有栖川有栖のおすすめ人気作品10選!トラウマで知られるシリーズ作品も紹介

2023年10月18日

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ソファで読書をする女性

海辺のつばくろ

小学2年生の時にアーサー・コナン・ドイルの『まだらの紐』を読んで、推理小説にはまりました。現在はビジネス書や日本史に関係のある本にも興味があります。記事作成を通じて、読書の楽しみをお伝えしたいです。

有栖川有栖は、限られた場所で起こる殺人事件などのクローズドサークルものや、トリックや論理が緻密に組み合わされた本格ミステリなどで人気の推理小説作家です。

国内でドラマ化されていて、視聴した方もいるかもしれません。

ただ、初めて作品を読むには、どれが良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、おすすめの有栖川有栖の作品について紹介しています。

人気作家有栖川有栖とは?おすすめする理由

本と笑顔の女性

有栖川有栖は、1959年(昭和34年)生まれの大阪府出身の推理小説作家。

小学生で『江戸川乱歩賞』に応募するほど、推理作家を志していました。

作品の内容は、緻密なトリックで人気の前期エラリー・クイーンに影響を受けたもの、閉ざされた場所で連続殺人が起こるクローズドサークルものなどです。

関西方面を舞台にしていることが多く、軽妙な語り口で読みやすいといわれています。

作品を下敷きにして、漫画化やドラマ化もされている作品も多いです。

推理小説のおどろおどろしい雰囲気や暗さが苦手という方、あまり推理小説になじみがない方でも、楽しめるのではないでしょうか。

有栖川有栖の人気おすすめ人気作品10選

読書する女性とペットの犬

有栖川有栖の作品を読もうとして、最初にどの作品を選ぼうか考えてしまうかもしれません。

作品を好む方がおすすめしている人気作品を見ていきます。

月光ゲーム Yの悲劇'88

有栖川有栖のデビュー作として知られる『月光ゲーム Yの悲劇'88』。

クローズドサークルとダイイングメッセージの謎解きが好きな方におすすめ。

部長の江神二郎、新入部員の有栖川有栖(アリス)を含めた英都大学推理小説研究会のメンバーが、矢吹山のキャンプ場で夏合宿を行います。

他の大学の学生とも気が合い、楽しい時を過ごしていたが、突然山が噴火。

山崩れも起きて、足止めをくらいました。

女子学生が姿を消した後、「Y」と書かれた字を残したまま、他大学の男子学生が次々と命を落としてしまいます。

脱出口を塞がれ、迫りくる噴火の恐怖にさらされる面々。

部長の江神は、身近にいる犯人を必死で突き止めようとします。

孤島パズル

『月光ゲーム Yの悲劇'88』に次いで江神が探偵役、アリスが助手をつとめる2作めです。

手がかりを探したり、宝の在処を解決していったりと、緻密なパズルを解くような推理小説が好きな方におすすめ。

英都大学推理小説研究会のメンバー江神とアリスは、紅一点の新入部員、有馬麻里亜(マリア)に誘われて絶海の孤島、嘉敷島にやってきます。

島にはマリアの伯父の遺産である時価5億円のダイアモンドが隠され、地図と遺言状にヒントがあるということ。

江神とアリスは島の別荘でマリアの親族と楽しく交流しながら、宝探しをすることに。

折悪しく、台風が近づいてきて別荘にいると、マリアの親族がライフルで撃たれているのを発見。

無線機が壊れ、連絡船が来るまでに3日かかる中、江神は持ち前の推理力を発揮していきます。

双頭の悪魔

江神とマリア、アリスの長編3作目。

2つのクローズドサークルをまたぐ、非常に困難な状況を舞台にした作品。

有栖川有栖の中でも人気で、クローズドサークルものが好きな方におすすめします。

前作の『孤島パズル』の事件により、傷ついたマリアが失踪。

マリアが高知県の山奥の木更村にいると判明し、家族の求めに応じて英都大学推理小説研究会のメンバーが連れ帰ろうとします。

村の人達の誤解で面会を拒否されますが、江神だけはなんとか潜入に成功。

村民との和解もできます。

隣の夏森村に追いやられたアリスたち3人の部員は、江神の連絡で2人を迎えに行きますが、村境の橋が豪雨により流されてしまいます。

さらに、夏森村で土砂崩れが発生、交通手段が断たれることに。

電話もできずに、互いの状況も分からない中で、木更村と夏森村で殺人事件が発生。木更村では江神とマリア、夏森村ではアリス以下3名の部員たちが、事件を解くために奔走します。

