本を読み始めても途中で飽きてしまい、最後まで読みきれない——そんな経験はありませんか。1冊をじっくり読み切るのが苦手な人におすすめなのが「並行読書(併読)」です。
この記事では、並行読書のメリット・デメリットと、飽きずに続けられる実践方法を解説します。読書が続かない人こそ試してほしい読書法です。
並行読書(併読)とは?

並行読書とは「併読」とも呼ばれ、同時に複数の本を読み進める読書法のことです。言葉を知らなくても、気分に合わせて何冊かを読み分けている人は意外と多いもの。並行読書は、読書を飽きずに楽しく続けるのにぴったりの方法です。
並行読書のメリット

並行読書のメリットは、大きく3つあります。
飽きにくく、集中力が途切れにくい
いちばんの利点は、飽きずに読み進められることです。1冊に飽きても別の本に切り替えられるので、その日の気分やコンディションに合った本を読めます。読むのをやめてしまわず、結果的に読書が続きます。
幅広い知識が得られる
1冊ずつ読む場合、その期間は1つのジャンルにしか触れられません。並行読書ならジャンルの異なる本から同時に知識を得られ、複数の視点で物事を比べられます。読む冊数も自然と増えるので、月に何冊も読みたい人にも向いています(読書は何冊が理想?もあわせてどうぞ)。
どんな場面でも読書ができる
1冊だけだと、持ち歩くのを忘れて「電車で読もうと思ったのに本がない」ということも起こります。並行読書なら、鞄の中・デスク横・寝室などそれぞれに本を置いておけるので、すきま時間ができたらすぐ手に取れます。読書環境を整えやすいのも魅力です。
並行読書のデメリット

魅力の多い並行読書ですが、注意したいデメリットもあります。
内容が混ざってしまう
複数を同時に読むと、本の内容が頭の中で混ざることがあります。特に小説を何冊も並行すると、登場人物やストーリーが入り交じりやすいので注意が必要です。
本の費用がかさむ
複数の本を買えば、その分お金もかかります。電子書籍のセールを活用したり、図書館で借りたりすれば、費用を抑えながら並行読書を楽しめます。大きな図書館なら幅広いジャンルがそろっているので、お金をかけたくない人はぜひ活用してみてください。
前回の内容を思い出す手間がかかる
読書のペースが不規則だと、再開時に「どこまで読んだか」「どんな話だったか」を思い出すのに時間がかかります。これが面倒になると、読む本が偏ったり読書自体をやめてしまったりしがちです。次に紹介する実践方法で、この手間を減らしましょう。
並行読書を効果的に行うやり方

同時に読むのがよいとはいえ、5〜6冊にもなると内容を思い出すのが大変です。並行して読む本は3〜4冊までにとどめるのがおすすめです。
並行読書は「小説1冊+その他2冊」の3冊がベスト
おすすめは3冊で、内訳は小説1冊とその他2冊。デメリットの「話が混ざる」を避けるため、ストーリーが混在しやすい小説は1冊にしぼりましょう。残り2冊も、できるだけジャンルや内容の違う本を選ぶと、内容を思い出す時間が短くなり、負担になりません。
1冊は「聴く本」にすると混ざりにくい
並行する3冊のうち1冊を、耳で聴くオーディオブックにするのもおすすめです。読む本と聴く本はフォーマットが違うぶん頭の中で混ざりにくく、通勤中や家事の最中も並行して読み進められます。オーディオブックについては「Audibleによる読書がおすすめな理由」も参考にしてください。
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本はよく使う鞄やデスクに置いておく
本の置き場所は、外出用の鞄やデスク横がおすすめです。普段の行動範囲に置いておくと、読みたいときにいつでも手に取れます。本が生活の一部になり、自然と読書習慣が身につきます。
内容や感想をメモする
内容を思い出すのに時間がかかる人には「メモ」が効果的です。読んだ内容や感じたことを箇条書きで書き、栞代わりにはさんでおくだけ。再開時に思い出す手間が減り、読み終わる頃にはメモが自分なりの要約になります。進捗や感想をアプリで残したい人は、読書メーターの活用も便利です。

読書を継続するコツは?

「そもそも読書が続かない」という人も、ちょっとした工夫で習慣化できます。並行読書とあわせて取り入れてみてください。
目標は「1日10分」など必ず達成できるものに
「毎日2時間」のような高い目標は、一度できないだけで読書から離れる原因になります。とくに社会人は自由時間の確保自体が難しいもの。「乗り換えまでの10分だけ読む」など、必ず達成できる小さな目標にすると、読書のハードルが下がって続けやすくなります。
ページ数の少ない本・興味のある本を選ぶ
ページ数の少ない本を選び、飽きる前に読み切るのも手です。ただし興味がなければページ数が少なくても進まないので、まずは自分が好きなジャンルから選びましょう。お気に入りのブックカバーや栞を用意すると、気分が上がって読書への意欲も高まります。
本が決まらないときは図書館を活用する
読む本に迷ったら図書館が便利です。無料でさまざまなジャンルを試せて、少しでも気になった本は気軽に借りられます。合わなければ返すだけなので、買うよりも手を伸ばしやすく、読んでいくうちに自分の好きなジャンルや著者も見えてきます。
最後まで読み切らなくてもいい
読書は、読みたいものを読みたいだけ読むことで気持ちや知識が豊かになります。最後まで読み切ることが目的ではないので、途中でやめても大丈夫。合わない本は手放し、読みたい本に時間を使いましょう。習慣化については、次の記事もあわせてどうぞ。
本の読み方のコツ4選!読書を楽しくする方法や習慣化する方法も紹介
読書が続かない人の特徴は?習慣化する方法やおすすめサービスを紹介
監修者の視点:並行読書は「頭の使い方が違う本」を組み合わせる
田中寛大私自身、いつも3冊くらいを並行して読んでいます。コツは、小説・実用書・仕事関連のように頭の使い方が違う本を組み合わせること。同じジャンルどうしを並行させると、たしかに話が混ざりやすくなります。
大学院で専門書を読んでいた頃も、難しい一冊を軸に、箸休めになる軽い本を1〜2冊そばに置いていました。行き詰まったら別の本へ逃げられるので、結果的に難しい本も読み切れたと感じています。
並行読書のメリット・やり方まとめ
並行読書(併読)は、飽きずに読書を続けられて、幅広い知識も得られる読書法です。内容が混ざらないよう、小説は1冊にしぼって3冊程度から始め、メモや置き場所の工夫で「思い出す手間」を減らすのがコツ。時間や場所を決め込みすぎず、思い立ったときに読むことで無理なく続けられます。自分に合う並行読書のスタイルを見つけてみてください。











