クローズドサークルとは?おすすめのミステリー小説10選を紹介

2023年3月14日

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読書する人

海辺のつばくろ

小学2年生の時にアーサー・コナン・ドイルの『まだらの紐』を読んで、推理小説にはまりました。現在はビジネス書や日本史に関係のある本にも興味があります。記事作成を通じて、読書の楽しみをお伝えしたいです。

「クローズドサークル」とは、ミステリー小説のジャンルの1つです。

周囲と孤立した場面で犯罪が行われることから、犯人が迫りくる恐ろしさやサスペンスのようなドキドキ感を味わえます。

謎解き後に意外な犯人でびっくりすることもあるようです。

「クローズドサークル」のおすすめミステリー小説10選を紹介するとともに、クローズドサークルと間違えやすい密室トリックとの違いについて解説しています。

クローズドサークルとは?ホラー?デスゲーム?

本を読む手

クローズドサークルは、閉ざされた場所で行われるミステリーです。

動機も犯人も明かされないまま、連続または特定の人物のみの殺人事件が起きます。

登場人物の目線にたって、次に狙われる恐怖を味わったり、誰が犯人であるか推理したりするのも醍醐味の一つです。

犯人はある種のトリックを用いていて、犯罪に巻き込まれるふりをしていたり、被害を受けて死んだふりをしていたりします。

主な特徴としては、下記のような例があげられます。

  • 外部との連絡手段がない…故意に通信回線が絶たれる。元々十分な通信設備がない。
  • 交通手段がない…一つだけ外界に通じる道や橋がなくなる。一定期間通行ができない。
  • 登場人物が限定…被害者も犯人も名探偵も閉ざされた中にいることが多い。
  • 犯行の時間が限定…大抵の場合、乗り物にいる間や、災害などで不通になっている間に犯行が行われる。

ただし、一部例外もあり、犯人が予期せぬ出来事に巻き込まれて、結果的にクローズドサークル下の犯罪になってしまうこともあります。

クローズドサークルの場面

本を持ち考える女性

クローズドサークルの場面の特徴は、閉鎖された空間であるということ。

実際に外界から切り離されている場所だけではありません。

交通網も通信網も何らかの事情で使えずに孤立した状況になることもあります。

クローズドサークルの場面の特徴として、以下のような状況があげられます。

  • 孤島…船が来るのは決まった日時のみの絶海の孤島など。
  • 乗り物…長期旅行の客船や災害で立ち往生した寝台特急など。
  • 災害で孤立…大雪や山火事で孤立した山荘、唯一の交通網の橋が落ちた集落など。
  • 人為的に孤立…犯人が何らかの理由である場所に閉じ込めるなど。
  • 人里離れた集落…戦中や戦後の疎開先など。

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クローズドサークルと密室トリックの違い

ポイント

「密室トリック」とは、ミステリーの一種で、外部との出入りが一切できない場所で人が殺されている場合に使われている仕掛けのことです。

クローズドサークルと同じように、限られた空間で行われる犯罪ですが、犯人は部屋の外部にいることがほとんど。

密室トリックは、一見不可能な犯罪に見えながら、「外部から誰がどのように行ったか」を解き明かす所を目的にしています。

クローズドサークルの場合は仕掛けの種明かしよりも、話が進められる中で一緒に閉じ込められる人物のうち、「内部の誰が犯人であるか」判明させるのを主な目的にしているようです。

クローズドサークルおすすめの名作ミステリー10選

読書

クローズドサークルに分類されるおすすめのミステリーを紹介します。

登場人物が個性的で楽しめますよ。

十角館の殺人

大学の推理研究会のメンバーが、無人島となった角島の十角館で合宿をすることになりました。

その頃、研究会の関係者宛にメンバーだった中村千織の死を告発する文書が届きます。

受取人の江南、友人で研究会メンバーの守須、千織の親族の友人の島田とともに、事件を探っていくことになりました。

その頃、角島では、参加者が次々犠牲になっていき…。

トリックの関係上、映像化が困難といわれています。

終盤にある受け答えがされて、読者がびっくりする仕掛けが見事です。

硝子の塔の殺人

ミステリーを愛好する元教授が、13年前に惨劇の舞台となり、11人の白骨遺体が発見されたペンションの跡地に硝子の塔を建設します。

地上11階、地下室もあるガラス張りの建物に、医師、刑事、探偵、霊能力者、料理人、作家、編集者などが招待され、建物の中で連続殺人事件が起こっていくのです。

13年前の事件の謎も解き明かされていきます。

事件の真相や犯人が二転三転するのですが、トリックや謎解きの解明で好みが分かれる作品です。

ある閉ざされた雪の山荘で

劇団のオーディションに合格した久我は、1か月後に演出家から出演者の合宿について連絡をもらいます。

乗鞍岳のペンションに向かうと、「豪雪に見舞われた山荘で、電話も通じない中で殺人が行われる中で自分で考えて演じるように」という指示がありました。

筋書きなどを自分たちで即興で考えながら、劇を進めていくのですが、殺害されたと思しき劇団員は次々に姿を消していきます。

外部に連絡を取るとその場でオーディションは取り消しとなり、演技を続けていくしかありません。

実際には閉ざされていない場所でありながら、クローズドサークルの形を取っているところと、近い場所から見ているであろう犯人からの目線を感じるところに不気味さを感じます。