ロシア紅茶の謎

英都大学社会学部の准教授火村英生と、学生時代からの友人で推理小説家の有栖川有栖(アリス)による事件解決の話。

短編なので、初めての方でも読みやすくおすすめです。

作詞家の男性がパーティの最中に、毒を盛られてしまいます。

紅茶を飲んだのは間違いがないのですが、カップからも砂糖からも毒は検出されません。

死因は判明しても、複数の人が同じ飲み物を飲み、被害者だけに毒を入れるやり方が全く分かりません。

事件は迷宮入りとなり、困った警察は火村に依頼し、火村とアリスは、早速現場に急行します。

容疑者は多くいますが、確実に被害者に毒入り飲み物を渡せたのは誰なのか。

実際にはなかなかできないかもしれませんが、意表を突くやり方に驚かされます。

ダリの繭

火村英生が探偵役をつとめる長編小説です。

火村とアリスの友人同士の仲の良さが分かり、微笑ましい一面がありながら、アリスの過去の出来事の思いなどがうかがえる作品です。

火村とアリスは、アリスの新作完成と火村の誕生日を祝って、レストランで食事を楽しんでいました。

その時に日頃からダリを愛好して、同じようなひげを生やしている宝石店の社長と、美しい秘書を見かけます。

その後、宝石店の社長は繭のような瞑想用のカプセルの中で、ひげを剃られて全裸のまま絶命しているのが発見されます。

容疑者と目されたのは、社長の腹違いの弟でアリスの友人でした。

彼は、発見した時には亡くなっていて、疑われると困るので逃亡しただけだとして、無実を訴えます。

46番目の密室

この作品は密室トリックが使われた短編作品。

ジョン・ディクスン・カーのファンの方、密室者が好きな方におすすめです。

日本のジョン・ディクスン・カーと呼ばれ、45のトリックを駆使した作品を発表してきた大御所の作家が密室状態で殺されているのが発見されます。

作家の有栖川有栖と、火村英生、その他の作家や出版関係者が雪深い邸宅に招かれ、パーティーを催した夜のことでした。

作家は、46番目の新作を発表後に作家を引退すると宣言しています。

恋愛関係や過去の火事に関する事件なども背景に、事件は錯綜していきます。

犯人は意外な人物でしたが、彼が巻き込まれた事情や幸せの絶頂から突き落とされる様子がより悲劇的な印象を残します。

スウェーデン館の謎

取材のため、雪深い福島の裏磐梯のペンションに泊まったアリス。

最寄りの「スウェーデン館」と呼ばれるログハウスに招かれ、館の主人で童話作家の乙川リュウと夫人のヴェロニカから歓迎されます。

地元の人とも仲良くなり、名残惜しい気持ちでいたアリスですが、翌朝にスウェーデン館の招待客が遺体で見つかります。

スウェーデン館の外部から人が入った形跡がなく、客のいた離れと母屋にも手がかりがない密室状態。

アリスは友人の火村に助けを求めます。

遠路はるばるアリスの元にやってきた火村ですが、事件は乙川夫妻の悲しい過去に関係していきます。

犯人と対峙して、火村もアリスも感傷的になっているようです。

トリックというよりも、人の心の動きを丁寧に表現しているところに人気があるのではないでしょうか。

海のある奈良に死す

「海のある奈良」というと、一瞬何のことかと考え込む方もいるかもしれません。

愛読者の間では、「うみなら」略して親しみを込めて呼ぶこともあるようです。

題名の印象が強いだけでなく、火村が女性に苦手意識を持っていることがわかったり、アリスの地域の説明が観光ガイドのようだったりと、推理小説以外にも面白い点が見られます。

