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ガリレオシリーズの読む順番|東野圭吾の小説全11作と映画・ドラマの原作一覧

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ガリレオシリーズは、物理学者・湯川学が活躍する東野圭吾の小説で、2026年9月時点で全11作。読む順番は1998年の短編集『探偵ガリレオ』から刊行順です。どの巻も事件は1冊で解決するので、直木賞を受けた長編『容疑者Xの献身』から読み始めても問題ありません。

最新作は2026年8月5日に出た第11作『永遠の記憶』です。この記事では全11作を刊行順の一覧にし、単行本と文庫で中身が違う『虚像の道化師』『禁断の魔術』の扱いと、映画・ドラマの原作もあわせて整理します。

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目次

ガリレオシリーズ全11作の一覧【刊行順】

11作を単行本の刊行順に並べました。出版社はすべて文藝春秋です。

順番作品刊行年形式読みどころ
1探偵ガリレオ1998年短編集(5話)湯川学が初登場
2予知夢2000年短編集(5話)超常現象に見える謎
3容疑者Xの献身2005年長編直木賞・本格ミステリ大賞
4ガリレオの苦悩2008年短編集(5話)内海薫が初登場
5聖女の救済2008年長編『ガリレオの苦悩』と同じ日に刊行
6真夏の方程式2011年長編海辺の町で少年と過ごす夏
7虚像の道化師2012年短編集(単行本4話・文庫7編)文庫で3編を追加
8禁断の魔術2012年単行本は短編集・文庫は長編文庫は長編に書き直し
9沈黙のパレード2018年長編6年ぶりの単行本
10透明な螺旋2021年長編湯川の家族が描かれる
11永遠の記憶2026年長編内海薫が事件の中心に

『永遠の記憶』は2026年9月時点で単行本のみで、ほかの10作は文春文庫で読めます。

ガリレオシリーズとは|物理学者・湯川学が科学で事件を解く東野圭吾のミステリー

ガリレオシリーズは、帝都大学の物理学者・湯川学が、刑事から持ち込まれた不可解な事件を科学の知識で解き明かす東野圭吾のミステリーです。「ガリレオ」は湯川につけられたあだ名です。1998年の『探偵ガリレオ』から2026年の『永遠の記憶』まで、長編と短編集をあわせて11作が文藝春秋から出ています。

シリーズの中心になる人物は次の3人です。

  • 湯川学:帝都大学の物理学者。シリーズの探偵役
  • 草薙俊平:警視庁捜査一課の刑事。湯川とは帝都大学の同期
  • 内海薫:草薙の後輩の女性刑事。4作目『ガリレオの苦悩』から登場

内海薫は、テレビ局が湯川の相棒に女性刑事を求めたことを受けて東野圭吾が生み出した人物です。ドラマより先に、小説の短編「落下る」でデビューしています(文藝春秋のガリレオシリーズ公式サイトの用語集による)。

作者の東野圭吾は1958年、大阪府生まれ。1985年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受けてデビューし、2026年7月23日に68歳で亡くなりました(講談社の発表による)。シリーズ外の作品も含めて選びたい場合は、東野圭吾のおすすめ小説15選にまとめています。

ガリレオシリーズの読む順番は刊行順|最初の1冊の選び方は4通り

ガリレオシリーズは1冊ごとに事件が解決するつくりで、前の巻を読んでいないと筋が追えない作品はありません。順番が効いてくるのは、人物の関係や湯川の過去がわかる場面です。読み方は次の4通りから選べます。

刊行順に読むなら『探偵ガリレオ』から

湯川と草薙の関係が最初から順に分かり、内海薫が加わる流れも自然に追えます。全作を読むつもりなら、この順番がいちばん迷いません。

  1. 探偵ガリレオ(1998年・短編集)
  2. 予知夢(2000年・短編集)
  3. 容疑者Xの献身(2005年・長編)
  4. ガリレオの苦悩(2008年・短編集)
  5. 聖女の救済(2008年・長編)
  6. 真夏の方程式(2011年・長編)
  7. 虚像の道化師(2012年・短編集)
  8. 禁断の魔術(2012年・単行本は短編集/文庫は長編)
  9. 沈黙のパレード(2018年・長編)
  10. 透明な螺旋(2021年・長編)
  11. 永遠の記憶(2026年・長編)

『ガリレオの苦悩』と『聖女の救済』は2008年10月に同じ日に出ています。内海薫が初めて登場するのは『ガリレオの苦悩』なので、こちらを先にすると人物の紹介の順番どおりに読めます。

