読書とは、本や書物を読む行為を指します。対象は小説・実用書・雑誌・漫画まで幅広く、「これは読書に入る」という公式な定義があるわけではありません。
読書で得られるものとしてよく挙がるのは、語彙や知識が増えること、気分の切り替えになること、1つのことに集中する時間が確保できることの3つです。この記事では読書の役割と効果を整理し、効果を高める読み方を3つ紹介します。
読書とは(本や書物を読む行為)

「本」や「書物」には小説、参考書、雑誌、漫画など多くの種類があります。近年は紙だけでなく、電子端末やオーディオブックでも本に触れられるようになりました。
読書という言葉が指す範囲は、話す文脈によって変わります。厳密な線引きがあるわけではないため、読む本人が読書だと思っていれば、それは読書として差し支えありません。
読書が持つ2つの役割
| 役割 | 目的 | 主に読むもの |
|---|---|---|
| 娯楽 | 感情の動きを楽しむ・気分を変える | 小説、エッセイ、雑誌、漫画 |
| 教育・学習 | 知識や考え方を得る | 参考書、専門書、実用書、教科書 |
娯楽としての読書
趣味として読む場合、目的は感情の動きそのものにあります。物語に入り込んで笑ったり、切なくなったりする時間が目的です。
何かを学ぶために読んでいるわけではないので、読み終えて何も残らなくても問題ありません。気分が変わったのなら、それで目的は果たされています。
教育・学習としての読書
分からないことを調べる、新しい分野を学ぶといった場面では、本が主要な手段になります。持ち運べて、必要な箇所だけ読み返せるためです。
学校で教科書が配られるのも同じ理屈です。学習と読書は切り離せない関係にあります。
読書の効果・メリット4つ

語彙や知識が増える
最も分かりやすい効果です。著者やジャンルによって使われる言葉は違うため、読む範囲が広がるほど触れる語彙も増えます。
一度で覚えられるわけではありませんが、同じ言葉に別の文脈で何度も出会うことで、使い方まで含めて身についていきます。
場面を想像する機会が増える
文章を読むとき、読み手は書かれていない映像を頭の中で組み立てます。何を思い浮かべるかは、その人の経験によって変わります。
映像作品と違って、読み手が補う工程があるのが読書の特徴です。同じ本を読んでも人によって印象が違うのは、この工程があるためです。
気分の切り替えになる
読書とストレスの関係については、しばしば引き合いに出される調査があります。2009年に英国サセックス大学の研究者が行ったとされる調査では、6分間の読書でストレスレベルが68%低下したと報じられました(Mindlab International実施。企業の委託調査として報道で紹介されたもので、学術論文としては公開されていません)。
数値そのものは委託調査に基づく参考値です。ただ、本を開いている間は目の前の文章に意識が向くため、気がかりなことから一度離れられるという実感を挙げる読者は少なくありません。
音楽を聴きながら読む、寝る前に読むといった読み方も、切り替えの区切りとして使われます。詳しくは読書中に音楽を聴くメリットをまとめた記事で解説しています。
言葉の引き出しが増える
語彙が増えると、伝えたいことに近い言葉を選べるようになります。会話でもメールでも、言い換えの選択肢が多いほど誤解が減ります。
また、読んだ内容そのものが話題になることもあります。ただし読書だけで会話がうまくなるわけではないので、あくまで材料が増えるという理解が実際に近いでしょう。
効果を高める読書法3つ

同じ本を読んでも、読み方によって残るものは変わります。
| 読書法 | やること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 目的を決める | 何を知りたいのかを先に決めてから開く | 学習・調べもの |
| 何度も読む | 時間を空けて読み返す | 難しい本・気に入った本 |
| 時間帯を決める | 朝か夜か、読む時間を固定する | 習慣にしたいとき |
目的を決めてから読む
学習のために読むなら、何を知りたいのかを先に決めておくと理解が早くなります。目次を見て必要な章から読む、という進め方もできます。
一方、娯楽として読む場合は目的を決める必要はありません。目的を持ち込むと、かえって楽しめなくなることがあります。
時間を空けて何度も読む
1回の読書で内容をすべて理解するのは簡単ではありません。時間を空けて読み返すと、前回は素通りした箇所が引っかかることがあります。
昔読んだ本を読み返して印象が変わるのは、本ではなく読み手が変わっているためです。手元に残す本を決めるときは、読み返す可能性があるかどうかを基準にすると選びやすくなります。
古本で読み継ぐ場合に知っておくと便利な用語は、下記の記事で解説しています。

読む時間帯を決める
読書を習慣にしたいなら、時間帯を固定するのが確実です。朝は頭が働きやすいので学習向き、夜は物語のほうが向いています。
毎日10分でも決まった時間に開くようにすると、読む理由をその都度考えなくて済みます。習慣が途切れにくくなるのはこの点です。
監修者の視点:読書の効果は「読み返した本」に出る
田中寛大読書の効果を測るなら、読んだ冊数より読み返した冊数を見るほうが実態に近いと考えています。一度読んで終わった本は、内容がほとんど残らないことが多いためです。
オンライン古書店を運営していた時期(2019〜2022年)に、開業から約2年半で8,000冊超の中古書籍を扱いました。6,951タイトルのうち959タイトル(13.8%)が2冊以上売れていて、上位には『アイデアのつくり方』のように刊行から年数が経った本が並びました。
繰り返し求められる本には、何度読んでも取り出せるものが残っているという共通点があります。読書の効果を上げたいなら、新しい本を増やすより、手元の1冊を読み返すほうが早いという傾向は見受けられます。
よくある質問
- 読書とは何ですか?
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本や書物を読む行為を指します。小説、実用書、雑誌、漫画まで対象は幅広く、公式な定義があるわけではありません。近年は電子書籍やオーディオブックも含めて考えられています。
- 漫画を読むのも読書に入りますか?
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目的によります。物語を楽しむことが目的なら読書に含めて差し支えありません。文章を読む力を鍛えることが目的なら、絵から情報を受け取る漫画と文章中心の本は別のものとして扱う必要があります。
- 読書にはどんな効果がありますか?
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よく挙げられるのは、語彙や知識が増えること、場面を想像する機会が増えること、気分の切り替えになること、言葉の引き出しが増えることの4つです。ただし読んだ量に比例して伸びるわけではなく、読み方によって残るものが変わります。
- 読書を習慣にするにはどうすればいいですか?
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読む時間帯を固定するのが確実です。毎日10分でも決まった時間に開くようにすると、読む理由をその都度考えなくて済みます。朝は学習向き、夜は物語向きという使い分けもできます。
まとめ:読み方を決めると、残るものが変わる
読書とは本や書物を読む行為で、対象に決まりはありません。効果として挙げられるのは語彙・想像・気分の切り替え・言葉の引き出しですが、読み方によって残るものは変わります。
目的を決める、読み返す、時間帯を固定する。この3つのうち1つを試すだけでも、読書の手応えは変わってきます。
何を読むか決まっていない場合は、一度は読むべきおすすめの本をまとめた記事も参考にしてください。