アリスの姉御的な存在の女性も登場していますよ。

話の内容は、同業の人気作家が、出版社でアリスと出会います。

同業者は次回作で人魚を題材にするため、「『海のない奈良』へ取材旅行に行ってくる」と、謎めいた言い方で出かけていきました。

あくる日、福井県の若狭湾で、作家が亡くなった状態で発見されます。

最後に話した関係者ということで、事情聴取を受けたアリス。

取材用のノートがないなど、不審な所があり、何らかの事件に巻き込まれたのではと、友人の火村に頼んで調査を開始します。

そのうち、2人目の犠牲者も出てしまうのです。

この小説は人気がありますが、現代では映像化するのが難しいといわれています。

現在は、あるサービス店舗や画像機械がほとんど普及していないので、トリックが成立しない可能性が高いです。

ブラジル蝶の謎

コレクションにしていた蝶の標本が天井に貼り付けられたり、怪しげな人物が多かったりして、意外な犯人が隠されている内容です。

人の盲点を付いた犯人のトリックが見事で、真相が解明された後に唸ってしまう小説です。

亡くなった金融業の経営者の家が舞台となり、訪ねてきた経営者の弟が一室で亡くなっていました。

天井には蝶の標本が貼られ、傍らには携帯電話がありました。

弟は孤島で十数年、人里離れた場所で暮らしていたようです。

生前の兄から妻や部下、顧問弁護士が不正をしていると手紙があり、非常に怒っていたということ。

容疑者が多く、犯人が絞りきれないため、火村とアリスは警察に協力を要請されます。

朱色の研究

『朱色の研究』は、コナン・ドイル作で探偵のシャーロック・ホームズと友人で語り手のワトスン博士の初めての作品『緋色の研究』から着想した作品です。

『緋色の研究』は現在と過去の2部構成で、『朱色の研究』も現在の大阪編と過去の和歌山編の2部構成です。

ただ、作品から受ける印象は全く違います。

有栖川有栖の作品は、火をイメージして朱色が使われていますが、火村や被害者の親族の女学生のトラウマを象徴する色で、どことなく物悲しいところも感じられます。

火村やアリスとの関係性が伺い知れ、トリックとともに不思議な余韻が残る作品です。

内容は、肉親の焼死事件で朱色の夕焼けを恐れる女子学生が、火村に事件を依頼するのがきっかけで起こる事件が書かれています。

火村を挑発するように事件を予告する電話があり、女学生の叔父が他殺体で見つかります。

犯人に仕立て上げられる男性や、出身地の和歌山で女学生の周囲で起こる連続殺人事件について、火村とアリスは調査を進めていきます。

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有栖川有栖のシリーズから作品を選ぶのもおすすめ

ペンを持ち笑顔の女性

有栖川有栖の作品を順を追って楽しみたいのであれば、シリーズ物から選んで読み進めていくことをおすすめします。

主なシリーズは以下の通り。

いずれのシリーズにも属さないノンシリーズもありますよ。

「学生アリスシリーズ」もしくは「江神二郎シリーズ」

こちらのシリーズは、探偵役が江神二郎、助手役が有栖川有栖、有馬麻里亜。

京都の英都大学の「英都大学推理小説研究会(EMC)」の部員たちが、殺人事件に巻き込まれる作品。

夏期合宿など旅先で、自然災害による孤立や孤島などの閉ざされた場所が舞台にされ、クローズド・サークル物が好きな方におすすめです。

長編は5冊で終了予定

  1. 月光ゲーム Yの悲劇’88…初出1989年1月
  2. 孤島パズル…初出1989年7月
  3. 双頭の悪魔…初出1992年2月
  4. 女王国の城…初出2007年9月

短編は2冊で終了予定

  1. 江神二郎の洞察…初出2012年10月

「作家アリスシリーズ」もしくは「火村シリーズ」

探偵役は犯罪学者の火村英生、ワトスン役は火村の友人の推理作家の有栖川有栖(アリス)が主な登場人物。

大部分の作品は、アリスが一人称で進められます。

大阪、兵庫、京都などのが舞台となり、それぞれの警察の部署への協力者として捜査に参加しています。

事件現場や人間関係などの描写が非常に細かく、主役2人のやり取りや捜査の過程を楽しみ、破綻のないトリックを期待する方におすすめのシリーズです。

「国名シリーズ」

「作家アリスシリーズ」の中でも、表題に国名が付いた作品をいいます。

短編集が多く、サクッと読めるのが特徴で、エラリー・クイーン前期の作品集「国名シリーズ」を意識しています。

順不同でも問題ありませんが、順番は以下の通りです。

  1. ロシア紅茶の謎
  2. スウェーデン館の謎
  3. ブラジル蝶の謎
  4. 英国庭園の謎
  5. ペルシャ猫の謎
  6. マレー鉄道の謎
  7. スイス時計の謎
  8. モロッコ水晶の謎
  9. インド倶楽部の謎
  10. カナダ金貨の謎

「ソラシリーズ」もしくは「空閑純シリーズ」

警察以外の人間が、私的に探偵行為をするのは、法律により禁止されている国の話です。

元探偵であった母親が事件に巻き込まれたのがきっかけで、10代後半の少女・空閑純が、探偵になろうと成長をしていく物語です。

現在の日本とパラレルワールドの関係である架空の日本が舞台になっています。

推理小説というよりも、青春小説やSFのような要素もあり、若い世代の方にもおすすめです。

  1. 闇の喇叭…初出2010年6月
  2. 真夜中の探偵…初出2011年9月
  3. 論理爆弾…初出2012年12月

『論理爆弾 事件前夜 黒田邸にて』は、講談社のサイトで無料閲覧可能。

「濱地健三郎シリーズ」

こちらのシリーズは、幽霊を見る力と推理力に優れた濱地健三郎が探偵役になって、助手のユリエと事件を解決していくものです。

ホラーとミステリーが融合されて、不思議な魅力があります。

順番に読まなくてもねたばれにはなりませんが、人物の関係などのつながりが分かるようにしたい方は、順番に読むことをおすすめします。

比較的新しいシリーズで、短編集が3冊です。

  1. 濱地健三郎の霊なる事件簿…初出2017年7月
  2. 濱地健三郎の幽たる事件簿…初出2020年5月
  3. 濱地健三郎の呪える事件簿…初出2022年9月

有栖川有栖おすすめ作品のまとめ

ごく簡単ではありますが、初心者の方にも読みやすい有栖川有栖のおすすめ作品を10編と、おすすめのシリーズを紹介しました。

本格推理ものから、SFやホラー要素の強いものまであり、バラエティに富んでいますね。

気になるようでしたら、まず一冊試しに読んでみてはいかがでしょう。

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海辺のつばくろ

小学2年生の時にアーサー・コナン・ドイルの『まだらの紐』を読んで、推理小説にはまりました。現在はビジネス書や日本史に関係のある本にも興味があります。記事作成を通じて、読書の楽しみをお伝えしたいです。

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