長編から読むなら『容疑者Xの献身』から

短編集より長い物語が好きなら、シリーズ初の長編『容疑者Xの献身』から入る方法があります。犯人と湯川の知恵比べが1冊を通して続く、シリーズで唯一の直木賞受賞作です。そこから長編だけを刊行順にたどると、次の7冊になります(『禁断の魔術』は文庫の長編版)。

  1. 容疑者Xの献身
  2. 聖女の救済
  3. 真夏の方程式
  4. 禁断の魔術(文庫)
  5. 沈黙のパレード
  6. 透明な螺旋
  7. 永遠の記憶

映画やドラマを観た人は原作の1冊から

映画やドラマで湯川学を知った人は、観た作品の原作から読むと入りやすいです。映画3本の原作は『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』『沈黙のパレード』で、どれも長編です。映像作品と原作の対応は、下の「映画・ドラマと原作の対応」にまとめました。

最新作『永遠の記憶』を読むなら『ガリレオの苦悩』から

『永遠の記憶』は、内海薫が老人に刺される事件から始まる長編です。内海が物語の中心にいるので、内海が初めて登場する『ガリレオの苦悩』を先に読んでおくと、人物像をつかんだうえで入れます。時間があれば、湯川の家族が描かれる前作『透明な螺旋』も先に読んでおくと、シリーズの流れを追いやすくなります。

『虚像の道化師』『禁断の魔術』は単行本と文庫で中身が違う

ガリレオシリーズには、単行本と文庫で収録作が入れ替わっている巻が2つあります。2012年に単行本で出た『虚像の道化師』と『禁断の魔術』です。中古や電子書籍で買いそろえるときは、どちらの版かを確かめてください。

単行本と文庫の収録作の違い

版刊行形式収録作
単行本『虚像の道化師 ガリレオ7』2012年8月短編集(4話)幻惑す・心聴る・偽装う・演技る
単行本『禁断の魔術 ガリレオ8』2012年10月短編集(4話)透視す・曲球る・念波る・猛射つ
文庫『虚像の道化師』2015年3月短編集(7編)幻惑す・透視す・心聴る・曲球る・念波る・偽装う・演技る
文庫『禁断の魔術』2015年6月長編「猛射つ」を長編に書き直したもの

単行本『禁断の魔術』の4話のうち3話は、文庫では『虚像の道化師』に移りました。残る「猛射つ」は、著者が長編へ大きく書き直して文庫『禁断の魔術』になっています(文藝春秋の文庫『禁断の魔術』の書誌による)。

文庫でそろえるなら10冊と単行本1冊

文庫版なら、単行本の短編はすべて『虚像の道化師』に入り、「猛射つ」は長編で読めます。2026年9月時点でシリーズを本でそろえるなら、次の組み合わせが漏れのない形です。

  • 文春文庫の10冊:『探偵ガリレオ』から『透明な螺旋』まで
  • 単行本1冊:『永遠の記憶』(2026年9月時点で文庫化されていない)

文庫の『透明な螺旋』には、単行本にない短編「重命る」が特別に収録されています。

本になっていない短編「日常る」

11作とは別に、まだ本に収録されていない短編が1本あります。『週刊文春』2025年9月11日号から4号続けて載った「日常る(つづける)」です。読者からタイトルを募った企画の最優秀作をもとに書かれました(文藝春秋「本の話」による)。2026年9月時点で、この短編を収めた本の刊行予定は出版社から発表されていません。

ガリレオシリーズ全11作の内容【刊行順】

各作品の内容を、結末に触れない範囲で紹介します。刊行年は単行本の年です。

『探偵ガリレオ』|湯川学が初登場する短編集(1998年)

シリーズ第1作です。刑事の草薙が、人が突然燃えあがるといった説明のつかない事件を、大学の同期・湯川のもとへ持ち込みます。収録は「燃える」「転写る」「壊死る」「爆ぜる」「離脱る」の5話。1話が短く、シリーズの型をつかむのに向いています。

『予知夢』|超常現象に見える謎を解く短編集(2000年)

予知夢や霊の目撃、ポルターガイストのように、超常現象としか思えない出来事を湯川が科学で説明していく5話です。収録は「夢想る」「霊視る」「騒霊ぐ」「絞殺る」「予知る」。『探偵ガリレオ』と同じく、2007年のドラマ第1シーズンの原作になりました。

『容疑者Xの献身』|直木賞を受けたシリーズ初の長編(2005年)

高校で数学を教える石神哲哉が、隣に住む母娘が起こしてしまった殺人を隠すため、周到な工作をめぐらせる長編です。石神は湯川・草薙と帝都大学の同期で、事件は湯川と石神の知恵比べになっていきます。

