電話の取りこぼし対策|Web集客の電話を計測し、クラウドPBXで受ける体制へ

電話の取りこぼし対策|Web集客の電話を計測し、クラウドPBXで受ける体制へ

Web集客で増えた電話の取りこぼしは、出られなかった電話の件数を数え、その電話がホームページ・広告・Googleビジネスプロフィールのどこから来たかを計測し、そのうえで転送やクラウドPBXなど受ける体制を整える、という順で減らします。数えずに受付の仕組みだけを増やすと、何が改善したのかが分かりません。フォームの件数だけで成果を見ていると、電話で来た問い合わせが抜け落ち、効いている集客を止めてしまうおそれもあります。

株式会社アマノートは、SEO・LLMO(AI検索対策)のコンサルティング会社です。この記事では、電話が問い合わせの入口になっている会社に向けて、取りこぼしの数え方、Web経由の電話の計測、受ける仕組みを、総務省・Googleなどの公式情報(2026年10月25日に確認)をもとにまとめます。

この記事でわかること
  • Web集客で電話の取りこぼしが起きる場面
  • 取りこぼしの件数を数える方法
  • GA4・Google広告・Googleビジネスプロフィールでの電話の計測
  • クラウドPBXで代表番号を受ける仕組みと番号の条件
  • 電話とフォームの役割の分け方
目次

電話の取りこぼしがWeb集客で起きる場面

Web集客で増える電話は、営業時間や担当者の予定とは関係なくかかってきます。取りこぼしが起きやすいのは、次のような場面です。

場面起きること
昼休み・営業時間外誰も出ないまま切れ、かけ直してもらえない
担当者が外出中・接客中代表電話が鳴り続け、ほかの社員も出られない
広告やキャンペーンを強めた直後着信が一時的に重なり、話し中になる
移転などで電話番号が変わった後サイトや広告に残った旧番号にかかる
電話の取りこぼしが起きやすい場面

私たちの見方では、電話の取りこぼしは売上の機会を逃すだけでなく、Web集客の評価も狂わせます。SEOや広告で電話が増えても、取れなかった電話は記録に残らないため、施策の効果が実際より小さく見えます。その結果、効いている施策の予算を削ってしまうことがあります。

総務省の令和7年通信利用動向調査では、世帯の固定電話の保有率が53.6%、スマートフォンが91.8%でした。ホームページを見てかけてくる人の多くは、スマートフォンから番号を押して発信しているとみられます。

電話の取りこぼしを数える方法

取りこぼし対策は、件数を数えるところから始めます。電話の取りこぼしが何件あれば多いのかという公的な統計は見当たらないため、自社の着信の記録で前後を比べます。

着信履歴から出られなかった電話を数える

ビジネスフォンやクラウドPBXの多くは、着信の履歴を残せます。1か月分の着信を「出られた」「出られなかった」に分け、出られなかった電話のうち折り返してつながった件数も数えておきます。

時間帯と曜日で並べる

出られなかった電話を時間帯と曜日で並べると、昼休み、朝一番、特定の曜日など、偏りが見えます。偏りが分かれば、その時間だけ転送する、案内の音声を流すといった対策を絞り込めます。

Web集客を変えた日を記録しておく

広告を始めた日、ホームページを直した日、電話番号を変えた日を記録しておきます。着信の増減がWeb集客の変化によるものか、季節によるものかを見分ける手がかりになります。

Web集客の電話問い合わせを計測する方法

電話がどこから来たかが分からないと、SEO・広告・Googleビジネスプロフィールのどれが問い合わせにつながったかを比べられません。入口ごとに、使える計測の方法が違います。

入口計測の方法分かること
ホームページの電話番号Googleタグマネージャーで tel: リンクのクリックをGA4のイベントにするどのページから電話を押したか
Google広告の電話番号アセット通話レポートをオンにして「広告経由の通話」をコンバージョンにする広告から発信された通話の数
Google広告から来たサイトの電話番号Googleの転送電話番号とGoogleタグで「ウェブサイト上の電話番号への通話」を計測する広告経由の訪問者がサイトの番号にかけた通話
Googleビジネスプロフィールパフォーマンスの「通話数」を見るプロフィールの通話ボタンが押された回数
電話の問い合わせの計測方法(2026年10月時点)

押した数とつながった数を分けて見る

tel: リンクのクリックやGoogleビジネスプロフィールの「通話数」は、ボタンが押された回数です。押したあとに発信をやめた人も含まれるため、実際につながった電話の数とは一致しません。着信履歴の件数と並べて、押された数のうちどのくらいが着信になっているかを見ておくと、数字を読み違えにくくなります。

Googleビジネスプロフィールには以前、通話の履歴を見る機能がありましたが、2024年7月31日で終了しました。現在プロフィールから分かるのは通話ボタンのクリック数なので、つながったかどうかは自社の着信履歴で確かめます。

GA4の標準の計測に頼らない

GA4の拡張計測機能にある「離脱クリック」は、別のドメインのサイトへ移るリンクのクリックとして説明されており、tel: リンクが含まれるかは公式に明記されていません。電話ボタンのクリックを数えるときは、Googleタグマネージャーのクリックトリガーで専用のイベントを作り、GA4のDebugViewで届いているかを確かめます。

移転などで電話番号が変わったときは、表示している番号だけでなく、tel: リンクの番号と計測の設定も同じ日に差し替えます。移転のときに直す場所は事務所移転のホームページ住所変更でまとめています。

