森見登美彦のおすすめ小説10選!魅力や選び方についても解説

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とにかく笑える小説が読みたい方には、森見登美彦の作品がおすすめです。

森見登美彦は京都大学出身の小説家で、京都を舞台に若者の日常を描いた作品を多く執筆しています。

こちらの記事では、森見登美彦作品の魅力や選び方、おすすめ小説10選をご紹介します。

目次

森見登美彦とは

本を読む女性の手元

森見登美彦(もりみとみひこ、1979~)は、奈良県出身の小説家です。

2003年、在学中に執筆した小説『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビューしました。

デビュー後は、山本周五郎賞や日本SF大賞など、多くの賞を受賞しています。

京都大学大学院農学研究科修士課程を修めたのち、国立国会図書館に就職。

しばらくは兼業作家として活動していたそうですが、現在は専業作家としてヒット作を連発しています。

代表作は『夜は短し歩けよ乙女』『太陽の塔』『有頂天家族』など。

アニメ化や漫画化された作品も多く、老若男女を問わず愛される小説家です。

森見登美彦作品の魅力

コーヒーと読書 9

森見登美彦作品の魅力は、なんといっても登場人物の個性の強さです。

異性にモテない、コミュニケーションが苦手などのコンプレックスを抱いていることが多く、ついつい感情移入してしまう方も多いかもしれません。

また、頭の回転が速いがゆえの突拍子もない言動にクスリとさせられます。

明るくて笑える作品の数々は、読む人を選ばないでしょう。

森見登美彦自身が京都大学出身であるため、京都の独自性を生かした小説が多いことも森見登美彦作品の魅力です。

古都がもつプライドや怪しさが醸し出され、京都に行ったことがない方でも京都の空気感を楽しめます。

現実的でありながら非現実的な展開や、思わず吹き出してしまうような古風な言い回しも、特筆すべき魅力です。

森見登美彦作品の登場人物は、非現実的な展開になったとしても、世界を救ったりなにかを成し遂げたりしようとするよりは、鬱屈した気持ちの解消に向かいます。

その人間味あふれる様子が、森見登美彦作品をより魅力的なものにしているのです。

一方、静かな怖さを感じるホラー作品も発表されています。

コメディにしてもホラーにしても、物語を貫くどこかノスタルジックな雰囲気は、森見登美彦がもつ唯一無二のものだといえます。

森見登美彦作品の選び方

ルームウェアの女性

森見登美彦作品の選び方をご紹介します。

1.メディアミックス作品から選ぶ

森見登美彦作品は、アニメや漫画などの原作となったものが多くあります。

森見登美彦作品初心者の方や話題の作品を読みたい方は、まずはメディアミックス作品から読んでみてはいかがでしょうか。

  • アニメ化:『四畳半神話大系』『有頂天家族』など
  • 漫画化:『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』『太陽の塔』『夜行』など
  • 舞台化:『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』など

2.家族で楽しめる作品から選ぶ

ライトでユーモアあふれる作品が多いことから、森見登美彦作品は老若男女を問わず愛されています。

とくに『ペンギン・ハイウェイ』『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半タイムマシンブルース』などは児童書レーベルからも発売されているため、お子さんと一緒に読書を楽しめるでしょう。

新作から名作まで森見登美彦のおすすめ小説10選

デビュー作『太陽の塔』から2018年に出版された『熱帯』まで、森見登美彦のおすすめ小説を10作品ご紹介します。

気になる作品がありましたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

太陽の塔

女性に縁がない大学生の「私」にも、3回生のときに「水尾さん」という恋人ができました。

楽しい毎日もつかの間、失恋した私は水尾さんの後を付けまわすようになります。

世間はもうすぐクリスマス。カップルを憎悪する「私」がたてた計画とは…?

個性豊かでどこかズレた登場人物たちが織り成す、抱腹絶倒のラブコメ作品です。

楽しかった思い出の場所や、彼女が愛用していたもの。

時おり垣間見える幸せな恋愛の記憶が、爆笑だけでなく切なさを誘います。

四畳半神話大系 四畳半シリーズ

「あのとき選ばなかった方を選んでいたら、今ごろどうなっていたんだろう」なんて思う瞬間がありますよね。

大学3回生の「わたし」は、大学入学からこれまでの2年間を無意義に過ごしてきたことを後悔していました。

1回生のとき別のサークルに入っていれば、素敵な大学生活が待っていたのでは…?