2006年に第134回直木賞(2005年下半期)と第6回本格ミステリ大賞(小説部門)を受けました(日本文学振興会の直木賞受賞者一覧)。2005年度の「このミステリーがすごい!」など3つのミステリーランキングでも1位になっています。2008年に映画化されました。

『ガリレオの苦悩』|内海薫が初登場する短編集(2008年)

草薙の後輩の女性刑事・内海薫が初めて登場し、湯川・草薙・内海の3人がそろう最初の本です。収録は「落下る」「操縦る」「密室る」「指標す」「攪乱す」の5話。「落下る」と「操縦る」は2008年のスペシャルドラマ『ガリレオΦ』の原作です。

『聖女の救済』|毒殺事件と妻のアリバイを追う長編(2008年)

資産家の男性が自宅で毒殺され、離婚を切り出されていた妻に疑いが向きますが、妻には動かしがたいアリバイがあります。毒がいつ、どうやって入れられたのかを湯川と内海が追う長編です。『ガリレオの苦悩』と同じ2008年10月の同じ日に刊行されました。

『真夏の方程式』|海辺の町・玻璃ヶ浦が舞台の長編(2011年)

夏休みを伯母の旅館で過ごす少年・恭平と、仕事で同じ宿に泊まった湯川が出会い、宿の客が遺体で見つかる事件に巻き込まれます。湯川が少年と一緒に過ごす時間が長く描かれ、事件の捜査とは別の湯川の顔が見える一冊です。2013年に映画化されました。

『虚像の道化師』|文庫で7編になった短編集(2012年)

単行本は「幻惑す」「心聴る」「偽装う」「演技る」の4話で、出版社はガリレオの短編集第4弾として紹介しています。2015年の文庫版は、単行本『禁断の魔術』の3話を加えた7編です。これから買うなら文庫版のほうが収録作が多くなります。

『禁断の魔術』|文庫で長編に書き直された一冊(2012年)

単行本は4話の短編集でしたが、2015年の文庫版は、そのうちの「猛射つ」を著者が長編に書き直したものです。2022年には、この長編版をもとに福山雅治主演のスペシャルドラマ『ガリレオ 禁断の魔術』が放送されました。長編で読みたい場合は文庫版を選んでください。

『沈黙のパレード』|町の秋祭りの日に起きる事件を描く長編(2018年)

行方不明だった町の娘が遺体で見つかり、以前にも別の事件で無罪になった男が、今回も証拠不十分で釈放されます。町に憎しみが広がるなか、秋祭りのパレードの日に事件が起こります。単行本としては『禁断の魔術』から6年ぶりの書き下ろし長編で、2022年に映画化されました。

『透明な螺旋』|湯川の家族が描かれる長編(2021年)

房総沖で男性の銃殺遺体が見つかり、行方をくらました恋人をたどると湯川の名前が浮かびます。草薙は、横須賀の両親のもとにいる湯川を訪ねます。出版社はこの作品を、湯川の「ルーツ」が明かされる回として紹介しています。文庫版には短編「重命る」が特別収録されています。

『永遠の記憶』|内海薫が事件の中心になるシリーズ第11作(2026年)

内海薫が70歳ほどの老人に刺される事件から始まります。老人は黙秘を続け、内海に恨みを持つ若い女性が浮かびますが、二人のつながりは見えません。湯川と草薙は、老人のある持ち物を手がかりに真相へ近づいていきます。第一部「履歴る」、第二部「終活る」の二部構成の長編です。

2026年8月5日刊行、296ページ(文藝春秋の書誌)。出版社は「ガリレオ、最後の謎」というコピーで紹介しています。

ガリレオシリーズの映画・ドラマと原作の対応

映像版では、湯川学を福山雅治が演じています。映画は3本、テレビドラマは連続ドラマ2シーズンとスペシャルドラマがあります。

映像作品公開・放送原作
ドラマ『ガリレオ』第1シーズン2007年10〜12月(フジテレビ・全10話)『探偵ガリレオ』『予知夢』の収録作
スペシャルドラマ『ガリレオΦ』2008年10月『ガリレオの苦悩』の「落下る」「操縦る」
映画『容疑者Xの献身』2008年10月『容疑者Xの献身』
ドラマ『ガリレオ』第2シーズン2013年4〜6月(フジテレビ)『ガリレオの苦悩』の「密室る」「指標す」「攪乱す」ほか
映画『真夏の方程式』2013年6月『真夏の方程式』
スペシャルドラマ『ガリレオ 禁断の魔術』2022年9月文庫版『禁断の魔術』(長編)
映画『沈黙のパレード』2022年9月『沈黙のパレード』

