NFT本のおすすめ5選|初心者向け入門書と読む前に知っておきたいこと

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NFT(非代替性トークン)について本で体系的に学びたい人に向けて、入門書5冊を紹介します。

先に大事な前提をひとつ。ここで紹介する本はいずれも2021〜2022年の刊行で、NFTがもっとも注目されていた時期に書かれています。仕組みの解説は今でも通用しますが、市場の状況や事例の部分は当時のものです。この点を踏まえて読むことをおすすめします。

記事の後半で、NFT本を選ぶときに確認したいポイントもまとめました。

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目次

NFTとは?

NFTは「Non-Fungible Token」の略で、日本語では「非代替性トークン」と訳されます。ブロックチェーン上で、そのデータが唯一のものであることを記録する仕組みを指します。

通常、デジタルデータは複製ができます。画像ファイルをコピーすれば、見た目がまったく同じものが何個でもつくれてしまう。NFTは、ブロックチェーンという改ざんに強い台帳に「誰がその一点の保有者か」を記録することで、複製とは別に「保有の履歴」を扱えるようにした技術です。

ここで誤解が起きやすいのですが、NFTが証明するのは保有の記録であって、そのデータが芸術的に優れていることや、価格が上がることを保証するものではありません。「NFTアート」に高値がついた事例が話題になりましたが、それは技術そのものが価値を生んだというより、需要と供給の結果です。

消費者庁も、NFTをめぐる取引の注意点を整理した資料を公開しています。

参考:NFTの動向整理(消費者庁)

NFT本を読む前に知っておきたい市場の現状

この記事で紹介する本が書かれたのは、NFT市場がもっとも盛り上がっていた2021〜2022年です。その後、NFTの取引はピーク時から大幅に縮小したと報じられています(日本経済新聞・2025年4月「NFT市場、バブル崩壊で閉鎖相次ぐ 取引ピーク比8割減」ほか)。マーケットプレイスの閉鎖も相次ぎました。

一方で、技術そのものが消えたわけではありません。会員権やチケット、ゲーム内アイテムの管理といった用途では実装が続いています。つまり、「投機の対象としてのNFT」と「仕組みとしてのNFT」を分けて捉える必要があるのが2026年7月時点の状況です。

入門書を読む目的が「仕組みを理解する」ことなら、当時の本でも十分に役立ちます。ただし本の中の「これから伸びる」「今が参入のチャンス」といった見通しの部分は、書かれた時点の見方として読んでください。なお本記事は特定の投資判断を勧めるものではありません。

NFT本のおすすめ5選

NFTについて学べる入門書のイメージ
NFTに関する本のおすすめ

入門書として押さえておきたい5冊です。それぞれ想定読者が違うので、自分の目的に近いものから選んでください。

1. NFTの教科書

編著:天羽健介・増田雅史/出版社:朝日新聞出版/刊行:2021年10月

この5冊のなかではもっとも網羅的で、記述も堅い一冊です。アート・ゲーム・メタバース・スポーツ・トレーディングカード・ファッション・音楽といった応用分野から、ブロックチェーンの技術面、さらに法律・会計・税務の制度面までを扱います。各分野の実務者28人が分担執筆する構成です。

「なんとなく知っている」から一段深く理解したい人、仕事でNFTに関わる可能性がある人に向いています。なお朝日新聞出版からは続編にあたる『新NFTの教科書』も刊行されているため、より新しい内容を求める場合はそちらも確認してみてください。

2. NFT 完全初心者への徹底解説

形式:Kindle版

NFTの成り立ちと事例から、実際の手順、当時指摘されていた課題までを一通りたどる構成です。NFTアートを出品する手順にも触れています。

まず全体像を短時間でつかみたい、という段階の人向けです。

3. 億り人が徹底解説! 初心者向けNFTの入門書

形式:Kindle版

暗号資産の投資家である著者が、NFTのメリットとリスクの両面を解説する入門書です。

ただしタイトルにもあるとおり投資家の視点から書かれた本である点は意識しておいてください。刊行時点の相場観がベースになっているため、収益に関する記述は当時のものとして読む必要があります。

4. 図解ポケット デジタル資産投資 NFTがよくわかる本

出版社:秀和システム(「図解ポケット」シリーズ)

見開きの図解で構成された入門書です。文章を読み込むより先に全体の見取り図がほしい人に向いています。基礎知識、NFTの購入や作品の出品についても図で解説されています。

持ち運びやすいサイズなので、通勤中などに少しずつ読み進めたい場合にも扱いやすい一冊です。

5. デジタルデータを資産に変える最先端スキル! NFTビジネス見るだけノート

出版社:宝島社(「見るだけノート」シリーズ)

イラスト主体で、1トピックを見開きにまとめた構成です。活字を読み続けるのが苦手な人でも進めやすいのが特徴といえます。

その分、掘り下げは浅めです。この本で用語に慣れてから『NFTの教科書』のような本に進む、という順番が現実的だと思います。

NFT本の選び方|確認したい3つのポイント

1. 出版年を必ず確認する

動きの速い分野の本ほど、出版年が意味を持ちます。NFT関連書籍は2021〜2022年に集中して刊行されており、その後の市場の変化は反映されていません。仕組みの解説として読むか、当時の記録として読むかを決めてから手に取ると、期待とのずれが起きにくくなります。

2. 「仕組みを知りたい」のか「取引したい」のかを分ける

入門書といっても、技術・制度の解説に軸足がある本と、購入や出品の手順に軸足がある本があります。前者なら『NFTの教科書』、後者なら図解系の本というように、目的で分かれます。両方を1冊で満たそうとすると、どちらも中途半端になりがちです。

3. 収益に関する記述は慎重に読む

刊行当時は市場が拡大していた時期であり、収益や将来性についての記述は当時の相場を前提としています。書かれている数字や事例をそのまま現在に当てはめないでください。

田中寛大

オンライン古書店を運営していた時期(2019〜2022年)に、開業から約2年半で8,000冊超の中古書籍を扱いました。そこで痛感したのが、技術書や時事性の高いビジネス書の”賞味期限”の短さです。刊行から時間が経った技術系の本は、内容そのものが悪くなくても動きが鈍くなる傾向が見受けられました。逆に『アイデアのつくり方』のような、時間が経っても前提が変わらない本は繰り返し売れていきます。

NFTのようなテーマの本を選ぶときは、その本が扱っているのが「変わりにくい原理」なのか「そのときの相場」なのかを見分けるのが実用的です。前者なら数年経っても読む価値があります。後者を最新情報として読んでしまうと、判断を誤りかねません。目次を見て、技術と制度の説明にどれくらいページが割かれているかを確認するのが、ひとつの目安になります

NFT本のおすすめまとめ

目的別に整理すると、次のようになります。

  • 体系的に理解したい → 『NFTの教科書』(続編の『新NFTの教科書』も要確認)
  • 図で全体像をつかみたい → 『図解ポケット デジタル資産投資 NFTがよくわかる本』
  • 活字が苦手 → 『NFTビジネス見るだけノート』
  • 短時間で概要を知りたい → Kindle版の入門書2冊

NFTはインターネット上にも情報がありますが、玉石混交で、書かれた時期もばらばらです。本の利点は、ひとまとまりの体系として整理されていることにあります。そのうえで、市場の現況だけは最新の情報源で補う——という組み合わせが現実的です。

ビジネス書の選び方全般についてはビジネス書を読むメリットと選び方、実用的な本を広く探したい場合はためになる本おすすめ25選もあわせてどうぞ。

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