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読みやすい小説とは?おすすめの15選も紹介!
読みやすい小説はと聞かれた場合、自分が好きなジャンルの本と答えるのは簡単です。しかし、読書をあまりしない人や、子どもや若い世代に質問されたら何と答えたらいいでしょうか。本記事では、読みやすい小説を選ぶコツや、おすすめの15選を紹介します。
読みやすい小説を選ぶコツとは?
本の選び方がわからない、迷ってしまうという人が、読みやすい小説を選ぶにはどうしたらいいでしょうか。いくつかの例を紹介します。
昔から読まれてきた名作から選ぶ
読みやすい小説を選ぶには、いろいろな人から昔から支持されている名作から探すのがおすすめ。例えば、夏目漱石や芥川龍之介、太宰治のような文豪の小説は、時代が下っても読みつがれています。過去から現在に至るまで人気の作品は、読みやすい小説として認められているともいえるでしょう。
映像化された小説から選ぶ
ドラマや映画などの原作となった作品も、読みやすい小説の1つです。事前に映像化されているものを視聴して、原作に興味を持つこともあるでしょう。ある程度話の筋がわかっていることから、飽きることなく読み進められますね。
わかりやすい文章の小説を選ぶ
読みやすい小説は、簡単で読む人に伝わりやすい文章で書かれています。文体は簡単で短め、明確に描写しているのが特徴です。ジュニア向けの小説や、ライトノベルなどは、若い世代に人気ですが、大人世代でも楽しく読めるでしょう。
興味が持てるテーマやジャンルの本を選ぶ
自分自身が興味が持てるテーマや、そのようなジャンルの中から、読みやすい小説を探すのもおすすめです。同じ職業や職種の主人公や趣味を扱う小説を選ぶと興味が持てそうですね。
比較的若い人なら、学校を舞台にした小説も読みやすいかもしれません。就職活動などを扱った作品も登場人物に親しみが持てます。恋愛や友情、家族など、身の回りの生活の中でなじみがあるテーマの場合も、共感や驚きがあり、最後まで読みきれる可能性は高いでしょう。
短編や薄めの本を選ぶ
短編や、本の厚みがない短めの本も読みやすい小説の部類に入ります。いくら評判が良くても、2冊以上の上下巻となると読みきれるか心配になりますね。初めて読む作家の小説の場合、読むのをためらってしまいがちです。挫折すると、読書に苦手意識を持つ恐れもあります。短編や短めの小説であれば、飽きずに最後まで読めるでしょう。
書評やレビューを確認する
自分にとって読みやすい小説であるか判断するには、新聞の書評欄やレビューサイト、読書家のブログなどを確認するのもおすすめ。好みのジャンルや興味のある作家の本を中心に書評を記載している人もいます。自分が読もうとしている分野の本について多く書き込んでいる人の意見を参考にするとよいでしょう。
レビューサイトでは、読書をした人数と星の数が多いものほど、多くの人に人気があり内容がおもしろいと評価されていることがあります。読みやすい小説の目安になるでしょう。ネット書店などでも、本を読んだ感想が書かれているため、参考にしてみるとよさそうですね。
読書に慣れない人でも読みやすい小説!15選を紹介
読書に慣れない人でも読みやすい小説について、15作品を紹介します。読書が好きな人からおすすめされた本が好みに合わず、困ってしまう人もいるかもしれませんね。前章の読みやすい小説を選ぶコツを確認して、試してみてくださいね。
『ボッコちゃん』(星新一)
短編の中でも、とくに短い小説を集めたSFの『ショートショート集』です。表題作の『ボッコちゃん』は、バーの従業員の女性ロボットの名前で、彼女に叶わぬ恋をした男性の客の話です。1958年に雑誌で発表され、ドラマ化もされています。昔から読みつがれているショートショートで、明快な文章が特徴。若い世代にも読みやすいです。
『カラフル』(森絵都)
『カラフル』は、ある魂が成長していく様子が描かれている小説です。主人公と同世代の人でも共感できて読みやすいでしょう。死んだ『ぼく』は天使から持ちかけられ、自殺をした中学3年生の体に乗り移り、『ホームステイの修行』を受けることになりました。『ぼく』は家庭の状況や少年への評判を聞いて、修行をやめたくなりますが認められません。
『しゃばけ』(畠中恵)
『しゃばけ』は江戸時代を舞台にした明るい雰囲気のファンタジーとミステリーが融合した小説。ドラマやアニメなどの原作としてメディア化されていて、若い人にもなじみ深い作品です。祖母が妖怪であった、大店の跡取りの病弱な若旦那。彼には妖怪が見える能力が備わり、忠実な妖怪が周囲についてあれこれと世話をしています。
『お探し物は図書室まで』(青山美智子)
『お探し物は図書室まで』は、親しみやすい文章が特徴の小説で、生きづらさを抱える人を支える優しい視線を感じます。悩みを抱えた人を利用者を助けていく話。小さな図書室では、司書がその人の悩みにあった少し変わった本を選び、『本の付録』というささやかなプレゼントを一緒に渡してくれます。
『歌人探偵定家 百人一首推理抄』(羽生飛鳥)
『歌人探偵定家 百人一首推理抄』は、平氏の生き残り、平保盛と友人で和歌の名手藤原定家が探偵役を務めるミステリー。5編の連作短編小説からからなり、それぞれに5首の和歌がテーマになっています。百人一首など和歌が好きな人、古文の授業で和歌に興味を持った学生におすすめです。前作の2冊の小説では平保盛の父、平頼盛が主役を務めています。