映画を公開順に観るなら、『容疑者Xの献身』(2008年)→『真夏の方程式』(2013年)→『沈黙のパレード』(2022年)です。

湯川と組む刑事は映像作品によって変わります。ドラマ第1シーズンと映画『容疑者Xの献身』『沈黙のパレード』では内海薫(柴咲コウ)、ドラマ第2シーズンと映画『真夏の方程式』では岸谷美砂(吉高由里子)、2022年のスペシャルドラマ『ガリレオ 禁断の魔術』では牧村朋佳(新木優子)です。岸谷美砂と牧村朋佳は映像版の人物で、小説で湯川と組む刑事は草薙俊平と内海薫です。

編集長のひとこと:ガリレオシリーズは順番より「1冊目を開くこと」を優先していい

田中寛大

「読む順番」「シリーズ 順番」のように「順」を含む言葉で検索して、ブッククランチの記事が開かれた回数は、2026年8月30日から9月26日までの4週間で461回でした。その前の4週間(118回)の約4倍です(Google Search Consoleの集計)。シリーズものは、読み始める前に順番を確かめておきたい人が多いテーマだと受け止めています。

ただ、ガリレオシリーズは1冊ごとに事件が片づくつくりなので、順番を守らないと楽しめないシリーズではありません。順番を調べているうちに手が止まるくらいなら、映画で観た作品や『容疑者Xの献身』から読み始めてかまいません。順番を気にしたほうがいいのは人物の関係くらいで、内海薫が中心になる『永遠の記憶』だけは、内海が初めて登場する『ガリレオの苦悩』を先に読んでおくと入りやすいはずです。

ガリレオシリーズについてよくある質問

ガリレオシリーズは完結していますか?

出版社から「完結」とは発表されていません。作者の東野圭吾は2026年7月23日に亡くなっており、同年8月5日に出た第11作『永遠の記憶』が2026年9月時点の最新作です。出版社はこの作品を「ガリレオ、最後の謎」というコピーで紹介しています。このほかに、本に収録されていない短編「日常る」が『週刊文春』2025年9月11日号から4号にわたって掲載されています。

ガリレオシリーズは全部で何冊ありますか?

2026年9月時点で11作です。内訳は長編6作、短編集4作、単行本は短編集で文庫は長編の『禁断の魔術』1作です。『永遠の記憶』以外の10作は文春文庫で出ています。

ガリレオシリーズは順番に読まないと楽しめませんか?

いいえ、どの巻も事件は1冊で解決するので、どこから読んでも楽しめます。ただし刊行順に読むと、湯川と草薙の関係や、4作目『ガリレオの苦悩』から加わる内海薫の立ち位置が自然に分かります。

ガリレオシリーズの代表作はどれですか?最初に読むならどれがいいですか?

代表作は、第134回直木賞と第6回本格ミステリ大賞を受けた長編『容疑者Xの献身』(2005年)です。最初の1冊は、刊行順に読むなら短編集『探偵ガリレオ』、長い物語から入りたいなら『容疑者Xの献身』が向いています。

ガリレオシリーズの映画はどの順番で観ればいいですか?

公開順に『容疑者Xの献身』(2008年)→『真夏の方程式』(2013年)→『沈黙のパレード』(2022年)です。3本とも話は独立していますが、公開順に観ると湯川と刑事たちの関係の変化を追えます。

『禁断の魔術』は単行本と文庫のどちらを読めばいいですか?

長編で読みたいなら文庫版です。2012年の単行本は4話の短編集で、2015年の文庫版は収録作「猛射つ」を著者が長編に書き直したものです。単行本の残り3話は文庫版『虚像の道化師』に入っているので、文庫でそろえれば短編も読み漏らしません。

まとめ|ガリレオシリーズは『探偵ガリレオ』から刊行順に、迷ったら『容疑者Xの献身』から

  • 全作を読むなら:『探偵ガリレオ』(1998年)から『永遠の記憶』(2026年)まで刊行順に11作
  • 長編から入るなら:直木賞受賞の『容疑者Xの献身』から
  • 最新作から読むなら:先に内海薫が初登場する『ガリレオの苦悩』を
  • 本でそろえるなら:文春文庫10冊と単行本『永遠の記憶』。『虚像の道化師』『禁断の魔術』は文庫版が漏れなく読める

東野圭吾のほかのシリーズは加賀恭一郎シリーズの読む順番とマスカレードシリーズの読む順番で整理しています。ほかの作家のシリーズを刊行順にたどりたい場合は綾辻行人の館シリーズの読む順番を、ジャンル全体から次の1冊を探すならミステリー小説のおすすめ30選を参考にしてください。自分に合う次の1冊を人に選んでほしい場合は、読書タイプチェックをもとに本を選ぶ選書サービス「雨音選書」もあります。

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