさせられ、読書を楽しめます。

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この記事を書いた人

『乳がん闘病マニュアル: 乳がんステージ4 はじめての乳がん治療「はじめてのがん治療」第1巻(Kindle版)』(ペンネーム:芹澤絵里子名義)を出版しました。治療経験を生かし、治療や抗がん剤の副作用などについて書いています。文学部日本文学科を卒業し、『平家物語』について卒業論文を作成しました。『平家物語』に関連して『保元物語』『平治物語』などの軍記物も読んだ経験があります。現在は、『吾妻鏡』や『太平記』も読み進めています。

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