『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)
『成瀬は天下を取りにいく』は、滋賀県大津市を舞台に、中学校2年生~高校3年生の主人公の型破りな行動と周囲を巻き込む騒動を描いた短編小説集。(1作のみ外伝的な小説)周囲から変わっているといわれても、自分の信じた道を行く主人公の姿は、爽快感を覚えるでしょう。
『水車小屋のネネ』(津村記久子)
『水車小屋のネネ』は18際と8際の姉妹が、身勝手な母親達から逃げて山あいの街にやってくる話。人々とのかかわり方は変化しながらも、あしかけ40年にわたって話が進みます。周囲の人達も鳥のネネも含めて、登場人物はいい人がほとんどで、暗い話が苦手な人でも安心して読めるでしょう。
『地雷グリコ』(青崎有吾)
『地雷グリコ』は、勝利が難しいゲームに対して、主人公の女子高生がルールのすきを突いていく小説。5つの短編からなり、一作目はじゃんけんゲームの『グリコ』で『地雷を踏まないように、先に階段の上部に着いたほうが勝ち』ということ。圧倒的に不利な状況をどう破っていくのか、ワクワクさせられます。
『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成)
『六人の嘘つきな大学生』は、とある会社の就職の面接とその顛末をテーマにした小説です。グループディスカッションで1人が選ばれるというもの。6人の就活生の過去を糾弾する告発状と証拠写真があり、それを元に話し合いが行われることになりました。、人の良い面と悪い面が浮き彫りにされます。叙述トリックが好きな人におすすめです。
『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎)
『ゴールデンスランバー』はサスペンスで、簡単に無実の人を追いやる恐ろしさが感じられます。題名や各章のタイトルは『ビートルズ』の歌から引用。衆人環視の中で暗殺された首相の犯人に、なぜか仕立て上げられた主人公。身代わりになった人や、味方になる凶悪な犯罪者、良好な関係を保った友人の助けで何とか逃げられます。
『暗いところで待ち合わせ』(乙一)
『暗いところで待ち合わせ』は、一見ホラーサスペンスのような印象ですが、孤独な男女が心を通わせていく話です。職場の人間関係のトラブルで悩む青年が主人公。彼は、殺人の疑いをかけられます。駅に近い視覚障害を持つ女性の家に転がり込み、彼女との奇妙な共同生活が始まりますが…。
『怪人二十面相(怪人二十面相 私立探偵 明智小五郎)』(江戸川乱歩)
『怪人二十面相』は探偵の明智小五郎と彼を助ける少年探偵団の面々と、資産家の持つダイヤや仏像など宝物を盗もうと計画をする怪人二十面相一味との戦いが描かれています。
二十面相が被害者の家族に化けたり、明智探偵が変装して二十面相の信頼を勝ち得たりとスリル満載の内容です。実生活では経験できないような冒険小説で、子どもから大人まで楽しく読めますね。
『Xの悲劇』(エラリー・クイーン)
『Xの悲劇』は聴覚を失って引退した役者のドルリー・レーンが探偵となって活躍するシリーズの第1作めの小説です。表題の『X』は未知の犯人という意味もありますが、真犯人を特定する重要な意味を持っています。
満員電車の中で、評判の悪い男性が毒針で死亡します。乗り合わせていた電車の車掌もフェリーから墜落死。迷宮入りの事件にドルリー・レーンが参加し、被疑者の男性の無罪を証明しました。
『坊っちゃん』(夏目漱石)
『坊っちゃん』は、明治の文豪夏目漱石による小説。数々のアニメ化や舞台化、漫画の原作として多くの人に親しまれている作品です。主人公の坊っちゃん(名前は不明)が赴任する学校の教師のあだ名がよく似合い、語り口もおもしろく、子どもから大人までおもしろく読めるでしょう。
曲がったことが嫌いで無鉄砲な主人公。使用人の女性清(きよ)だけが、彼の理解者で可愛がっています。教師として就職してさまざまな騒ぎを起こす主人公。ついには、上司にあたる教頭を懲らしめようと同僚の教師と計画を練ります。
『国語入試問題必勝法』(清水義範)
『国語入試問題必勝法』は、試験で得点するための参考書ではありません。国語の試験問題に対する皮肉をちりばめた短編小説です。問題を読まなくても、受験のテクニックだけで合格できるのではないかと、おもしろおかしく書き上げています。大学受験を終えたばかりの人は共感できる部分が多いかもしれませんね。
国語の問題を解くのが苦手な受験生。家庭教師が現代文の解答の仕方を教えるといいだします。受験生にいろいろな法則を教える家庭教師。そもそも設問の出し方に問題があるのではないかという感想を持つ人も少なくありません。
読みやすい小説は読者が飽きずに読めるもの
読みやすい小説を選ぶには、本を読む人自身が飽きずに読めるものがおすすめです。飽きずに読むために、以前から定評のある昔から読みつがれている本、メディア化されたり、漫画の原作に使われて、筋書きがわかりやすい小説、わかりやすく書かれた文章の本や短めの小説もよいでしょう。
もし、心配であれば、読書のレビューサイトなどで読んだ感想や満足度を閲覧して読みやすいかどうか判断してもいいかもしれません。一冊の小説をきっかけに、興味が持てる本を探して読書を楽しめるといいですね。