被リンクとは、外部のWebサイトから自社サイトへ向けられたリンクのことです。検索エンジンがサイトの評価を判断する際の手がかりのひとつとされ、SEOにおいて重要な要素と考えられています。
一方で、被リンクとは何か、なぜ重視されるのか、どのように獲得すればよいのかを整理して理解している方は多くないかもしれません。この記事は、被リンクの基礎から獲得方法、注意点までを体系的に知りたいWeb担当者やサイト運営者に向けた内容です。
この記事でわかること
- 被リンクの基本的な意味と、内部リンクとの違い
- 被リンクがSEOで重視される理由
- 良質な被リンクを獲得する具体的な方法
- 被リンクの状況を確認するツールと手順
- 悪質なリンクへの対処と否認の考え方
読み終えたあとに、自社サイトの被リンク状況を確認し、無理のない範囲で獲得施策を検討できる状態を目指せる内容としています。
被リンクとは

被リンクは、外部のWebサイトから自社サイトへ向けられたリンクを指します。サイト内のページ同士をつなぐ「内部リンク」とは異なり、第三者のサイトから自社サイトへ向けられる点が特徴です。被リンクはSEOにおいて重要な要素のひとつとされ、良いものと悪いものがあるため、その違いや特徴を見ていきましょう。
良い被リンク
良い被リンクは、信頼性の高いウェブサイトからのリンクを指します。
例えば、業界の有名企業や権威のあるニュースサイトからのリンクが該当します。こうしたリンクは、検索エンジンにとって価値があると判断されやすいです。また、自然な形で獲得されたリンクも良い被リンクとみなされることが多いでしょう。
悪い被リンク
悪い被リンクは、スパムサイトや低品質なウェブサイトからのリンクを指します。
これらは、検索エンジンに不自然なリンクと判断される可能性があります。また、過度に最適化されたアンカーテキストを含むリンクや、大量の同一コンテンツからのリンクも、悪い被リンクとみなされることがあるでしょう。
被リンクがSEOで重視される理由

被リンクは、検索エンジン最適化(SEO)において重要な要素のひとつです。その理由には、検索結果での表示順位やサイトの評価に影響することが挙げられます。
ここでは、被リンクがSEOで重視される具体的な理由について解説します。
検索上位に表示されやすくなるから
質の高い被リンクを多く獲得しているWebサイトは、検索エンジンから信頼性が高いと判断されやすい傾向があります。
そのため、関連性が高く信頼できるサイトからの被リンクを積み重ねることで、検索結果の上位に表示されやすくなると考えられます。ユーザーの目に触れる機会が増え、結果としてサイトへのアクセス数の増加につながる可能性があるでしょう。
ドメインパワーが上がり評価につながるから
質の高い被リンクの獲得は、サイトのドメインパワーの向上につながる傾向があると考えられています。
ドメインパワーとは、Webサイト全体の信頼性や影響力の目安としてSEO業界で使われている指標です。ただし、これはGoogleが公式に用いている指標ではなく、Ahrefsの「ドメインレーティング(DR)」やMozの「ドメインオーソリティ(DA)」など、各SEOツールが独自に算出しているスコアを指します。Googleのジョン・ミューラー氏も、Googleが「ドメインオーソリティ」という指標を使っているわけではない旨を述べています(2022年・Google検索セントラルのオフィスアワー)。
これらのスコアは、Googleが2000年代初頭に公開した「PageRank(ページランク)」の考え方を基礎としています。PageRankは、リンクを一種の「投票」とみなし、どのページが他サイトからどれだけ支持を集めているかを評価する仕組みです。被リンクを通じて評価が受け渡される様子は、俗に「リンクジュース」と呼ばれることもあります。
質の高い被リンクが増えることで、これらの指標が上昇し、サイト全体の検索順位の向上につながる可能性があると考えられます。ただし、ツールのスコア自体は目安であり、スコアを上げること自体が目的化しないよう注意が必要です。
クローラーがサイトを発見しやすくなるから
被リンクは、検索エンジンのクローラーがウェブサイトを発見しやすくする役割も果たします。
他のサイトからリンクされることで、クローラーがそのリンクをたどって自サイトにアクセスしやすくなります。これにより、サイト内のページが効率よくインデックスされる可能性が高まり、検索結果に表示されやすくなるでしょう。
被リンクの獲得方法とは

