『色の物語 青』は、美術史における青の使われ方をたどる翔泳社のオールカラー本です。著者はヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン、訳は丸山有美。2023年11月22日発売、B5変判・108ページ・3,300円(税込)で、「色の物語」シリーズの第1弾にあたります。
葛飾北斎、ゴッホ、ピカソ、モネといった画家が青をどう使ったかを、作品図版とともに解説する構成。シリーズはその後ピンク・黒・赤・ゴールドまで全5冊が刊行済みです(2026年8月時点)。
『色の物語 青』の書誌情報
| 書名 | 色の物語 青 |
| 著者 | ヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン |
| 訳者 | 丸山 有美 |
| 出版社 | 翔泳社 |
| 発売日 | 2023年11月22日 |
| 判型・ページ数 | B5変・108ページ |
| 価格 | 3,300円(本体3,000円+税10%) |
| ISBN | 9784798181066 |
| 電子書籍版 | あり |
青に彩られた美術作品をたどる
本書の中心は、美術史における青の役割です。葛飾北斎が好んだ青の由来、ゴッホが神の色とあがめたコバルトブルー、ピカソの陰鬱な青、モネの青い睡蓮といった具合に、画家ごとに青の意味と使い方が分けて解説されます。
図版はオールカラーで、108ページのなかに美術作品のビジュアルが多数収められています。テキストだけで色を語るのではなく、実際の作品を並べて見せる構成です。
青という色素がどこから来たかを世界地図でたどる
もう一つの柱が、青色色素そのものの歴史です。鉱石のラピスラズリ、植物由来のインディゴやパステルなど、青の源が世界のどこにあったのかを世界地図で俯瞰し、天然色素から合成色素へどう発展したかを図解で追います。
本書によれば、青は古代ローマ人にとって野蛮さや暴力を連想させる色であり、宗教画で聖母マリアが青をまとうようになった背景にも世俗的な事情があったといいます。「昔から高貴な色だった」という一言で片づかないところが、この本の面白さです。
「色の物語」シリーズは全5冊が刊行済み
『青』は第1弾で、その後にピンク・黒・赤・ゴールドが続きました。刊行順は次のとおりです。
| 刊行順 | タイトル | 発売日 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 1 | 色の物語 青 | 2023年11月22日 | 3,300円 |
| 2 | 色の物語 ピンク | 2024年3月18日 | 3,300円 |
| 3 | 色の物語 黒 | 2024年6月17日 | 3,300円 |
| 4 | 色の物語 赤 | 2024年11月11日 | 3,300円 |
| 5 | 色の物語 ゴールド | 2025年1月29日 | 3,630円 |
いずれも著者・訳者は共通で、判型もB5変で揃っています。どの色から読んでも独立して成立する構成なので、好きな色から入って問題ありません。並べたときの背表紙の色が変わるので、棚で揃える楽しみもあります。
造本と装丁|B5変・108ページのオールカラー
この本が書店で目を引くのは、内容だけでなく造本によるところが大きい一冊です。B5変という少し変則的な判型と、108ページというページ数から想像がつくとおり、読み込む本というより、開いて眺める本に近い作りになっています。
青を主題にした本の表紙が青で統一されているため、贈り物としても選ばれやすい構成です。電子書籍版もあるので、図版を拡大して見たい人や置き場所を増やしたくない人はそちらという選択もできます。
こんな人に向いている

- 美術館に行くのが好きで、作品の背景を知りたい人:画家ごとに青の使い方が整理されている
- 色そのものに興味がある人:顔料・染料の産地と歴史を世界地図でたどれる
- 贈り物を探している人:3,300円という価格帯と、色で選べるシリーズ構成が使いやすい
- 本を棚に飾りたい人:シリーズで揃えると背表紙が色ごとに並ぶ
逆に、青の科学的な性質(光の波長や色彩心理)を体系的に学びたい人には、本書は美術史寄りなので目的がずれます。教養として幅広く読みたい場合は教養が身につく本のまとめ、美術を題材にした小説なら原田マハのおすすめ作品のほうが近いはずです。
監修者の視点:飾る本は新刊、読む本は状態表記で選ぶ
田中寛大オンライン古書店を運営していた経験からいうと、中古市場で価格を保つのは、絶版・専門書・付録つきといった「手放されにくく、需要が残る本」に偏ります。逆に言えば、部数が出て流通量の多い本は、時間が経つほど手頃な価格帯に落ち着いていきます。
そのうえで一つ言えるのは、贈り物にする本と自分で読む本は分けて考えたほうがいいということです。贈るなら新刊、自分用に安く手に入れたいなら中古で構いません。ただし中古のときは価格より先にコンディション表記を見てください。状態を「非常に良い」以上に絞って扱っていたときは、購入者評価の97%が肯定的(累計189件・販売期間中の実績)で、状態への不満はほとんど届きませんでした。図版が主役の本ほど、この一手間が効きます。
『色の物語 青』に関するよくある質問
- 『色の物語 青』はどんな本ですか?
-
美術史における青の使われ方をたどる、翔泳社のオールカラー本です。著者はヘイリー・エドワーズ=デュジャルダン、訳は丸山有美。2023年11月22日発売、B5変判・108ページ・3,300円(税込)で、葛飾北斎やゴッホ、ピカソ、モネらの作品を通じて青を読み解きます。
- 「色の物語」シリーズは何冊出ていますか?
-
全5冊です。青(2023年11月)、ピンク(2024年3月)、黒(2024年6月)、赤(2024年11月)、ゴールド(2025年1月)の順に刊行されています(2026年8月時点)。著者と訳者はいずれも共通です。
- 「色の物語」シリーズは順番に読む必要がありますか?
-
ありません。各巻が1つの色を独立して扱う構成なので、好きな色から読んで問題ありません。刊行順は青・ピンク・黒・赤・ゴールドです。
- 『色の物語 青』に電子書籍版はありますか?
-
あります。翔泳社の公式サイトに電子書籍版が用意されています。図版を拡大して見たい場合や、置き場所を増やしたくない場合は電子書籍版という選択もできます。
- 『色の物語 青』は贈り物に向いていますか?
-
向いています。3,300円(税込)という価格帯で、B5変・108ページのオールカラー本。表紙が主題の色で統一されているため、相手の好きな色に合わせてシリーズから選べる点も贈り物向きです。