不連続殺人事件

昭和22年の夏、戦争が終わっても疎開先の人里離れた場所に住む友人夫妻。

ただならぬ雰囲気の友人宅へ招待され、友人の父親と因縁のある主人公と妻は、探偵の巨勢博士を連れて渋々出かけます。

滞在客の中に、友人夫妻が招待状を出していない人物までいることから、何らかの犯罪の兆しも見られます。

招待客、使用人、家族、疎開している親族などが複雑な関係を織りなし、屋敷の中や周囲で次々と殺害されていきます。

愛憎か相続問題か、怨恨か、いまいち動機が分からずに翻弄される登場人物たち。

巨勢博士の不在の中、とうとう最後の殺人が行われます。

そして誰もいなくなった

絶海の孤島に集められた年齢も職業もさまざまな8人の招待客。

使用人夫婦も含めた10人は、謎の招待主のオーエン夫妻からレコードで罪を糾弾されます。

連絡船も来ない中、彼らは『10人の兵隊』の童謡の歌詞の通りに殺害されます。

殺害と同時に大広間に飾られた10人の兵隊のオブジェが、一人ずつ片付けられていくのです。

生き残った人物たちの恐怖も増していき、互いに誰が犯人か、疑心暗鬼になっていきます。

では、最後に残った者が犯人かというと、そうではありません。

シャム双生児の謎

自動車旅行中に山火事に巻き込まれたクイーン警視と探偵エラリー・クイーン父子。

命からがら頂上まで逃げて、著名な外科博士の山荘に避難させてもらいます。

人目を避けて診察に来たシャム双生児、双生児の母を嫌う博士夫人、博士の弟の弁護士など、さまざまな人がいて、雰囲気も良くありません。

突然博士が殺害され、夫人に疑いがかかってしまいます。

鎮火が難しい厳しい状況の中、探偵は必死で真犯人を告発するのです。

他のエラリー・クイーンの作品と比べて、サスペンス色が強くなっています。

双頭の悪魔

大学の推理小説研究会に参加しているマリアが、身内に関わる事件(前作の『孤島パズル』)でショックを受け、家出をしてしまいました。

マリアの父に頼まれたサークルのメンバーは彼女を迎えに、山奥の木更村に出向きます。

リーダー格の江上は運良く木更村に入り、他のメンバーは川を隔てた夏森村に追いやられます。

鉄砲水で2つの村をつなぐ橋が落ち、土砂崩れのために交通や通信網が遮断されるトラブルが発生。

双方の閉ざされた空間で、殺人事件が起こり、解決に四苦八苦することになるのです。

果たして、2つの村それぞれの殺人事件には何か関連があるのでしょうか。

霧越邸殺人事件

総勢8名の劇団員と劇団付き作家が、突然の大雪に見舞われて遭難しそうになります。

目の前に湖畔に面した洋館「霧越邸」に助けを求め、何とか泊まらせてもらうことができました。

しかし、無愛想な使用人や、何やら怪しい雰囲気の中で、北原白秋の童謡『雨』に見立てた殺人事件が起こります。

降り積もる雪で周囲と分断される中、次々と美しくも怪奇な見立て殺人が起こり、劇団員は恐怖に陥っていきます。

屍人荘の殺人

大学のミステリ愛好会の会長、明智とメンバーの葉村は、同じ大学に通い、警察へ協力して難事件を解決している剣崎比留子に誘われて、映画研究部の夏合宿に同行します。

その夏合宿では、「男性部員が女性部員を襲っている」という噂があり、なにやらきな臭いサークルのようです。

合宿先のペンションは紫湛荘(しじんそう)といい、そこである病原体に侵された人たちが発生。

明智もその犠牲になってしまいます。

病原菌に感染した者との戦いと、連続殺人事件からの生き残りを目指して、葉村と剣崎が真相を追っていきます。

オリエント急行の殺人

中東からオリエント急行に乗車して、帰途につく探偵のエルキュール・ポワロ。

大雪で中欧ヨーロッパ辺りで立ち往生してしまいます。

ポワロの乗る一等客室で、アメリカの少女誘拐殺人犯の容疑者が刺殺される事件が起こります。

乗客には、家庭教師、退役軍人、ロシア貴族と使用人、外交官夫妻、裕福な有閑女性、探偵、セールスマン、秘書や執事など、あらゆる階層の老若男女がいます。

被害者とのつながりや互いの共通点もなく、事件は混迷を深めます。

ポワロが出す事件の真相はどのようなものなのでしょうか。

まとめ

クローズドサークルの説明や、想定される場面、密室トリックとの違いについて述べてきました。

紹介したクローズドサークルに分類されるミステリーは、推理小説を読み慣れていない方にもおすすめです。

気に入った作品があったら、著者の作品をチェックしてみるといいでしょう。

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