高野和明のおすすめ作品7選を紹介！ドラマ化や映画化された作品も

高野和明さんは、社会的なテーマを織り交ぜた作品で知られる作家です。まるでドラマのような臨場感あふれる展開で読者を惹きつけます。

この記事では、高野和明さんのおすすめ作品を紹介します。高野和明さんの世界に足を踏み入れ、その魅力に浸ってみましょう。

高野和明とは

高野和明は、1964年生まれの小説家・脚本家です。小学生の頃に見た「激突!」をきっかけにハリウッド映画に夢中になり、映画監督を志すようになりました。高校時代には既に脚本を執筆していたそうで、大学浪人時代に完成した脚本「幽霊」が第9回城戸賞の最終候補に。その後、映画製作の実践的な経験を積むために渡米し、ロサンゼルスで学びながらABCネットワークで働きました。

そして2001年に発表した「13階段」で第47回江戸川乱歩賞を受賞し、本格的に小説家としてのキャリアをスタート。以降、「幽霊人命救助隊」や「夢のカルテ」など、多数の作品を発表。2011年には「ジェノサイド」で第2回山田風太郎賞を受賞し、自身の著書「6時間後に君は死ぬ」のドラマ化では脚本と監督を務めるなど、幅広い才能を発揮しています。

高野和明の作品の特徴

高野和明さんの作品は、ただのミステリーに留まらず、現代社会のさまざまな問題を絡め取り、壮大なストーリーを展開します。その背景には、高野和明さんの豊富な知識と情報が反映されており、読者に新たな学びを提供することも特徴の一つです。

また、映画監督を志した経歴から、高野和明さんの物語は、読み進めるうちに物語も映像が目に浮かぶような体験ができることも特徴。小説の数は多くないものの、その作品の多くが映像化され、自身がドラマの脚本も手掛けることもあります。

高野和明のおすすめの作品

高野和明さんのおすすめの作品を厳選して紹介します。

13階段

2001年に発売された長編ミステリー小説で、高野和明さんのデビュー作です。この作品は第47回江戸川乱歩賞を受賞し、2003年には反町隆史さんと山崎努さん主演で映画化されました。日本の死刑制度や犯罪、法律をテーマにしており、「正義」とは何か、死刑制度の問題点を深く掘り下げています。読者を迫力ある描写で物語に引き込み、現代社会における重要なテーマについて考えさせる作品です。

ジェノサイド

壮大なスケールで描かれた長編小説です。「このミステリーがすごい！」で1位を獲得し、第2回山田風太郎賞と第65回日本推理作家協会賞を受賞。人類滅亡の危機を回避する壮大なミッションに挑む姿を描いています。ハリウッド映画を彷彿とさせるような迫力ある内容で、読者を物語の世界に深く引き込みます。

6時間後に君は死ぬ

他人の未来が見える特殊な能力を持つ圭史と、彼と関わる人々の物語を描いた5編を収めた連作短編集。ドラマ化もされた作品です。ハラハラする話、涙を誘う話、切ない話など、多彩な内容が詰まっており、満足感抜群の一冊です。

グレイヴディッガー

骨髄移植を巡ってのアクション・ミステリー。事件に巻き込まれた男性と、その事件に関わる警察関係者の視点から物語が展開されます。息をのむような読者を引き込むスピード感のある展開と、ドラマを見ているような臨場感が魅力的な一冊。

K・Nの悲劇

ホラー・オカルト色が強い作品で、妊娠を巡る不可思議な出来事を描いています。不妊や堕胎、憑依現象といったデリケートなテーマに加え、産婦人科や精神科の医療といった問題に深く切り込んでいます。ハラハラ、ゾクゾクさせる展開と強いメッセージ性がある作品です。

踏切の幽霊

1994年を舞台にした社会派ミステリー。主人公は新聞社の社会部記者から婦人雑誌の記者に転職した人物で、ある日、踏切に現れる若い女性の霊を調べることになり...。

ホラーやミステリー、社会派が絶妙に融合され、切なさと悲しみが感じられる作品です。

幽霊人命救助隊

幽霊となった4人が、生きる希望を失った100人の人々を救うために奮闘する物語。死を望む人々が次々と登場し、彼らの心理が細やかに描写されている点が特徴です。

時には軽快なユーモアで読者を笑わせ、時には切なさで涙を誘います。最終的には希望に満ちた結末が待っており、読後感が良い作品です。

まとめ：高野和明のおすすめ作品

高野和明さんの作品を紹介しました。ぜひこれを機に臨場感あふれる高野和明 さんの作品を読んでみてください。