源氏物語のあらすじを簡単にわかりやすく解説!紫式部や物語の魅力も

平安の人
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『源氏物語』の話の内容を知りたいと考えても、古典の長編恋愛小説と聞くと難しいと感じ、読むのをためらう方もいるかもしれません。

この記事では、『源氏物語』のあらすじや魅力、そして紫式部について簡単かつわかりやすく紹介しています。

目次

源氏物語とは

宇治川と屋形船

『源氏物語』は、平安時代中期の11世紀初めに女性作家の紫式部(むらさきしきぶ)によって描かれた、世界最古の長編恋愛小説です。

物語の主人公である光源氏は、皇族の出身でありながら、貴族社会で恋や人生の悩みに悩みながら生きていきます。

彼は多くの女性と恋に落ちますが、その中でも特に美しく、彼にとっての最愛の女性である紫の上との恋が物語の中心です。

しかし、彼らの恋はさまざまな障害に直面し、悲劇的な結末を迎えることになります。

また、光源氏の周りには彼と同じように恋や悩みを抱える女性たちが登場し、彼らの人生模様が描かれます。

物語は、光源氏が老いていく様子まで描かれ、54帖にわたる長大な物語となっていますよ。

全54帖で1帖ごとに話が完結し、物語は70年以上にわたる出来事が描かれ、795首の和歌が収録されています。

物語には500人近い登場人物がおり、主人公の光源氏とその子孫を通じて、恋愛や栄光、政治などの平安時代の貴族社会が描かれています。

『源氏物語』は後の文学作品に大きな影響を与え、多くの作品が生み出されました。

著名な作家である与謝野晶子や谷崎潤一郎も翻訳に携わりました。

また、文学だけでなく、さまざまな分野に影響を与えています。

国内だけでなく、海外からの評価も高く、30か国以上で翻訳されて愛されている作品です。

紫式部とは

紫式部の像

紫式部は、11世紀に活躍した日本の女性作家で、『源氏物語』の作者として知られています。

藤原為時(ためとき)の娘です。

父の影響で漢詩を読むことができたため、「この子が男の子だったらどれだけよかったか」と父が嘆いたというエピソードが有名です。

藤原宣孝(のぶたか)と結婚し、娘である大弐の三位(だいにのさんみ)をもうけますが、3年ほどで夫は他界してしまいます。

夫を失った悲しみから『源氏物語』を書き始めました

『源氏物語』が評判を呼び、藤原道長の娘、中宮彰子(ちゅうぐうしょうし)に教育係として仕えました。

また歌人としても優れ、百人一首に選出されています

紫式部は『紫式部日記』という日記も残しており、当時の貴族社会の様子を知る貴重な資料となっています。

源氏物語はどんな話?あらすじを簡単に紹介

和傘

『源氏物語』は3部構成と考えるのが一般的となっています。

各部ごとのあらすじを簡単にご紹介します。

第一部

「桐壺」から「藤裏葉(ふじのうらば)」までです。

光源氏の誕生から女性たちとの恋愛遍歴、出世して栄華を極めていく様子が描かれています。

光り輝くように美しい光源氏は帝の息子でありながら後ろ盾がなかったため、源氏姓を与えられ、臣下となります。

幼いころに実母を亡くした光源氏は、実母によく似た継母の藤壺に恋愛感情を抱いていました。

左大臣の娘、葵の上と結婚したものの、夫婦仲はあまりよくありませんでした。

息子夕霧を授かり、心を通わせましたが、葵上は亡くなってしまいます。

一度は藤壺と密通し、冷泉帝をもうけますが、藤壺はその後、出家し永遠に手の届かない女性となります。

葵の上の死後、藤壺の姪で藤壺によく似た紫の上を妻に迎えます。

紫の上が光源氏の生涯を共にする最愛の女性です。

他にも光源氏は数多くの女性たちとの恋愛を楽しみます。

その中の一人、朧月夜(おぼろづきよ)は、異母兄朱雀帝の最愛の女性だったため、右大臣家の怒りを買います。

失脚されそうになった光源氏は自ら須磨へ向かいます。