被リンクを獲得するためには、様々な方法があります。ここでは、効果的な被リンク獲得の方法について解説します。
記事の専門性を高める
専門性の高い記事を作成することは、被リンクを獲得する上で重要です。
業界に関する深い知識や独自の見解を含む記事は、他のサイトから参照されやすくなります。例えば、最新の研究結果や統計データを用いた分析記事などが該当するでしょう。このような記事は、読者に価値ある情報を提供し、自然な形で被リンクを獲得できる可能性が高まります。
ユーザーのニーズを意識する
ユーザーのニーズに応える記事を作成することも、被リンクの獲得につながります。
検索キーワードの分析やSNSでの話題を参考に、ユーザーが求める情報を提供することが大切です。例えば、よくある質問に答える記事や、トレンドに関する解説記事などが効果的でしょう。
こうした記事は、多くの人に共有され、結果として被リンクの獲得につながる可能性があります。
質の高いコンテンツを作る
質の高いコンテンツは、自然な形で被リンクを獲得しやすくなります。
正確な情報、分かりやすい説明、適切な画像や図表の使用など、読者にとって価値ある内容を提供することが重要です。また、定期的に記事を更新し、最新の情報を維持することも、質の高いコンテンツとして評価される要因の一つでしょう。
SNSも活用する
SNSを活用することで、コンテンツの拡散と被リンクの獲得につながる可能性があります。
XやFacebookなどのプラットフォームで記事を共有し、多くの人の目に触れるようにすることが大切です。また、業界のインフルエンサーとの関係を築き、記事の共有を依頼することも効果的な方法の一つでしょう。なお、SNS上のリンクの多くはnofollowなどの属性が付与されており、評価が直接受け渡されるとは限りませんが、記事が拡散して第三者に自然に引用・紹介されることで、被リンクの獲得につながる可能性があります。
導入事例などを記事にする
自社製品やサービスの導入事例を記事にすることも、被リンクの獲得につながります。
具体的な成功例や効果を示すことで、読者に価値ある情報を提供できます。また、取引先や協力企業と協力して事例記事を作成することで、相互リンクの機会も生まれるでしょう。業界内で注目されやすく、自然な形で被リンクを獲得できる可能性が高まります。
被リンクの獲得を確認する方法とは

被リンクの獲得状況を確認する方法として、広く利用されているのがGoogleサーチコンソール(Google Search Console)です。
Googleサーチコンソールは、Googleが提供する無料のツールで、自社サイトに向けられた被リンクの状況(リンク元のURLやアンカーテキストなど)を確認できます。被リンクの効率的なチェック手順や悪質リンクの見分け方については「被リンクを効率よくチェックする方法|多すぎるリンクをサクッと整理するガイド」で詳しく解説しています。
また、Ahrefs(エイチレフス)やSemrush(セムラッシュ)といったサードパーティ製の有料SEOツールを利用すると、競合サイトの被リンク状況も分析でき、より戦略的なSEO対策に役立つでしょう。
被リンク獲得の注意点とは

