ジョンディクスンカーのおすすめミステリ小説10選!

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ジョン・ディクスン・カーはアメリカのミステリー作家です。

作品のトリックは、江戸川乱歩や横溝正史のような国内のミステリー作家にも大きな影響を与えています。

密室トリックで定評があるおすすめの10選を紹介します。

目次

ジョンディクスンカーのおすすめミステリ小説10選

ジョン・ディクスン・カーは、一見不可能に思える密室殺人を得意とした作家です。

軽妙な雰囲気で気軽に楽しめる内容から、おどろおどろしい雰囲気の中で行われる事件などさまざま。

歴史に着想を得た小説もありますよ。

火刑法廷

カーの中でも代表作と呼び声も高い、密室トリックとホラーの要素を取り入れた作品です。

雑誌編集者の隣人で、弁護士のおじが毒殺されました。

使用人の証言から、弁護士の妻に嫌疑がかけられます。

しかし、17世紀の女性毒殺魔の写真と編集者の妻が瓜二つ。

彼女も殺人犯ではないかと疑念が深まります。

妻を信じる編集者は自分が担当する作家、ゴーダン・クロスに助けを求めます。

三つの棺

酒場でグリモー教授が友人たちと吸血鬼について議論をします。

話を聞きつけた酒場の客が「棺から抜け出す者もいる。今夜自分か弟があなたを訪問する」と不気味に挑戦的な言葉を発します。

グリモー教授の意味不明な言葉から、新聞記者は教授の命の危機を感じ取ります。

事態を重く見た記者は、著名な探偵のフェル博士とハドリー警部に通報しました。

時すでに遅く、密室状態の中でグリモー教授が殺害されてしまいます。

皇帝のかぎ煙草入れ

美貌の女性イヴは、無事に前夫と離婚した後に向かいに住む男性と結婚することに。

ある日、前夫が自分の部屋に入ってきた時に、婚約者の父が茶色い手袋をはめた男に殺害される現場を見てしまいます。

残された証拠からイヴが犯人と疑われますが、前夫のせいで証言できないため窮地に立たされてしまうのです。

ユダの窓

裕福な青年が、いとこの紹介で出会った婚約者の女性の父親に挨拶に出向きました。

しかし、薬の入ったウイスキーを飲まされてしまいます。

意識を取り戻した後に、目の前で婚約者の父親が矢で刺殺されているのを発見。

凶器には青年の指紋しか付いていません。

青年が圧倒的に不利な状況の中、被告側の法廷弁護士ヘンリー・メリヴェール卿は、窓に仕掛けがあることを突き止めます。

黒死荘の殺人(プレーグ・コートの殺人)

絞殺刑の役人の屋敷であった黒死荘。

その屋敷で現在の持ち主のおばや婚約者などを集めて、降霊術を行うことになりました。

スコットランドヤードの警部も招き、その場を見張りましたが、降霊術師が密室状態の中で殺害されてしまいます。

警部や屋敷の持ち主の誘いに応じて、陸軍情報部の役人ヘンリー・メリヴェール卿が調査に乗り出すことになりました。

白い僧院の殺人

アメリカで女優となったマーシャは、毒入りのチョコレートで命の危険にさらされました。

イギリスに戻って、知り合いのブーン家の白い僧院に滞在することにします。

雪が降った後、白い僧院の女王の鏡という別館でマーシャが殺されていました。

雪の中に足跡はなく、密室の中で殺害されたことになります。

犯人が脱出した可能性はなく、事件は迷宮入りに。

妖魔の森の家

ある日ヘンリー・メリヴェール卿は、若い女性と外科医のカップル、女性のいとこヴィッキーに誘われてピクニックにでかけます。

到着した場所は「妖魔の森の家」と呼ばれ、そのヴィッキーが当事者で20年前に失踪騒ぎを起こしたことでも有名でした。

1週間後に戻ってきた彼女は「異世界に行っていた」と言いはり、目を離したすきに再び消えてしまいます。

彼女はどこに行ったのでしょうか。

ビロードの悪魔

歴史学者はある事件の手記を読み、その後の結果が書かれていないことから、300年前にイギリスであった事件が気になります。

その後、悪魔と契約して事件の当事者である貴族に乗り移り、タイムスリップをして時間を遡り謎を解明しようと決めます。

歴史学者は過去の事件を未然に防いで、歴史を修正することはできるのでしょうか。

密室やミステリーよりも、冒険活劇に近い歴史小説です。

囁く影

パリ郊外の塔の中で、誰もいない中で裕福な持ち主が刺殺されました。

警察は自殺と断定しましたが、周囲では吸血鬼による殺害と噂が流れます。

その何年か後に、その事件を調査していた歴史学者の妹がロンドンで重体に。

うわ言で「何かが囁く」とうなされ、学者の女性司書が行方不明になります。

彼女は以前の事件と関係しているのか。

フェル博士が登場し解決に導きます。

蝋人形館の殺人

行方不明となった貴族の令嬢が、セーヌ川で他殺体で発見。

予審判事のアンリ・バンコランは、被害者が最後に目撃された蝋人形館をくまなく捜索します。

展示場から怪物の蝋人形に抱かれた女性の遺体を見つけます。

貴族の女性を巡る殺人事件は、意外な方向に行き始めるのです。

真犯人の自白を導き出す手段が、意表を突きます。

ジョンディクスンカーとは

ジョン・ディクスン・カーはペンシルベニア州出身のアメリカの推理小説作家。

イギリスを舞台にした作品が多いので、イギリスの作家と間違えている方もいるとのこと。

エドガー・アラン・ポーに影響を受け、グロテスクな人物や場面を舞台にしている作品も多いです。

「密室の王者」とも呼ばれ、人間には実行が不可能なトリックを多く用いています

探偵役を務めるのは主に3人。

  • アンリ・バンコラン(パリの予審判事で人を蔑んだ態度を取る)
  • ギデオン・フェル博士(犯罪研究の博士。ビールが大好きで陽気)
  • ヘンリー・メリヴェール卿(弁護士および諜報部の役人。女性に弱い)

なお、ヘンリー・メリヴェールが探偵役の作品は「カーター・ディクスン」名義で発表しています。

ジョンディクスンカーのおすすめミステリを読んでみよう

ジョン・ディクスン・カー好きの方は、「カーマニア」と呼ばれることもあります。

あまり詳しくないといった方でも読みやすいおすすめの作品を紹介してみました。

本格的な密室トリックを使った推理小説を読んでみたいと思ったら、ジョン・ディクスン・カーに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

小学2年生の時にアーサー・コナン・ドイルの『まだらの紐』を読んで、推理小説にはまりました。現在はビジネス書や日本史に関係のある本にも興味があります。記事作成を通じて、読書の楽しみをお伝えしたいです。

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