本作は4つの短編小説からなり、すべて平行世界の「わたし」が描かれています。

「わたし」の理想の大学生活は、どのサークルに入れば実現するのか。

大真面目なのにどこか間の抜けた「わたし」を応援したくなる青春小説です。

きつねのはなし

京都を舞台にした4つの短編が収められている奇譚集です。

短編同士にストーリー上のつながりはないものの、小道具や登場人物がゆるやかにリンクしています。

『太陽の塔』や『四畳半神話大系』のような抱腹絶倒のコメディとは一線を画した、森見登美彦の新しい魅力が感じられる作品です。

暗闇の向こうから聞こえる音に耳を澄ますように、1ページ1ページを大切に読みたくなります。

夜は短し歩けよ乙女

大学の後輩である「黒髪の乙女」に恋をした「私」は、どうにかして彼女に近づこうとします。

偶然をよそおい何度も接触を試みる「私」と、「私」の好意に気が付かないマイペースな「黒髪の乙女」。

二人を待っていたのは、甘酸っぱい恋愛ではなく珍騒動の数々でした。

『四畳半神話大系』の登場人物、樋口師匠と羽貫さんの過去も楽しめます。

有頂天家族

京都に暮らすタヌキたちの活躍を描いた、大爆笑のファンタジー小説です。

タヌキの名門・下鴨家の父タヌキ「総一郎」は、ある日突然、帰らぬタヌキとなってしまいます。

総一郎の亡骸は、人間たちの手でタヌキ鍋にされたのでした。

総一郎の三男「矢三郎」はマイペースに楽しく暮らしていましたが、父をタヌキ鍋にした集団に狙われることになります。

総一郎の死の真実とは?下鴨家の未来は?タヌキが主人公という奇抜な設定ながら、グイグイ読ませる作品です。

たぬきシリーズは三部作になる予定で、第二部『有頂天家族 二代目の帰朝』も発表されています。

宵山万華鏡

6つの作品からなる連作中編小説です。

祇園祭宵山を舞台に、あちらの世界とこちらの世界を行きつ戻りつするような、怪しく幻想的な物語がそろっています。

ただ怖いだけでなく、森見登美彦らしい大学生のコミカルなやりとりも魅力的な作品です。

「怖い話を読んでみたいけれど、怖すぎるものは苦手」という方におすすめします。

ペンギン・ハイウェイ

本をよく読み研究に余念がない「ぼく」は、大人びた小学4年生の男の子です。

ある日、ぼくが住む町にペンギンが大発生します。

歯科医院に勤める「おねえさん」がペンギンの発生に関わっていることに気づいたぼくは、謎の研究をはじめるのですが…。

大人びているけれど、まだまだあどけない「ぼく」が広い世界に触れる物語。

初恋の痛みに胸がキュッとすること請け合いです。

聖なる怠け者の冒険

社会人2年目の小和田君は「何もしない、動かない」ことをモットーとし、夜更かしを愛する青年です。

そんな小和田君の前に、タヌキの仮面を被った正義のヒーロー「ぽんぽこ仮面」が現れます。

ぽんぽこ仮面との出会いにより、小和田君の生活に変化が訪れるのでした。

謎のヒーロー・ぽんぽこ仮面の正体とは?ほかの森見登美彦作品とのつながりが楽しい、笑って癒やされる小説です。

夜行

これまでの森見登美彦作品とはひと味違う、静かな怖さを感じるホラー作品です。

10年前、鞍馬の火祭りで姿を消した長谷川さん。

長谷川さんを忘れられない当時の仲間たち6人は、10年ぶりに鞍馬に集まります。

6人はそれぞれの不思議な体験を語り合い、奇妙な共通点に気が付くのでした。

異世界に迷い込むかのような、本格的なホラー小説を求めている方におすすめします。

熱帯

主人公・森見登美彦は、古本屋で『熱帯』という小説を手に入れます。

読み進めていたものの、結末を迎える前に『熱帯』は姿を消してしまうのでした。

誰も最後まで読んだことのない本の結末を求めて、奔走する登場人物たち。

「本にまつわる本」というテーマは、読書好きの方なら読まずにはいられないのではないでしょうか。

森見登美彦のおすすめ小説を楽しもう

森見登美彦作品の魅力や選び方と、おすすめ作品10選をご紹介しました。

抱腹絶倒のコメディから背筋が凍るようなホラーまで、森見登美彦作品は多種多様です。

はじめて森見登美彦作品に触れる方は、デビュー作やアニメ化された作品から選ぶことをおすすめします。

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この記事を書いた人

読書や漢字が専門のライター。図書館司書資格を保有しています。好きな本のジャンルは近代文学と短歌、日本語学。同じく本の虫である娘と、日々楽しく本を読んでいます。

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