須磨の後、移り住んだ明石で出会った明石の君との間に明石の姫君をもうけます。

その後、光源氏は罪を許されて都に戻り、栄華を極めます。

第二部

「若菜上(わかなのじょう)」から「幻」までを指します。

栄華を極めた光源氏の晩年は辛いものでした。

朱雀院の娘、女三の宮を妻に迎えたことから光源氏の生活は一転します。

紫の上は、正妻の座を奪われた形になり心労から病に倒れてしまいます。

女三の宮は、光源氏の甥である柏木との密通により不義の子、薫を出産します。

光源氏はかつての藤壺との密通の因果応報だと悩むことになるのでした。

光源氏から辛く当たられ耐えかねた女三の宮は出家、柏木は病になり、亡くなってしまいました。

紫の上は出家を懇願しますが、光源氏に許されることなく亡くなります。

紫の上を失った光源氏は悲嘆にくれ、出家を決心します。

「雲隠(くもがくれ)」の帖は光源氏が亡くなったことを意味すると考えられ、帖名のみが存在しています。

第三部

「匂兵部卿(におうひょうぶきょう)」から「夢の浮橋」までです。

光源氏の死後、宇治を舞台とした物語で最後の10帖は「宇治十帖」と呼ばれています。

光源氏の息子として育てられた薫と孫の匂宮(におうのみや)と宇治の三姉妹(大君、中の君、浮舟)との恋愛が中心となります。

第一部、第二部に比べ、仏教色が強いのが特徴です。

大君は薫の想いに応えることなくこの世を去ります。

中の君は匂宮と結婚し、子どもを授かりますが、匂宮の女性関係に悩まされます。

浮舟は薫と匂宮との板挟みに悩み、入水未遂。助けられた後、出家してしまいます。

出家した後、浮舟は薫を拒絶します。

周りに流されてばかりいた浮舟が自分の意志で出家し、尼として生きていくところでこの壮大な物語は幕を閉じるのです。

源氏物語の魅力・伝えたいこと

京都 宇治川沿いの源氏物語の像

『源氏物語』には多くの魅力があります。以下に代表的な魅力をいくつか挙げてみます。

平安貴族の生活や恋愛模様が詳細に描かれている

『源氏物語』は平安時代の貴族社会の生活や文化、そして恋愛模様が詳細に描かれています。

平安貴族の日常生活や儀式、文化に触れられるため、日本の歴史を学ぶ上で貴重な資料となっています。

登場人物たちの人間味あふれる描写

『源氏物語』に登場する人物たちは、緻密で人間味あふれる描写がされています。

そのため、読者は登場人物たちの喜びや悲しみ、苦悩や葛藤などを感じ取ることが可能です。

紫式部の文学的才能

紫式部は、平安時代の女性としては珍しく、文学的才能を持っていたことで知られています。

その才能を発揮した代表的な作品である『源氏物語』は、日本の文学史上においても最高峰の文学作品の1つとして評価されています。

多様な解釈や評価がある

『源氏物語』には、多くの解釈や評価があります。

そのため、読み手によって異なる解釈や評価がされることがあるため、一度読んだだけでは飽きることがありません。

また、翻訳によっても解釈が異なるため、読者は翻訳版を比較しながら読むこともできます。

世界的にも高い評価を得ている

『源氏物語』は、日本だけでなく世界中で高い評価を得ています。

多くの翻訳がされ、世界各地で読まれています。

また、国内外を問わず、多くの人々に愛されている文学作品の1つです。

源氏物語のあらすじを簡単に紹介しました

『源氏物語』のあらすじについて簡単にご紹介しました。

『源氏物語』には、登場人物を通して平安貴族の恋愛、栄華と没落、紫式部の思想や死生観などが描かれています。

書籍もたくさん出版されていますので、ぜひ読んでみてください。

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この記事を書いた人

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