『古事記』と『日本書紀』!日本の歴史書の違いとは?

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古来の日本について書き表した歴史書の『古事記』と『日本書紀』。2つあわせて『記紀(きき)』と呼ばれることもあります。同じ歴史書でありながら、どのような違いがあるのでしょうか。

本記事では『古事記』と『日本書紀』の違いについて解説します。

目次

『古事記』と『日本書紀』の決定的な制作目的の違い

『古事記』と『日本書紀』の決定的な制作目的の違い

制作を命じたのは、『古事記』も『日本書紀』も第40代天皇の天武(てんむ)天皇。日本独自の文化を大事にし、天皇を中心とした専制政治を確立しました。両方とも歴史書であっても、最も異なる違いは制作目的です。ここでは、制作目的の違いについて詳しくみていきます。

『古事記』の目的…国民に天皇家の正当性を示す

『古事記』を作成した目的は、日本の国民に天皇家の正当性を示すためといわれています。いわば国内の人向けの歴史書。当時の日本は天皇が統治する国家です。国内各地に伝わる怪しげな伝承を改め、『帝紀(ていき)』や『旧辞(きゅうじ、くじ)』などの書物を参考に、天皇に関する真実の歴史をまとめたといわれています。

『日本書紀』の目的…国外へ公式な日本の歴史を訴えかける

『日本書紀』は、日本を正式な国家と認めさせるため国外向けの正式な日本の歴史書として、近隣の国に公開する目的で制作したのではないかといわれています。国内だけでなく中国や朝鮮半島情勢などの文献を参考に、諸外国との関係のできごとも盛り込まれています。当時遣唐使に『日本書紀』を持たせて出国させたということです。

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『古事記』と『日本書紀』の特徴と違い

『古事記』と『日本書紀』の特徴と違い

作成された目的以外に、『古事記』と『日本書紀』の違いについて解説します。それぞれ目立つ特徴別に異なる点をあげていきますね。

制作に関わった人と編纂の仕方の違い

『古事記』の制作に大きく関わったのは、『稗田阿礼(ひえだのあれ)』と『太安万侶(おおのやすまろ)』。編纂の仕方は、稗田阿礼が暗記して口述し、その詳細を一字一句太安万侶が聞き取って書き留めたということです。全3巻で、和歌が112首と多数記載されています。

『日本書紀』の、主な制作者は天武天皇の息子『舎人親王(とねりしんのう)』『忍壁皇子(おさかべのおうじ)』、甥で天智天皇の息子『川島皇子(かわしまのみこ)』です。

川島皇子が天武天皇から命じられ、国内外の資料や文献を確認して編纂。天武天皇の崩御により一時中断しましたが、舎人親王が中心となって引き継ぎをして作業を再開しました。全部で30巻(系図が別に1巻)。和歌は128首で、割合で考えると古事記よりも少なめです。

作成期間の違い

『古事記』は、稗田阿礼と太安万侶がほぼ2人で作成したとのこと。筆記にかかった期間は驚くことにたった4か月です。第43代の『元明(げんめい)天皇』が位についていた712年に完成しました。元明天皇は女帝で、天武天皇と妃の持統(じとう)天皇の息子『草壁(くさかべ)皇子』の妃です。

『日本書紀』は前項の通り主だった3人の編纂者以外に、大勢の役人の手をかけて作られました。かかった期間は39年とのこと。公的な歴史書のため、時間がかかったのではないでしょうか。完成したのは第44代『元正(げんしょう)天皇』の時代、720年です。こちらも女帝で元明天皇の娘、天武天皇と持統天皇の孫にあたります。

表記の仕方の違い

『古事記』の表記は『和化漢文(わかかんぶん)』。日本語の読みを1字ずつ同じ音を持つ漢字を使って表記する方法です。原文を読むと漢字が並んでいて何が書かれているかさっぱりわかりません。日本ではまだカタカナやひらがなの文字がなく、口述筆記の際に聞いた言葉を和化漢文で表記したようです。

『日本書紀』は漢文表記。日本の公的記録ということで、日本語で書かれていないのはなぜか疑問に感じる人もいるでしょう。外国にアピールするための歴史書のため、当時の公式な文書で使われていた中国の漢文表記を用いたのかもしれません。

取り扱う年代の違い

記紀の2つとも神話の時代から書かれていますが、終わりの年代が違います。『古事記』は第33代の推古(すいこ)天皇まで。対して『日本書紀』の場合は、第41代の持統天皇まで書かれています。くしくも、両方とも女帝で終わっていますね。

エピソードの違い

『古事記』は物語のような形で話が進みます。天皇家の先祖の神々の時代の話がおよそ1巻分。また、海幸山幸の話 大国主命(おおくにのぬしのみこと)の国作りのエピソードの中に出てくる『因幡(いなば)の白うさぎ』の話は『古事記』に見られますが、『日本書紀』にはありません。

記紀では正反対の印象を受ける人物もいて、漢字表記も異なります。『古事記』では残虐な行動が多い『倭建命(やまとたけるのみこと)』。父親の第12代『景行(けいこう)天皇』は息子を恐れて朝廷から遠ざけ、地方へ征伐に向かわせています。

反対に『日本書紀』では『日本武尊(やまとたけるのみこと)』は自慢の息子。地方の敵を成敗したと手放しでほめ、若死にした息子の死を悼んでいます。

『日本書紀』には『一書(諸説がある)』と注意書きしている部分があります。公的な歴史書という性質から、誤りがあってはいけないと考えられていたのかもしれません。

違いは国内向けの『古事記』、外国向けの『日本書紀』という点

同じ歴史書ではあっても作られた目的が異なる2つの書物。『古事記』は国内向けの天皇家の正当性を表す記録、『日本書紀』は外国に発表する公的な記録といった違いがあります。

巻数も少なく物語性に富んでいるため、古事記のほうが読みやすいかもしれませんね。日本書紀を読む場合は、まずイラストや図解と文章で確認できるタイプの書籍を読むと違いがわかりやすいのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

海辺のつばくろのアバター 海辺のつばくろ ライター・監修者

『乳がん闘病マニュアル: 乳がんステージ4 はじめての乳がん治療「はじめてのがん治療」第1巻(Kindle版)』(ペンネーム:芹澤絵里子名義)を出版しました。治療経験を生かし、治療や抗がん剤の副作用などについて書いています。文学部日本文学科を卒業し、『平家物語』について卒業論文を作成しました。『平家物語』に関連して『保元物語』『平治物語』などの軍記物も読んだ経験があります。現在は、『吾妻鏡』や『太平記』も読み進めています。

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