電話の取りこぼしを減らす受付の仕組み

件数と時間帯が分かったら、受ける仕組みを選びます。会社の人数や外出の多さで、合う方法が変わります。

方法向いている会社気をつける点
代表電話を担当者の携帯電話に転送人数が少なく外出が多い会社転送の通話料がかかる、誰が出たか共有しにくい
クラウドPBX複数の拠点や在宅勤務がある会社使える電話番号の種類、通話の品質
営業時間外の音声案内時間外の着信が多い会社フォームや折り返しの案内を添える
電話代行(一次受け)用件だけ受けてもらえればよい会社その場で判断が要る問い合わせには向かない
電話の受付の仕組みの比べ方

クラウドPBXで代表番号をスマートフォンで受ける

クラウドPBXは、会社の電話の交換機能をインターネット経由で使う仕組みです。代表番号にかかってきた電話を、オフィスの電話機だけでなく、担当者のスマートフォンやパソコンでも受けられるため、外出中や在宅勤務中の取りこぼしを減らせます。着信の履歴がまとめて残るサービスなら、前の章の「数える」作業もしやすくなります。

市外局番の番号を使えるかを確かめる

クラウドPBXで使う番号には、03などの市外局番から始まる番号と、050から始まる番号があります。市外局番の番号をスマートフォンなどへの転送の仕組みで提供するサービスの場合、総務省の制度では、その番号の地域の中に利用者の実際の活動の拠点があることが条件とされ、バーチャルオフィスや貸し会議室は拠点として認められていません。

今の番号を持ち運べるかも確かめます。2025年1月末から、固定電話番号を扱う事業者のあいだでは、原則として番号を持ち運べる仕組み(番号ポータビリティ)が始まりました。ただし050番号は対象外で、移す先の事業者が固定電話番号を扱えることや、設備で扱える番号の範囲などの条件があります。ホームページや広告に載せている番号を変えずに切り替えたい場合は、契約の前に事業者へ確認します。

電話とフォームの役割を分ける

問い合わせをすべて電話で受ける必要はありません。急ぎの依頼や予約は電話、内容を整理してから相談したいものはフォーム、と役割を分けると、受ける側の負担も、取りこぼしも減らせます。

株式会社アマノートは、サイトにもGoogleビジネスプロフィールにも電話番号を載せず、問い合わせをフォームで受けています。ご相談の多くが、サイトの状況やご予算を確かめてからお答えする内容だからです。一方で、来店や予約、急ぎの修理など、その場で話したい問い合わせが多い業種では、電話が主な入口になります。

電話を主な入口にするなら、スマートフォンで押せる電話ボタン、受付の時間、時間外の連絡方法の3つをページの目立つ位置にそろえておきます。業種ごとの集客の進め方は、整骨院のホームページ集客や士業のSEO対策でも紹介しています。

電話の取りこぼし対策はオフィスのIT環境とまとめて見直す

電話の受け方を変えるのに向いているのは、ビジネスフォンのリース満了、オフィスの移転、在宅勤務の開始といった、電話機や回線を入れ替えるタイミングです。このタイミングでクラウドPBXに切り替えたり、着信履歴を残せる機器に替えたりすると、工事や設定を一度で済ませられます。

電話の取りこぼしに関するよくある質問

電話の取りこぼしとクラウドPBXについて、検討の段階で出てきやすい質問に答えます。

電話の取りこぼしは何件くらいあると多いのですか?

取りこぼしの件数について、公的な目安は見当たりません。業種や営業時間で大きく変わるため、自社の着信履歴で1か月分を数え、対策の前後で比べる方法が確実です。

クラウドPBXにすると今の電話番号は使えますか?

2025年1月末から、固定電話番号は原則として事業者を変えても持ち運べるようになりました。ただし、移す先のクラウドPBXが固定電話番号を扱えることや、番号の地域の中に拠点があることなどの条件があり、050番号のサービスには移せません。契約の前に事業者へ確認します。

ホームページの電話ボタンのクリック数は、実際の電話の数と同じですか?

同じではありません。クリック数には、押したあとに発信をやめた人も含まれます。着信履歴の件数と並べて見ると、押された数のうちどのくらいが実際の電話になっているかが分かります。

まとめ:電話の取りこぼしは数えて、計測して、受ける体制へ

Web集客で増えた電話の取りこぼしは、着信履歴で件数と時間帯を数え、GA4・Google広告・Googleビジネスプロフィールでどこから来た電話かを計測し、転送やクラウドPBXで受ける体制を整える順で減らします。クラウドPBXで市外局番の番号を使うときは、拠点の条件と番号ポータビリティの条件を契約前に確かめます。

株式会社アマノートでは、Web集客の電話問い合わせの計測(GA4・Google広告・Googleビジネスプロフィール)の設定に加えて、ビジネスフォンやクラウドPBXの導入・切り替えのご相談も承っています。電話の機器や回線の手配は、オフィスのIT環境を専門に扱うパートナー企業をご紹介し、計測の設定と時期を合わせて進められるようにお手伝いします。電話の受け方が決まっていない段階でも、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

AMANAUTブログ編集部は株式会社アマノートの運営するブログメディアで、SEOを軸としたコンテンツマーケティングの知見を発信します。一次情報や実務経験に基づく独自性のある記事を通して、読者がすぐに行動へ移せる実践的なノウハウを提供しています。

田中寛大
監修者
一橋大学大学院社会学研究科修了後、政府系法人にてICT専門誌の編集や地方公共団体の情報セキュリティ支援に従事。2019年に株式会社アマノートを設立。SEOを軸としたコンテンツマーケティングの戦略立案・ディレクションを手がけ、これまでに30以上の業種でコンテンツ制作を統括してきた。SEO検定1級取得。近年はLLMO(大規模言語モデル最適化)領域にも注力し、AI検索時代に対応したコンテンツ設計・コンサルティングを提供している。読書メディア「ブッククランチ」や選書サービス「雨音選書」の運営者でもある。
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