被リンクを獲得する際には、いくつかの注意点があります。これらの点に注意することで、効果的かつ安全に被リンクの獲得を進めやすくなります。次に、被リンク獲得における重要な注意点について解説します。
悪質な被リンク対策を考える
意図的に作られた悪質な被リンクは、サイトの評価に影響する場合があります。
ただし、近年のGoogleは多くのスパムリンクを自動的に無効化する仕組みを取り入れているとされ、第三者から不自然なリンクを向けられても、それだけで順位が下がるとは限らないと考えられています。Googleの公式ヘルプでも、ほとんどのサイトではリンク否認ツールを使う必要はないと案内されています。
否認が推奨されるのは、スパム的・人為的・低品質なリンクが数多くあり、かつそれが手動による対策(手動ペナルティ)の原因となっている、または今後その原因となりうる場合に限られるとされています。まずは定期的に被リンクの状況を確認し、明らかに問題のあるリンクが多数見られる場合に、リンク元への削除依頼やリンク否認ツールの利用を検討するとよいでしょう。
被リンク数に注視する
被リンクの数だけでなく、質にも注目することが重要です。
多数の低品質な被リンクよりも、少数でも高品質な被リンクの方が、SEOの観点では効果的とされています。なお、検索順位を操作する目的で人為的に短期間で大量のリンクを集める行為は、Googleの「リンクスパムに関するポリシー」に該当する可能性があります。自社で被リンクを構築する場合は、増加ペースにも配慮し、自然な形で評価が積み重なっていくことを意識するとよいでしょう。
有料リンクは置かないようにする
検索順位の操作を目的としたリンクの売買は、Googleの「リンクスパムに関するポリシー」で禁止されています。
このような有料リンクは、一時的に順位が上がったとしても、アルゴリズムによる評価の無効化や手動による対策の対象となる場合があります。そのため、リンクの購入は避け、質の高いコンテンツの作成や業界内でのネットワーク構築を通じて、自然な形で被リンクを獲得することが重要です。
被リンクに関するよくある質問
被リンクと内部リンクの違いは何ですか
被リンクは外部のWebサイトから自社サイトへ向けられたリンク、内部リンクは同じサイト内のページ同士をつなぐリンクを指します。被リンクは第三者からの評価の手がかりとして、内部リンクはサイト内の回遊性やページの関係性を伝える役割として、それぞれSEOで意味を持つと考えられています。
nofollowが付いた被リンクにもSEO効果はありますか
nofollow(rel=”nofollow”)が付いたリンクは、原則として評価の受け渡しの対象になりにくいとされています。ただしGoogleは2020年3月以降、nofollowを評価における「ヒント」として扱う方針を示しており、状況によっては評価の参考にされる場合もあります。なお、広告目的のリンクにはrel=”sponsored”、ユーザー投稿によるリンクにはrel=”ugc”の使用が推奨されています。
良質な被リンクは何本くらい必要ですか
明確な必要本数は公表されておらず、一概に「何本あればよい」とは言えません。Googleは被リンクの数よりも質や関連性を重視する姿勢を示しているとされ、競合サイトの状況や扱うテーマによっても目安は変わります。本数を目標にするよりも、関連性が高く信頼できるサイトから自然に参照される状態を目指すことが現実的と考えられます。
スパム的な被リンクは否認する必要がありますか
多くのサイトでは、否認の対応は不要とされています。Googleの公式ヘルプでは、ほとんどの場合リンク否認ツールを使う必要はないと案内されており、スパム的・人為的なリンクは自動的に無効化される傾向があるためです。否認が推奨されるのは、問題のあるリンクが数多くあり、かつ手動による対策の原因となっている、または今後なりうる場合に限られるとされています。
サイテーション(指名検索や言及)も被リンクと同じ効果がありますか
サイテーションはリンクを伴わない言及を指し、被リンクとは別の概念です。リンクのように評価が直接受け渡されるわけではないと考えられますが、ブランド名の言及や指名検索の増加は、サイトの認知や信頼の高まりを示す要素として間接的に意味を持つ可能性があります。被リンクとあわせて、ブランドが言及されやすい状態を作ることも一つの方向性です。
まとめ:被リンク獲得は専門家への相談も有効

被リンクはSEOにおいて重要な要素のひとつです。良質な被リンクは、検索順位の向上やサイトの信頼性の向上につながりやすいと考えられています。獲得にあたっては、質の高いコンテンツ作成やユーザーニーズへの対応が効果的です。
ただし、不自然な方法は避けましょう。定期的な被リンクの確認と適切な管理を行いながら、長期的な視点で被リンク戦略を立てることが大切です。
これまで解説してきたように、良質な被リンクを獲得するには、専門的な知識と継続的な努力が必要です。質の高いコンテンツを作成し、それを広く認知させ、自然な形でリンクを集めるプロセスは、多くの時間とリソースを要します。
「何から手をつければ良いか分からない」「コンテンツ作成のリソースが足りない」「なかなか被リンクが増えない」といったお悩みをお持ちの場合、SEOと被リンク獲得の専門家に相談するのも有効な手段です。
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